こんばんは、オヤジです。
上海の必見スポットである外灘と、上海タワーをはじめ高層ビルが林立する浦東地区を結ぶ交通手段はいくつかありますが、その中でぜひ試していただきたいのが黄浦江フェリーです。
フェリーは格安な上に、外灘の歴史的建造物と浦東地区の近代的な超高層ビルの両方を船上から眺めることができます。
今回の記事では、黄浦江フェリーの利用方法から実際に乗船した感想までを詳しく紹介します。
黄浦江フェリーについて
上海の街は「黄浦江」によって東西2つのエリアに分けられています。

西側は「浦西(プーシー)」と呼ばれ、租界時代からの歴史的建造物が並ぶ外灘(ワイタン、バンド)が有名です。

一方、東側は「浦東(プードン)」と称され、1990年代の浦東新区設立を機に、近代的な超高層ビル群が林立する国際金融センターとして急速な発展を遂げました。
黄浦江を挟んで、過去と未来が同じ空間に共存しているかのような、不思議な景色が広がっています。
この黄浦江を渡る方法としては、地下鉄、トンネル、橋(南浦大橋など)、そしてフェリーなどがあります。
フェリーは市民の足であるだけでなく、観光客にとっても川の風を感じながら上海の風景を楽しめる魅力的な移動手段として親しまれています。
観光向けの黄浦江クルーズもありますが、フェリーなら非常に安価に手軽なクルーズ気分を味わえるのが最大の魅力です。
東金線について
黄浦江フェリーの中でも、観光客に最も分かりやすく利用しやすい路線が「東金線」です。
この路線は、浦西側の有名な観光地である外灘と、浦東側の陸家嘴(りくかし、ルージャーズイ)の高層ビル群エリアを結んでおり、両岸の景色を一度に楽しむことができます。
以下の情報は東金線についてです。
乗り場と料金

東金線の浦西側の乗り場は「金陵東路渡口」で、外灘や十六鋪(ジュウロクホ)に近い場所に位置しています。

浦東側の乗り場は「東昌路渡口」で、東方明珠テレビ塔や上海環球金融中心(森ビル)、金茂大厦などの高層ビル群からすぐの場所にあります。
フェリーの料金は非常に安価で、片道たったの2元(約41円)です。これは、黄浦江クルーズが100元から120元ほどするのと比較すると破格の料金です。
現金のほか、AlipayとWeChat Payも利用可能です。
運行時間は、通常7時から22時までで、12分から15分ごとに1本程度の頻度で運航しています。
乗り方
乗り方は簡単で改札にAlipayかWeChat PayのQRコードをかざすだけです。
Alipayの場合はバス用のQRコードを表示する必要があります。WeChat Payは同じQRコードでメトロ・バス・フェリーのすべてが利用可能です。
現金の場合はモバイル決済とは別のレーンに並ぶ必要がありますが、利用者はほとんどいないためスムーズに利用できます。

改札を過ぎると次のフェリーが到着するまで、ゲート前で待機する必要があります。
船内の様子と船内からの眺め
東金線のフェリーは、2階建てになっており、2階のデッキが特に人気です。

ほとんどの観光客は2階を目指すため、良い場所を確保するのはかなり難しいです。一方、1階は空いています。座席はほとんどないため、基本的に立って景色を楽しむことになります。

1階からも景色を見ることができます。2階と比べると空いているので自由に場所を移動できるのはメリットです。

ただし、写真を撮る場合は、窓越しの撮影になりますので、ライトなどが反射し、あまり綺麗に撮ることはできません。
写真撮影が目的であれば、頑張って2階の良い場所を確保する必要があります。

私は夕暮れ時に乗船したため、外灘側が赤く染まっていく美しい様子を楽しむことができました。
日が暮れると両岸のビルがライトアップされ、まるでナイトクルーズのような絶景を楽しめます。
乗船時間は約10分と短いですが、その間に充実した船旅を楽しめます。
まとめ
黄浦江フェリーは、上海の2つの顔、すなわち古き良き浦西と近代的な浦東を肌で感じることができる、非常に価値のある体験です。
地下鉄やトンネル、タクシーなどさまざまな交通手段がある中で、わずか2元で川の上からしか見られない絶景を手軽に楽しめます。
上海を訪れる際には、ぜひ黄浦江フェリーを利用し、この魅力的な都市の異なる側面を発見してみてください。
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