こんばんは、オヤジです。
前回の記事では豫園の庭園について詳しくご紹介しましたが、豫園には庭園に隣接する形で、明清の街並みが再現された商業施設「豫園商城」があります。
ここでは、美味しい食べ物からユニークな工芸品、お土産まで、上海の魅力が凝縮されています。
今回の記事では、豫園商城の魅力を深掘りし、豫園商城を徹底的に満喫する方法をご紹介します。
豫園について
もともと豫園は、16世紀末に四川省の役人が父親のために18年かけて造営した庭園でしたが、20世紀に入ると敷地の半分が「商城」として再建され、食事や工芸品などの土産店が軒を連ねる門前町が広がる上海の代表的な観光スポットへと生まれ変わりました。

豫園商城は、1987年に上海市で初の商業分野の株式会社として認可され、1988年には中国初の株式上場会社の一つとなりました。2002年からは民営企業の復星国際グループが筆頭株主となり、再開発も進んでいます。
ロケーションとアクセス
最寄り駅は地下鉄10号線または14号線の豫園駅です。駅からは徒歩7〜10分ほどの距離です。
豫園商城は庭園が定休日である月曜日も営業しています。
- インフォメーション
- 地図
住所 | 269 Fangbang Middle Road, Sipailou, Huangpu District, Shanghai 200010, China |
電話番号 | +862163559999 |
WEBサイト | https://www.yugarden.com.cn/ |
営業時間 | 9:00~21:30 (店舗・季節・イベントによって変動あり) |
定休日 | なし |
見どころ
湖心亭
湖心亭は、240年以上の歴史を持つ老舗の茶楼(茶芸館)です。

九曲橋の上に位置し、上海で最も古い茶室の一つとして知られています。1875年頃の建築で、伝統的な中国茶芸と無形文化遺産の茶芸を体験できる場として人気があります。
歴史的価値と伝統的な茶文化の発信地として、上海観光の重要スポットの一つです。
九曲橋
九曲橋は江南式庭園の特徴的な橋で、9回折れ曲がっていることからその名が付きました。豫園の建設当初からの重要な構造物であり、風水的な意味も持っています。

特徴としては、曲がりくねった形状が四方を見渡しやすく、様々な角度から池の中の魚や蓮の花を楽しめるように設計されています。
また、この曲がった橋は悪霊や悪運を退散させ、良い運をもたらすと信じられており、中国庭園でよく見られる伝統的な造りです。
豫園老街
清代末期の商店街を模した街並みが残る豫園老街は、伝統工芸品や中国茶店、漢方薬店、小規模で個性的なお店が密集しています。

落ち着いた雰囲気で散策や雑貨、お土産探しに適したエリアです。
ライトアップ
幻想的な夜景と伝統的な建造物のライトアップが融合した豫園の夜は、上海観光のハイライトとして非常に人気です。

夜に訪れて、美しい中国伝統建築のライトアップをぜひ楽しんでください。
食べ歩きの魅力
豫園商城の最大の魅力は食べ歩きです。まさに「食の城」と言えるほど、食べ歩きに最適な場所です。
小籠包
上海グルメの代表格といえば、小籠包は外せません。豫園商城でのおすすめは、日本にも支店がある創業1900年の老舗「南翔饅頭店」です。

南翔饅頭店の小籠包は薄い皮に肉汁たっぷりの餡が特徴で、熱々なのでやけどに注意が必要です。
レストランは非常に混雑していますので、並ばずに入るには比較的空いている9時30分から10時30分頃に訪れる必要があります。


また、テイクアウトもできますので、食べ歩きを考えている方はテイクアウトをおすすめします。テイクアウトのカウンターは9:45にオープンします。
豫園商城には多くのベンチとゴミ箱がありますので、テイクアウトをして、気軽に食べ歩きを楽しむことができます。
串焼き
様々な串焼きを楽しむことができますが、おすすめは羊の串焼きです。ピリ辛の香辛料がアクセントになっており、病みつきになる美味しさです。

お店により、油で揚げてから焼くタイプと、そのまま網で焼くタイプがありますので、食べ比べるのも良いと思います。
蟹黄面
上海の名物である蟹黄面も豫園で楽しむことができます。

