こんばんは、オヤジです。
2025年6月に2泊3日の弾丸旅行で北京へ行ってきたのですが、事前の準備とちょっとしたコツさえ知っていれば、北京は驚くほど快適で刺激的な街でした。
この記事では、私の実体験をもとに、世界遺産を効率よく巡るルートや絶品グルメ、実際にかかった費用まで余すことなくお伝えします。
北京の基本情報まとめ
まずは旅行の計画を立てる前に、絶対に押さえておきたい北京の基本データをまとめました。
| 時差 | 日本よりマイナス1時間(日本が正午なら北京は11時)。 時差ボケの心配はほぼありません。 |
| 通貨 | 人民元(RMB / Yuan)。 現金を使う機会は極端に減っており、屋台でもスマホ決済が基本となっています。 |
| プラグ | A型(日本と同じ)、C型、O型などが混在しています。 最近のホテルはユニバーサル対応のコンセントが多いですが、マルチ変換プラグがあるとより安心です。 |
| ビザ | 2026年12月31日まで、30日以内の短期滞在でビザが免除されます。 |
北京の治安
北京の治安は、世界的に見ても極めて良好です。街の至る所に監視カメラが設置され、警察官の巡回も頻繁なため、夜間でも比較的安心して出歩けます。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 交通事情: 電動バイクや自転車が音もなく歩道を走ってくることがあり、接触事故には十分注意してください。
- 客引き: 観光地で「お茶を飲みに行こう」などと日本語で親しげに話しかけてくる人物は、詐欺(ぼったくり)の可能性が高いため無視しましょう。
基本的な警戒心を持って行動すれば、女性の一人旅でも十分に楽しめるレベルです。
日本から北京へのアクセス
2025年現在、日本から北京への航空路線は、大きく分けて「日系航空会社(ANA/JAL)」と「中国系航空会社」の選択肢があり、発着空港や予算、出発・到着時間によって使い分けるのがポイントです。
また、北京の空港は北京首都国際空港(PEK)と北京大興国際空港(PKX)の2つありますので、到着空港(3レターコード)を必ず確認してください。
間違えると移動に大きな支障が出るため注意が必要です。
私は今回の旅では、ANA(全日空)の羽田-北京首都国際空港便を利用しました。
往路は午前に羽田発、復路は午後北京発ですので、2泊3日でも北京を十分に満喫できる、おすすめのフライトです。
羽田から北京首都国際空港へのフライト時間は約4時間です。
空港から市内への移動
ここでは、北京首都国際空港からの移動について説明します。
北京首都国際空港は、アジア最大級の規模を誇る空港です。市内中心部までは約30kmありますが、移動手段はエアポートエクスプレス(地下鉄機場線)が最もおすすめです。
- 料金: 25元(約500円)
- 所要時間: 第3ターミナルから約35分
タクシーや配車アプリ「DiDi」も便利ですが、朝夕のラッシュ時は時間が読めません。荷物が極端に多くない限り、電車移動がベストでしょう。
注意点:北京首都国際空港では、入出国審査や保安検査に非常に時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを組んでください。
世界遺産を巡る!北京観光のハイライト
2024年7月、「北京の中軸線」がユネスコ世界遺産に登録されました。北京の主要な観光スポットはこの「中軸線」上に集中しているため、ルートを組みやすいのが特徴です。
今回は到着した1日目に天安門広場と景山公園、2日目に故宮博物院と天壇公園に行ってきました。
天安門広場
北京市中心部に位置する、世界最大級の広さを誇る中国のシンボル的な広場です。明清時代は紫禁城前の宮廷空間でしたが、1954年に拡張整備され現在の姿になりました。
入場は無料ですが、事前の予約が必須です。
景山公園
故宮博物院の北側にある、小高い人工の山です。
ここからの眺めは、「紫禁城の全景」を一望できる最高のフォトスポットです。入場料は2元(約40円)で事前の予約は不要です。
故宮博物院(紫禁城)
世界最大級の宮殿建築群として知られる紫禁城は明の永楽帝の時代に建設され、以降明清の歴代の皇帝が居城とした宮殿です。現在では故宮博物院として一般公開されています。
完全予約制ですが、WeChatでの予約は難易度が高いため、Trip.comやKlookなどのOTA(オンライン旅行会社)を利用するのが確実です。
天壇公園
天壇は明・清代の皇帝が五穀豊穣や国家の安泰を祈るために儀式を行った場所です。現在は天壇公園として整備されており、紫禁城の約4倍の面積を誇ります。
鮮やかな青い瑠璃瓦の「祈年殿」は必見です。
入場料は、すべての施設にアクセスできるコンボチケットがピークシーズンで34元(約680円)で、予約は不要です。
観光の足は「シェアサイクル」が最強
北京市内は地下鉄網が発達していますが、駅から観光地までの「ラストワンマイル」が意外と遠いのが難点。そこで活躍するのがシェアサイクルです。
外国人には「ハローバイク(Hello Bike)」
水色や青色の車体が目印です。
- 利用方法: Alipay内のミニアプリからすぐに利用可能
- 料金: 15分1.8元(約36円)程度と激安
- 注意点: アプリ上で「赤く表示されるエリア」は駐輪禁止
風を切って胡同(フートン)の路地を走るのは、地下鉄移動だけでは味わえない最高の体験ですよ。
