こんばんは、オヤジです。
ホーチミン・タンソンニャット国際空港(SGN)から市内への移動は、公共交通機関があまり便利ではないため、初めてホーチミンを訪れる場合は、どのように市内に出ればよいのか迷われるかもしれません。
この記事では、主な移動手段とその中でも特に旅行者におすすめの移動手段について詳しく解説します。
タンソンニャット国際空港から市内への移動手段
タンソンニャット国際空港から市内への移動手段は大きく分けて下記の4つがあります。
- 路線バス
- Grabなどの配車サービス
- タクシー
- 送迎・チャーターサービス
以下、それぞれについてメリットとデメリットを交えながら、詳しく説明します。
路線バス
安く移動したい旅行者にとっては路線バスが選択肢になります。しかし、国際線ターミナルから市内に行けるバス路線は現在ひとつしかなく、運行時間の制約やローカルな乗り降り方法のため、旅慣れた方以外にはおすすめできません。
152番バス
現在、タンソンニャット国際空港の国際線ターミナル(ターミナル2、T2)から市内中心部へ直接アクセスできる路線バスは、152番バスのみです。
料金はベンタイン市場最寄りのバス停「Chùa Ông」まで5,000 VND(約30円)と非常に安価です。ベトナムのバスは車内で料金を払う必要がありますので、事前に細かい紙幣を用意しておいてください。また、152番バスはローカル路線のため、英語でのコミュニケーションが難しい場合があります。
降車時は日本と同様、ブザーを押して知らせる必要があります。
運行時間は早朝5時10分から最終が19時と早いため、夜遅くのフライトでは利用できませんのでご注意ください。
バス乗り場は空港から外に出て、道を渡り右側に進むとあります。
152番バスのルートに関しては、下記の公式サイトをご覧ください。
109番バス(*国際線利用者は不便)
以前は旅行者向けとして人気だった109番バスは、2025年4月19日のターミナル3(T3)開業に伴い、T3発着に変更されました。
国際線(T2)を利用する旅行者が109番バスを利用する場合、T3へ向かう無料の連絡バスに乗り換える必要があります。このターミナル間の移動は一般道を通るため、特に夕方などの渋滞時は20〜30分近くかかることがあるため、国際線利用者にとってはあまり現実的な選択肢ではなくなりました。
多くのブログで109番バスを推奨していますが、現在は国際線ターミナルからの発着はありませんので注意が必要です。
配車サービス
ベトナムで利用できる配車サービスは「Grab(グラブ)」と「Be(ビー)」です。Beのほうが安いことが多いそうですが、旅行者にとっては東南アジア全域で利用できるGrabのほうがおすすめです。
配車アプリの最大のメリットは、配車を予約した時点で料金が確定する事前確定料金システム(Grab Taxiを除く)が採用されているため、乗車後に料金交渉の必要がなく、ぼったくりを避けられる点です。
市内中心部までの料金目安は、Grab Carで80,000〜150,000 VND(約480〜900円)程度であり、所要時間は交通状況によりますが約25〜40分を見込んでおくとよいでしょう。
ただし、料金はアプリの混雑具合によって変動するダイナミックプライシングが採用されているため、時間帯や天候によっては高くなることもあります。
Grabのピックアップポイントと注意点
Grabを利用するためには、まず現地でインターネットが利用できることが前提となります。
また、タンソンニャット国際空港の国際線ターミナル(T2)では、出口を出てすぐの場所では車を呼ぶことができず、Grab専用の乗車エリアに移動する必要があります。
現在、Grabのアプリ画面を開くと、「国際線到着 - 駐車場エリア」への行き方が、画像と英語の説明付きで自動表示されるため、以前よりも乗り場が分かりやすくなっています。

利用する場合は、空港から外に出て道を渡り「Ride Hailing」と書かれた案内表示の方向に進んでください。もしくは空港を出てすぐに左折し、5番の柱(UCKY CAFEの近く)で道を渡ってください。ピックアップポイントにはGrab(とBe)のスタッフの方がいます。
車が到着したら、アプリに表示された車両のナンバープレートを必ず確認してから乗車します。
Grabの登録方法や利用方法は下記の記事を参照してください。
タクシー
Grabの利用に不安がある場合や、インターネットに接続できない場合は、タクシーが選択肢となります。

国際線到着ゲート出口から左手に進むと、タクシースタンドがあります。
ただし、タクシースタンドに到着するまでに、ものすごい数の客引きが声をかけてきますが、これらは全て白タクですのでご注意ください。
私はバスを利用しようとしていて白タクに捕まりました。白タクは正規料金の3倍以上の料金を請求される場合があります。
市内中心部までの料金相場は150,000〜250,000 VND(約900円〜1,500円)程度で、これに加えて空港利用料として10,000 VND(約60円)程度が追加されることがあります。所要時間は約30〜40分です。
タクシースタンドから乗車する場合でも、メーターを使わないドライバーやぼったくりには注意が必要です。ホーチミンの安全なタクシー会社は「ビナサンタクシー(VINASUN TAXI」と「マイリンタクシー(Mai Linh Taxi)」、「SMタクシー(XANH SM TAXI)」と言われていますので、タクシースタンドにいるスタッフにこれらのタクシーに乗りたいと伝えてください。
送迎・チャーターサービス
大きな荷物を持っている場合や、Grabの利用が面倒、ぼったくりが不安という方は、事前に予約可能な送迎サービスを利用するのが最適です。
ホテルのほか、KlookやKKdayなどのオンライン旅行会社(OTA)を通じて事前予約が可能です。

これらのサービスでは、空港出口でスタッフがネームボードを掲げて出迎えてくれるため、迷う心配がありません。
行き先によって金額は変わりますが、OTAで予約した場合、1,200円〜2,500円程度が目安となります。Grabやタクシーよりもやや割高にはなりますが、利便性や安全性を考えると、特にホーチミンに初めて訪れる方には良い選択肢と言えます。
まとめ
タンソンニャット国際空港から市内中心部への移動は、安全性・利便性・料金のバランスを考えると、配車アプリ「Grab」が最もおすすめです。ぼったくりの心配がなく、アプリ上で料金が確定しているため安心して利用できます。ただし、事前にアプリのダウンロードとインターネット接続が必要で、指定の乗り場まで移動する必要があります。
初めてホーチミンを訪れる方や荷物が多い場合は、ホテル送迎のチャーターや空港タクシーを利用するのも安心で便利な選択肢です。
旅行スタイルや状況に合わせて、最適な移動手段を使い分けるとよいでしょう。
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