麺の上に、濃厚な蟹味噌や蟹の身、蟹卵をたっぷりとかき混ぜて食べます。蟹独特の旨味とコクが麺に絡み、非常に美味しかったです。

蟹黄面は「寧波湯糰店」というお店でいただきました。
湯圓
デザートでは上海の伝統軽食「湯圓」をぜひお試しください。

湯圓はやわらかい白玉の中に黒ごまペーストが入っているスイーツですが、これまで食べた白玉や餅系のスイーツの中で一番美味しかったです。
湯圓は蟹黄面と同じお店でいただきました。
CHAGEE
2017年に雲南省で創業した「CHAGEE(霸王茶姬)」は、人気ミルクティー専門チェーンです。

高品質な茶葉とフレッシュミルクで淹れるミルクティーはどれも美味しいですが、個人的なおすすめはジャスミンミルクティーです。
CHAGEEは日本には未進出ですので、ぜひ豫園でお楽しみください。
大人気店で注文から受け取りまで15分〜20分ほどかかりますので、先に注文してから、他の店でショッピングをしたり、豫園内を散策するのが良いでしょう。
人気のお土産
豫園商城は、食だけでなくお土産選びにも最適な場所です。
中国茶
上海周辺で有名な龍井茶(ロンジンチャ)や、健康志向の人に人気の白茶(パイチャ)、香り高いジャスミン茶などがあります。一般的な茶葉は15~50元(約240~800円)程度から、高級茶葉は数百元するものもあります。

私たちは写真のお店でジャスミンティーを購入しました。こちらのお店はフルーツティーのバリエーションが豊富に揃っていました。
伝統工芸品
豫園老街の路地では扇子、切り絵、印鑑、筆で書いた花文字などの手作り工芸品が豊富で、職人がその場で製作・販売しているものもあります。
コスメ
豫園では伝統的な漢方や自然素材を活かしたスキンケア製品が充実しており、お土産や自分用に、質の高い中国コスメを購入できるスポットです。パッケージも可愛らしいものが多く、多くの観光客が購入していました。
訪れる際のヒントと注意点
豫園商城を最大限に楽しむためのポイントがいくつかあります。
支払い方法
ほとんどの店舗でクレジットカードは使えませんが、中国の電子決済サービス「Alipay」と「Wechat Pay」は屋台を含め全ての店で利用可能です。
現金も使えるようですが、他の方が利用したのを見ていると、お釣りを用意するのにかなり時間がかかっていましたので、日本にいるうちにAlipayとWechat Payを設定しておくことをおすすめします。
言語の壁
豫園の飲食店ではほぼ英語が通じません。私はメニューの写真を撮って指差しで注文しました。この方法が一番スムーズで間違いないと思います。
一方、お土産店では翻訳ソフトを利用しました。Google翻訳でも良いのですが、韓国のPapagoが中国語でも精度が高く重宝しました。
混雑回避のコツ
私は豫園の近くのホテルを予約していましたので、滞在中3回豫園を訪れました。基本的にいつも混んでいる豫園ですが、時間帯によってはそれほど混雑していない時間帯もありました。
団体客が訪れる11時〜15時頃は非常に混雑するため、避けたほうが無難です。
おすすめは、朝早い時間(9時30分頃)か、夜19時半以降です。いずれの時間帯も比較的空いており、飲食店にも並ばずに入ることができました。
まとめ
上海の豫園商城は、その美しい明清時代の街並みの中で、美味しい上海グルメと多様なショッピングが楽しめる必見スポットです。
歴史ある建築や九曲橋、湖心亭などの見どころを巡りながら、名物の小籠包や蟹黄面、湯圓などの絶品グルメを堪能し、伝統工芸品や中国茶、コスメなどのお土産探しも満喫できます。
昼と夜で異なる表情を見せる景観やライトアップは、何度訪れても新しい発見があります。アクセスも便利で、観光の合間に立ち寄ることはもちろん、時間をたっぷり取ってじっくり楽しむのもおすすめです。
本記事を参考に、活気あふれるこの場所で、上海の魅力を存分に味わってみてください。
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