こんばんは、ムスコです。
皆さんフードデリバリーを使ったことはありますか?日本の場合Uber Eatsがよく利用されていると思います。残念ながら中国にはUberは進出していませんが、類似のサービスはもちろん存在します。
最も中国で有名なフードデリバリーサービスは美団という会社が提供しているサービス・プラットフォームです。ちょっとホテルから外出するのが憂鬱な際、使いこなせると非常に便利なサービスです。
美団について
美団(Meituan)は、中国を代表する生活関連サービス企業です。主力事業であるフードデリバリー(美団外売)は中国最大のシェアを誇り、都市部では食事時に配達員が街を行き交う光景が日常となっています。
しかし、美団のサービスはそれだけにとどまりません。ホテル予約、映画のチケット購入、美容院やマッサージの予約、生鮮食品や日用品の配達(美団買菜、美団閃購)、シェアサイクル(美団単車)など、日常生活のあらゆる場面をカバーする「スーパーアプリ」として中国の人々の生活に深く浸透しています。
豊富な商品やサービスを迅速に届ける利便性の高さから、多くの中国人が美団を活用しています。
美団はホテルからも注文できる?
外国人が基本中国に訪問した際は、ホテルに宿泊するケースが多いと思います。では、ホテルから美団を使ってフードデリバリーサービスを使えるか?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
結論から言えば問題なく利用できます。ただしケースとしては以下の2点があります。
- ロボットを使って部屋まで商品を運んでもらう
- ホテル前もしくはロビーにて商品を受取る
基本的に各ホテルには、フードデリバリー用の配送ロボットが用意されています。その場合、配達員がホテル到着後、ロボットに商品を預け部屋番号を入力することで部屋まで商品を運んでもらえます。部屋から一歩も出ずに商品を受取ることができ、非常に便利です。
一方、ホテルによっては配送用のロボットが用意されていない場合もあります。基本的に中国のホテルは、エレベータにて階を指定する際にカードキーが必要になるため外部の人間はホテル室内に入ることができません。
その場合、ホテル名を指定した上でフロントで受け取る旨のメッセージを送りましょう。そうすることでホテルフロントで商品を受取ることができます。少し面倒ですが、便利なことには変わりないでしょう。
美団を使った食事の注文方法
今回トルファン訪問時に美団を利用しました。
インストール
下記より美団のアプリをインストールしてください。
登録
インストール後、アプリを立ち上げると同意画面が表示されますので、内容を確認し「同意」ボタンをタップください。


右下の「我的」をタップし、「设置」をタップします。


電話番号認証のページが表示されますので、電話番号を入力後、利用規約とプライバシーポリシーに同意のレチェクを入れ、「获取短信验证码」をタップします。送られてきたパスコードを入力すると登録完了です。
2025年9月現在、iPhoneからは日本の電話番号で登録できましたが、アンドロイドからは登録できませんでした。
お届け先の指定
まずアプリを開いたら、お届け先を指定する必要があります。


設定の「收货地址 (商品受取先住所)」より受取先住所の指定を行います。今回イビスホテルに宿泊しまして、ホテル名+階+部屋番号を指定しました。
ホテル名は百度地図などのマップアプリに記載されている名前をコピペすればよいです。階層につきましては、「层 (ceng)」を使います。私は3階に宿泊しておりましたので、3层と入力しております。ただし、正直部屋番号があれば階層は必要ないと思いますので、部屋番号だけ入力していただければよいかと思います。
以下新規住所を追加する際は「新增地址 (新規住所)」を選択してください。各入力項目に関しては以下の情報を入力してください。
- 门牌号:住所 (ホテル名、階層、ホテル番号)
- 标签 (ラベル):選択する必要なし
- 联系人:自分の名前を入力→男性の場合は「先生」、女性の場合は「女士」を選択
- 手机号:電話番号(中国の電話番号が必要ですので、番号をお持ち出ない方はホテルの電話番号を入力してください。)
入力が完了しましたら、「保存地址 (住所を保存)」を押してください。
住所に関しては、入力せずに、マップ上から対象のホテル・建物を選択することもできます。
商品の注文
フードデリバリーに関しては「美食」をトップ画面から選択し、好きなお店から商品を注文してください。


ロケーションに関してはアプリにてGPSの利用が許可されていれば自動的に指定されていますが、もしGPSが許可されていない場合はロケーションの設定を行ってください。
お店に関しては距離や評価など様々なフィルターを適用させることができます。


お店を選ぶと、商品を選択できるようになります。左のタブは分類になりますので、適当なものを選択してください。+ボタンを押下するとカートに商品を追加できます。
商品の追加が完了しましたら、「去结算 (お会計へ進む)」ボタンを押下してください。すると最終確認画面に進みます。ここで商品や住所に問題・間違えが無いかきちんと確認しましょう。場合によってはクーポン (优惠) が使える場合もありますので、クーポンが利用できる場合は積極的に使うとよいでしょう。
餐具とは食器、すなわちお箸やスプーンを指します。もしここで指定しないと食事だけが配送されることになりますので注意を。
問題なければ「提交订单 (注文を提出)」を押してください。


支払の選択ページに遷移しますので、お好みの支払い方法を選択し「确认交易」をタップします。選択した支払い方法のアプリが立ち上がりますので、支払いを済ませると注文完了です。
そのあとの流れに関しては日本のフードデリバリーと同様に、注文の確定→配送員の確定→商品の配送になります。
商品の受け取りに関して
今回宿泊したイビスホテルには配送ロボットがあったので、部屋まで商品を運んでもらえました。部屋まで配送してもらえるかに関しては、ロビーに配送ロボットがあるかで判断するとよいでしょう。分からない場合はフロントにて係員に確認してください。
配送ロボットにて商品を受取る場合、基本的には以下の流れになることが多いです。
まず配送ロボットが部屋の前に到着すると、部屋に備え付けてある電話が急に鳴ります (ホテルによって異なるかもしれませんが、大体の場合は到着を知らせるために電話が鳴ります)。電話を取ると中国語と英語の自動音声で荷物が届いた旨のお知らせが流れます (ここに関してはホテルによっては中国語しか自動音声が流れないかもしれません)。
特に自動音声に対してはアクションを起こす必要はなく、部屋のドアを開けましょう。


ロボットが部屋の前に待機しているかと思います。恐らくロボット上部にタッチパネルがついています。タッチパネルに「开门 (Open)」の表記があるかと思いますので、こちらをタッチしましょう (表記個所や表記内容はもしかしたらロボットによって異なるかもしれませんのでご承知おきください)。


「开门 (Open)」を押すとロボットが開き、中にある商品を受取ることができます。


商品を受取ると、自動的に扉はしまり、ロボットは元の場所に戻っていきます。
中国のハイテクさに驚きつつ、ちょっとしたアクティビティみたいで結構楽しかったです。ちなみに受け取る商品は場合によってはボリュームがあって落としそうになることもありますので注意しましょう。

上の写真のように量は半端ないです。こちらの写真では卵チャーハン、水餃子、拌面を注文しましたがもちろん1回で全て食べきることができる量ではありません。水餃子など20個近くあります。
私は学習しないので毎回食べきれないほど注文してしまいましたが、中国のフードデリバリーは量がとにかく多いことは覚えておくとよいでしょう。
まとめ
美団は中国で最も有名なフードデリバリーサービスを提供しており、外国人でも注文することができます。さらにホテルによっては配送ロボットが設置されており、部屋から一歩も出ずに商品を受取ることができます。
もし機会があればとても便利なので、ぜひ試してみてください。
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