絶品!北京グルメとホテル選び
伝統からB級まで!北京グルメ
北京は、「老字号(ラオズーハオ)」と呼ばれる老舗レストランから、気軽に楽しめるB級グルメの食べ歩きまで揃っています。
- 北京ダック: 老舗の「全聚徳」や、若者に人気の「四季民福」がおすすめ。パリパリの皮とジューシーな肉のハーモニーは感動ものです。
- 羊肉しゃぶしゃぶ(涮羊肉): 「東来順」などの名店で。銅鍋でシンプルに茹でた羊肉をゴマだれで。臭みが全くありません。
- B級グルメ: 手軽に食べられる「北京ダックロール」や、朝食の定番「煎餅(ジエンビン)」もぜひトライしてください。食べ歩きには王府井と前門大街がおすすめです。
宿泊は「王府井」エリアが便利
ホテル選びで迷ったら、繁華街である王府井周辺が鉄板です。
私が宿泊した「ノボテル ピース北京」は、王府井まで徒歩圏内の上、地下鉄駅からも近く、英語が通じるスタッフが多いので非常に安心でした。
北京旅行を便利にするアプリ・サービス
中国旅行では、日本で使っているアプリが使えないことが多いため、「中国専用アプリ」の準備が旅の快適さを左右します。必ず日本にいる間にインストール・設定を済ませておきましょう。
- Alipay(アリペイ / 支付宝)
- 必須度: ★★★★★
- これがないと何も始まりません。支払いはもちろん、シェアサイクル、地下鉄の乗車、配車サービスのDiDIの手配、レストランでの注文までこれ一つで完結します。日本のクレジットカードを紐付けておきましょう。
- WeChat(ウィーチャット / 微信)
- 必須度: ★★★★★
- Alipayと並ぶ必須アプリです。まれにAlipayが使えないことがありますので、Wechat Payの設定も忘れずにしてください。また、ミニプログラムを使用して施設の予約ができます。
- 百度地図/高徳地図
- 必須度: ★★★★★
- 中国ではGoogleマップが正確に表示されません。地図アプリは「百度地図」か「高徳地図」が必須。漢字入力で行き先を検索できます。
- Trip.com(トリップドットコム)
- 必須度: ★★★★☆
- 航空券だけでなく、ホテルや観光施設のチケット予約など中国旅行の強い味方です。日本語で予約できるので安心感が違います。
- 大衆点評
- 必須度: ★★★☆☆
- レストラン選びには大衆点評がおすすめ。中国全土のリアルな口コミとお得な情報が詰まっています。
インターネット環境
中国ではインターネット使用時にグレートファイヤーウォールにより、GoogleやLINE、Youtube、Instagramなど普段利用しているサービスを利用することができません。
グレートファイヤーウォールを回避するためにはVPNを使用するか、ローミングで中国以外の回線からインターネットにアクセスする必要があります。
私は、楽天モバイルのローミングサービスに加え、kkdayでローミングタイプのeSIMを購入しました。
ホテルなどのフリーWi-Fiでもグレートファイヤーウォールは回避できませんので、eSIMは多めのデータ容量を契約しておくことおすすめします。
スケジュールとかかった費用
スケジュール
今回の私のスケジュールは下記のとおりです。
- 8:55羽田発
- 11:45北京着
エアポートエクスプレスで市内へ移動
- 13:55ホテル着
シェアサイクルで天安門へ移動
- 16:25天安門広場観光
シェアサイクルで景山公園へ移動
- 18:15景山公園観光
シェアサイクルで王府井へ移動
- 20:45王府井で夕食
- 9:30ホテル発
シェアサイクルで故宮博物院へ移動
- 10:00故宮博物院観光
観光中にブランチ
地下鉄で天壇公園へ移動 - 14:25天壇公園観光
地下鉄で前門大街へ移動
- 16:50前門大街散策
軽食食べ歩き
地下鉄で王府井へ移動 - 19:10王府井散策
お土産選び
夕食
- 9:00ホテル周辺散策
朝食
- 10:35ホテルチェックアウト
地下鉄とエアポートエクスプレスで空港へ移動
- 11:35北京首都国際空港着
中国国際航空ファーストクラスラウンジで昼食
- 15:15北京発
- 19:35羽田着
費用
今回の旅行でかかった総費用は下記のとおりです。
| 明細 | 金額 |
|---|---|
| 航空券 | 51,190円 |
| ホテル | 28,294円 |
| SIMカード | 707円 |
| 現地交通費 | 1,628円 |
| 入場料 | 2,406円 |
| 食費 | 7,594円 |
| お土産 | 1,603円 |
| 合計 | 93,422円 |
まとめ:北京は「準備」さえすれば最高に楽しい!
今回の北京旅行を通じて感じたのは、歴史の重厚感とテクノロジーの進化が同居する面白さです。
インターネット規制を回避したり、AlipayやWeChat Payといった中国独自のサービスを使う必要がありますが、準備さえしておけば、キャッシュレスでさまざまなサービスを利用したり、買い物や食事ができますので、非常に快適です。
北京は日本からも近く、3連休の弾丸旅行でも楽しむことができます。この記事を参考に準備を整えて、北京旅行を楽しんでください。




















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