上海旅行者必見|浦東空港〜市内を最速で結ぶ上海リニア体験

上海リニア 中国
記事内に広告が含まれています。

こんばんは、オヤジです。

上海旅行の際、浦東国際空港から市内への移動に「上海トランスラピッド」、通称「上海リニア」を利用しました。上海リニアは浦東国際空港と市街地を結ぶ最速の交通手段として知られています。

この記事では、上海リニアのチケットの購入方法から実際の乗車体験までを詳しく紹介します。

上海リニアについて

上海リニアは、上海浦東国際空港と上海市浦東新区にある龍陽路駅を結ぶ磁気浮上式鉄道(Maglev、マグレブ)です。ドイツのトランスラピッド技術を導入し、シーメンスとティッセンクルップの共同開発によって生まれました。2001年3月に建設が始まり、2004年1月1日に商業運転を開始し、「世界初の商業用リニアモーターカー」としてギネスにも掲載されました。

路線距離は約30kmで、開業当初は最高時速431kmを記録し、わずか7分30秒で浦東空港と龍陽路駅間を結びました。これは常設運行を行う磁気浮上式鉄道としては世界最高速でした。

上海リニア300km

しかし、2020年2月以降、新型コロナウイルス感染拡大による利用者減少や運行コスト削減のため、現在は全ての時間帯で最高速度が時速300kmに制限されています。

浦東国際空港から上海リニア乗り場への移動方法

上海リニアは浦東国際空港の第1ターミナルと第2ターミナルの間に位置しており、連絡通路でアクセスできます。

空港地図

以下に、空港ターミナルからの行き方をお伝えします。私はターミナル2から移動しましたが、ターミナル1から行く場合も基本的な流れは同じです。

Maglev案内板

空港ターミナルの非制限エリアに出ましたら、「磁浮(Maglev)」を目印に進んでください。

5分ほど進むとレストランがあるエリアに出ます。私は写真のお店で生煎包(焼小龍包)を頂きました。

上海リニア乗り場

さらに案内に沿って3〜4分進むと、右手に上海リニアの乗り場があります。

上海リニアの乗り場の反対側には、地下鉄の乗り場があります。

チケットの買い方

上海リニアのチケットは、駅のチケットカウンターか自動券売機で購入できます。 チケットの種類は以下の通りです。

種別通常料金割引料金備考
片道・普通席50元40元当日または前後の航空券提示で割引適用
片道・VIP席100元80元座席が広く快適
往復・普通席80元購入から7日間有効
チケットカウンター

改札の右側にチケットカウンターと自動券売機があります。

私が利用した時は、チケットカウンターが非常に混雑していましたので、自動券売機を使いましたが、いくつか注意点があります。

上海リニアは当日の航空券があれば20%割引でチケットを購入することができるのですが、自動券売機ではCtripでチケットを購入していないと、割引の手続きができないようになっていますので、窓口で購入する必要があります。

また、自動券売機での支払いはモバイル決済のみでしたので、私はAlipayを利用しました。

上海リニアチケット

チケットはカードタイプになっています。

支払い方法が心配な方や時間を少しでも節約したい方はTrip.comで事前にチケットを購入することが可能です。

乗り方

上海リニアの運行時間は下記のとおりです。

  • 浦東空港駅 → 龍陽路駅:7:02〜21:42(約20分間隔)
  • 龍陽路駅 → 浦東空港駅:6:45〜21:40(約15〜20分間隔)

チケットを購入しましたら、駅の構内に入りますが、地下鉄と同様に荷物チェックが必須です。

チェックを済ませた後も、すぐにはホームに降りられず、待合室で出発時間まで待機するシステムです。

案内板には2分前からホームに降りられると書かれていますが、実際にはもう少し早くホームに降りることができました。

上海リニアホーム

案内がありましたら、エスカレーターでホームへ下ります。

搭乗体験

上海リニアの普通席は自由席ですので、好きなところに座ることができます。

上海リニア車内

開業から20年以上が経過しているため座席は年季が入っており、日本の新幹線と比べるとやや古めかしい印象でした。リクライニングもできないので、座り心地の良いシートとは言い難いものでした。

速度面では、以前は時速431kmを記録したそうですが、現在は最高速度が時速300kmに制限されていますので、東海道新幹線よりは早いですが、東北新幹線の最高時速320kmよりは少し遅い速度です。

中国の高速鉄道も最高時速350kmで走行する路線がありますので、現在では上海リニアは中国国内でも最速ではありません。

実際に乗ってみての感想ですが、300kmで走る区間はあまり長くないので、速度の点ではあまり早いという印象は受けませんでした。しかし、リニアモーターカーのためか、日本の新幹線よりも静かで揺れも少なく感じました。

浦東空港から終点の龍陽路駅までは約8分ほどの短い旅程で、あっという間に到着します。

龍陽路駅からの移動

上海リニアの終点である龍陽路駅は、市内中心部からは少し離れていますが、地下鉄2、7、16、18号線へ乗り換えが可能です。

そのほか、タクシーやバスもありますが、時間が正確でリーズナブルな地下鉄がおすすめです。

まとめ

空港アクセスとしての上海リニアは、市内中心部へは乗り換えが必要で運行本数も限られているため、必ずしも最適な移動手段とは言えません。効率重視の場合はタクシーを、コスト重視の場合は地下鉄を利用するほうが合理的です。

しかし、世界で他に類をみない浮上式の高速リニアモーターカーに乗車できる貴重な体験は、鉄道ファンでなくとも一度は味わう価値があると断言できます。

上海を訪れる際には、ぜひ上海リニアを体験してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました