こんばんは、オヤジです。
上海屈指の高級エリアとして名を馳せる「静安寺エリア」。その名の由来となったのが、上海で最も有名で歴史ある仏教寺院「静安寺(Jingan Temple)」です。
摩天楼がそびえる都心の喧騒の中にありながら、一歩境内に足を踏み入れれば、そこには静寂と1800年の歴史が織りなす神聖な空間が広がります。
今回の記事では、静安寺の歴史と見どころをご紹介します。
静安寺について
上海の中心部に佇む静安寺は、三国時代の247年、呉の孫権の命により「滬瀆重玄寺(ことうじゅうげんじ)」として創建された古刹です。宋代の1008年に「静安寺」と改名され、1216年に現在の南京西路へ移転しました。
最盛期には「静安八景」と呼ばれる美しい名所があり、山門前の湧泉は「天下第六泉」と讃えられました。明時代の「洪武大鐘」は現在も貴重な寺宝として残されています。
しかし1966年の文化大革命で仏像は破壊され、寺はプラスチック工場へと変貌しました。1972年の火災で完全な廃墟となりました。1979年に宗教寺院として再指定され、1984年から再建が始まり、1990年に一般開放されました。
現在は中国内陸部で最も重要な密教道場の一つとして知られ、空海が訪れたという記録も残っています。激動の歴史を乗り越えた静安寺は、上海の歴史を物語る貴重な文化遺産です。
静安寺のロケーションとアクセス
静安寺は、上海市静安区南京西路1686号に位置し、上海の最も高級なエリアの中心部にあります。周囲には商業施設やレストランも多く、食事やショッピングも楽しめます。

地下鉄2号線、7号線、14号線の「静安寺駅」が最寄り駅です。2号線および7号線をご利用の場合は1番、2番、または5番出口から、14号線をご利用の場合は15番出口から出ると、寺院の正面玄関まで徒歩わずか1〜2分です。
入場料は50元で、AlipayやWeChat Payといったモバイル決済に加え、現金での支払いも可能です。
- インフォメーション
- 地図
住所 | No. 1686, Nanjing West Road, Jing'an District, Shanghai |
電話番号 | +86-2162566366 |
入場料 | 50元(約412円) |
営業時間 | 7:30~17:00 |
定休日 | なし |
参拝時にはショートパンツ、ミニスカート、タンクトップなど露出の高い服装は控えてください。
建築様式について
現在の静安寺は、1984年以降の再建によってその姿を取り戻したもので、明代以前の典型的な「箱型配置」を再現しています。

特筆すべきは、「キンピカ」と形容されるほど輝かしい外観です。屋根には象の獣神が配置され、外のモニュメントは獅子であるなど、その再建にはインドのブッダガヤがモチーフとされていることが分かります。

また、近代的な高層ビル群に囲まれながら、伝統的な金色の屋根が空にそびえる姿は、新旧が見事に融合した光景として、静安寺を象徴しています。
見どころ
境内に一歩足を踏み入れると、線香の香りと読経の声が聞こえ、都会の喧騒が嘘のような静かな時間が流れています。

多くの地元の人々が熱心に祈りを捧げる姿からは、信仰が生活に根付いている様子がうかがえます。
以下、静安寺の見どころをご紹介します。
福慧宝鼎と願掛け
境内に入るとすぐに福慧宝鼎(ふくえほうてい)があります。

福慧宝鼎の穴に硬貨が入ると願いが叶うと言われ、多くの人がコイン投げに挑戦していました。
キャッシュレス化の進む中国では現金を持ち歩く人が少ないため、モバイル決済で硬貨を購入できる自動販売機まで設置されています。
黄金に輝く本堂とチーク材の建築
静安寺の建物は、光り輝く金色の屋根が最大の特徴です。

本堂である「大雄宝殿」をはじめ、主要な建物はミャンマーから輸入された最高級のチーク材で建てられており、その重厚かつ華麗な姿は見る者を圧倒します。


本堂への階段の真ん中には見事な彫刻があります。本堂の内部には高さ6.6メートルの釈迦牟尼如来像(通称「静安銀佛」)が鎮座しています。
観音殿と牟尼殿
東厢房の中心にある観音殿には、一本の香樟木から彫刻された高さ6.2メートルの観音菩薩像が祀られています。


西厢房の牟尼殿には、釈迦牟尼玉仏坐像が安置されています。
鐘楼と獅子像
屋根には様々な動物の像が配置されています。

その中でもひときわ目立つのが鐘楼の獅子像です。このモチーフはアショーカ王の獅子柱頭を彷彿とさせます。
まとめ
静安寺は、過去と現在、そして信仰と現代都市の景観が交錯するユニークな場所です。仏教寺院でありながら、日本ではなかなか見られない豪壮な建築や美術を堪能できます。
上海を訪れる際には、ぜひこの歴史ある寺院を訪れて、その深い魅力を体感してみてください。
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