こんばんは、オヤジです。
上海旅行の際に、カフェや雑貨店、アートギャラリーが軒を連ねるおしゃれエリアとして知られる人気観光スポット「田子坊(Tianzifang/ティエンヅーファン)」に行ってきました。
今回の記事では田子坊への行き方から楽しみ方までを詳しくご紹介します。
田子坊について
上海観光といえば「外灘」や「豫園」が有名ですが、田子坊も外せません。おしゃれなカフェや雑貨店が並び、路地を探検するように歩ける人気スポットです。

もともとは住宅地や工場エリアでしたが、1999年に画家・陳逸飛(チェン・イーフェイ)氏がアトリエを構えたのをきっかけにアーティストが集まり、自然とショップやレストランも増加。2005年には上海市から「創意産業園区」に認定され、一気に注目を集めました。
高層ビルが林立する上海の中で、田子坊は再開発ではなく、住民とアーティストの活動から生まれたユニークな街です。
路地は迷路のように入り組み、雑貨屋や工房、カフェとの出会いが散策をさらに楽しくします。
名前の由来もユニークで、1930年の住宅街「志成坊」を前身とし、画家・黄永玉氏が古代思想家・荘子の物語に登場する画家「田子方」にちなみ命名しました。
ロケーションとアクセス
田子坊へは、地下鉄かバスが利用できます。ここでは、旅行者にも分かりやすい地下鉄での行き方について解説します。
田子坊の最寄り駅は、上海地下鉄9号線「打浦橋(Dapuqiao)」駅です。
上海での地下鉄の乗り方は下記の記事をご参照ください。


打浦橋駅では1号出口を出て右に進んでください。2,3分歩くとCHAGEEの前に田子坊と書かれた看板が見えます。

道を挟んだ正面に田子坊の入口があります。
- インフォメーション
- 地図
住所 | No.210 Taikang Road, Huangpu District, Shanghai |
営業時間 | 24時間(店によって異なる) |
定休日 | なし(店によって異なる) |
見どころと楽しみ方
田子坊の見どころと楽しみ方をご紹介します。
石庫門建築
田子坊では、石庫門建築をリノベーションしたカフェやショップが現代的に活用されています。

石庫門建築とは、中国江南地方の伝統家屋と西洋建築が見事に融合した中洋折衷の建築様式です。
2、3階建ての長屋が連なり、石造の門と煉瓦塀で区切られた構造が特徴的で、各住宅は「弄堂(ロンタン)」と呼ばれる細い路地沿いに配置されています。

黒漆の木製扉、レンガの壁、瓦屋根、そして中庭やテラスを備えたこの建築は、都市型集合住宅として多くの住民が共同生活を営む場となり、上海の都市生活を象徴する存在となりました。
迷路のような通路
田子坊の迷路のような石畳の通路では、角を曲がるたびに個性豊かなショップやカフェ、アートな壁画やユニークな看板に出会えます。


路地ごとに異なる表情を見せる小さな店舗が点在し、フォトジェニックなスポットが次々と現れるため、ウィンドウショッピングを楽しみながら好奇心のままに探検するのもおすすめの楽しみ方です。
アートと文化
田子坊は上海の伝統的な路地文化と現代アートが見事に融合した、アートスポットとして高く評価されるエリアです。
芸術家のアトリエやギャラリーが集まったことから発展した歴史を持ち、現在もアーティスト作品を展示・販売するショップや雑貨店、ワークショップが数多く軒を連ねています。路地裏の壁や店舗の外観には個性的なグラフィティやオブジェがあふれ、歩くだけでアート空間を体験できるのが魅力です。
田子坊ならではのアーティスティックな雑貨や切り絵、似顔絵といった限定商品も豊富にそろい、観光とアート鑑賞、ショッピングを一度に満喫することができます。
また、通りの頭上にはフラワーアートや提灯などが飾られ、田子坊名物のデコレーションとなっています。

これらはストリートの空を覆い、華やかでフォトジェニックな景観として多くの来訪者に人気です。展示内容は年によって変わり、その時期ならではの装飾が楽しめます。写真を撮ったり散策したりするのにぴったりな、田子坊ならではのアート演出となっています。
ショッピング
田子坊では、上海刺繍や切り紙をはじめとする伝統工芸品店から、ヴィンテージ眼鏡やオルゴール、フィルムカメラなどのレトロショップまで個性豊かな店舗が軒を連ねています。
アート関連グッズ、ファンシー雑貨、エスニックアイテム、コスメ、キャンディ、中国茶など多様な商品が揃い、お土産選びには事欠きません。

私たちはこちらのお店で茶器とジャスミンティーを購入しました。

お茶は試飲しながら選ぶことができます。スタッフの方は英語と日本語が話せますので、コミュニケーションも問題なく、非常に親切でした。

茶器はリーズナブルですが、お茶は高級品を中心にそろえています。値切り交渉にも応じていただけますので、良いお茶をお探しの方はぜひ訪れてみてください。
グルメとカフェ
田子坊では焼き小籠包や串焼き、りんご飴などのフルーツ飴、揚げ臭豆腐などの屋台グルメから、本格的な中華や創作料理まで多彩なグルメが楽しめます。

西洋人の観光客が多いためか、イタリアンなどの西洋料理店やパブも意外と多く見られました。
また、アーティストの街らしく個性的なカフェも充実しており、おしゃれな雰囲気の中でコーヒーや紅茶をゆったりと楽しむことができます。


私たちは昼食後に田子坊に行ったため、屋台街でおやつ代わりに焼き小籠包をいただきました。
まとめ
田子坊は、その独自の歴史と、芸術が息づく現代的な魅力が融合した、上海を訪れるならぜひ立ち寄りたい場所です。
かつては工業地区や集合住宅だった場所が、アーティストや住民たちの手によって独自の価値を持つエリアへと再生され、今では国内外から多くの観光客を惹きつける人気スポットとなりました。
迷路のような小道を歩くたびに新しい発見があり、上海の過去と現在が織りなす独特の景観と雰囲気を存分に楽しむことができます。
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