こんばんは、オヤジです。
韓国旅行を計画している皆さま。実は韓国では、2025年から入国カードの電子化が本格的にスタートしています。それが「e-Arrival Card(電子入国申告書)」です。
紙の入国カードは2025年末で廃止され、e-Arrival Cardに一本化されます。
この記事では、e-Arrival Cardの最新の手続き方法を分かりやすく解説します。「K-ETAとは何が違うの?」という疑問もスッキリ解決します。
韓国のe-Arrival Card(電子入国申告書)とは?
これまでは機内で客室乗務員から配られる紙の入国カードにボールペンで記入していました。「e-Arrival Card(電子入国申告書)」は、入国に必要な情報をオンラインで事前に申請できるシステムです。
韓国法務部が2025年2月24日から導入した新しい制度で、最大の目的は、入国審査のスピードアップです。
2025年12月31日をもって、紙の入国カードは完全に廃止されます。
導入による3つのメリット
e-Arrival Cardの主なメリットは以下の3つです。
- 【時短】データが事前に届いているので、入国審査官とのやり取りがスムーズになります。
- 【正確】手書きによる読み間違いや記入漏れを防げます。
- 【簡単】3日前からオンラインで提出できますので、揺れる機内や空港に着いてから書くストレスから解放されます。
K-ETAと何が違う? 申請が必要な人
ここが一番の混乱ポイントですが、「K-ETA(電子旅行許可)」と「e-Arrival Card(電子入国申告)」はまったく別物です。
わかりやすい比較表
| 項目 | K-ETA (電子旅行許可) | e-Arrival Card (電子入国申告) |
| 役割 | 事前の渡航許可 (ビザのようなもの) | 入国カードのデジタル版 |
| 料金 | 有料 (約1万ウォン) | 無料 |
| 今の状況 | 日本人は2026年末まで免除中 | 原則全員提出 (2025年末までは紙の入国カードも利用可能) |
| タイミング | 渡航の72時間前まで | 到着の3日前~当日まで |
あなたはどっち?
2025年現在、日本国籍で韓国に短期観光に行く場合、多くの方は、以下のパターンに当てはまります。
- K-ETA: 免除期間中のため申請しなくてOK(※既に持っている人は有効)
- e-Arrival Card: 必要!(または紙のカードを書く)
つまり、「K-ETAはいらないけど、e-Arrival Card(または紙のカード)は絶対に必要」と覚えてください。
K-ETAをすでに有効な状態で持っている方は、e-Arrival Cardの提出は不要です。
【図解】登録ステップ完全ガイド
登録はパソコン(PC)でもスマホでも可能です。私はPCで登録したので、下記のガイドはPCのものになります。
申請は韓国到着予定日を含めた3日前から可能です。早すぎると申請できないので注意してください。
事前に準備するもの
下記を事前に手元にご準備ください。
- メールアドレス: 受信確認ができるもの。
- パスポートの写真: 有効期限内のパスポートの写真(スマホの場合は、パスポートを撮影しそのままアップロードできます)
- 航空券情報: 便名(例: KE704, JL91)が分かるeチケットなど。
- 宿泊先情報: ホテルの住所と電話番号(英語・韓国語表記)。
STEP 1: 公式サイトへアクセス
必ず韓国政府の「電子入国申告」公式サイトからアクセスしてください。
有料代行サイトに誘導されるケースがあるので注意してください。公式サイトからの登録は無料です。

- 「電子入国申告」の「申請する」をクリックしてください。
STEP 2: パスポート情報の登録

- パスポートの顔写真ページの写真をアップロードします。スマホの場合、カメラでページを撮影してそのままアップロードできます。

- システムが自動で文字を読み取ってくれますが、読み取りミスがないか必ず「基本情報」を確認してください。
- 誤りがなければ、「確認」をクリックします。
パスポート下部の2行の英数字(MRZコード)がしっかり写るように撮ると、読み取り精度が上がります!うまくいかない場合は「手入力」でもOKです。
STEP 3: 滞在先・フライト情報の入力
つづいて詳細情報(滞在先、フライト情報等)を入力します。

- 「入国情報」と「出国情報」を入力します。
航空会社照会のプルダウンはハングル、英語、IATA航空会社コードの順番で並んでいて、見づらいので、検索欄にIATAコード(例:NHやJLなど)を入れると該当の航空会社に絞り込まれます。また、便名の部分はIATAコードから入力する必要があります。
- 「入国目的」を選択します。観光の場合は、「観光(個別)」を選択してください。
- 「滞留情報(滞留予定地、連絡先)」を入力します。ここが一番つまづきやすいところです。
- 「職業」をプルダウンから選択します。
【住所の入力方法】

- 「滞留予定地」にはWEBサイトからホテルの住所(道路名住所のみでOK)をコピペして入力し、虫眼鏡アイコンをクリックして検索してください。下に候補が出ますので、それをクリックすると、両方の欄に入力されます。
*郵便番号からも検索できますが、候補が多くなるので、道路名住所からの検索がおすすめです。 - KORとENGと別れていますが、どちらも英語もハングルも入力可能です。
- 住所の下にはホテル名を入れてください(英語でOK)。
STEP 4: 送信&保存
入力が完了しましたら内容を確認してください。

- 入力内容に間違いがなければ、「提出」をクリックしてください。
- ポップアップが表示されますので、「確認」をクリックします。

- 完了画面が表示されます。
- 「電子入国申請書を見る」をクリックすると申請内容が確認できます。

- 申請内容を下までスクロールすると、「PDFでダウンロード」と「印刷」ボタンが表示されますので、念の為PDFをスマホに保存しておくと安心です。
- 確認メールも届きますが、名前とISSNO(申請時に発行される受付番号)しか記載されていません。
当日の流れ
入国審査時には、パスポートを提示すれば情報はシステムで連携されているため、基本的に画面を見せる必要はありません。
万が一、システムエラーや登録ミスがあった場合に備えて、保存したPDFを見せられるようにしておくと安心です。
よくある疑問(Q&A)
e-Arrival Cardについて、よくある疑問をQ&A方式でまとめます。
A. はい。代表者が自分を含めて最大10人までまとめて申請できます。お子さんやスマートフォン操作が苦手なご両親の分も、申請してあげましょう。
A. 修正可能です。入国審査前であれば、公式サイトの「照会・修正」から内容を変更できます。
A. 申請内容は72時間で自動的に無効になります。再度渡航する際は、あらためて新しく申請し直せば問題ありません。
まとめ
韓国のe-Arrival Cardは、慣れてしまえば機内で紙のカードを書くよりもずっと簡単で快適です。
滞在先住所の入力方法に癖があるため、初めての場合は戸惑うかもしれませんが、一度入力すれば次回からは迷うこともないと思います。
2025年末をもって紙の入国カードが廃止され、e-Arrival Cardに一本化されますので、この記事を参考にしていただき、スマートに韓国旅行をスタートさせてください。




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