こんばんは、オヤジです。
韓国旅行も何度目かになると、地方都市に行ってみたくなります。その際に問題になるのが移動手段です。
「国内線の飛行機やKTX(高速鉄道)は速いけど、ちょっと高い…」、「バスなら安いけど、チケットの買い方が複雑そうで不安…」と考えるのが一般的ではないでしょうか。
この記事では、リーズナブルに移動できる長距離バスの詳細から、予約方法、そして乗り方の手順までを徹底解説します。
そもそも「高速バス」と「市外バス」は何が違う?
韓国の長距離バスは、大きく分けて「高速バス」と「市外バス」の2種類があります。
路線によっては両方のバスが走っており、「どっちに乗ればいいの?」と迷うかもしれませんが、まずはざっくりとした違いを説明します。
高速バス:主要都市間をノンストップで!
運行距離が100km以上で、その走行距離の6割以上を高速道路で走るのが「高速バス」です。
- 特徴: 出発地から目的地まで基本的にノンストップ(途中休憩を除く)
- メリット: 移動時間が読みやすく、座席が全席指定で安心
- 向いている人: 大都市間を安く・早く移動したい人
市外バス:地方都市や観光地へ
「市外バス」は高速バスよりも細かい路線網を持っています。
- 特徴: 途中のバス停にいくつか停車する「直行型」や「一般型」があります。
- メリット: KTXが通っていない地方の観光地や中小都市へアクセスできる。
- 注意点: 高速バスとはターミナルが異なる場合が多いので、場所の確認が必須です。
高速バスの座席クラスについて
韓国の高速バスの魅力は、リーズナブルな価格と座席の快適さにあります。予算に合わせて選べる3つのクラスをご紹介します。
いずれのクラスも座席は全席指定になります。
エコノミー(一般)
- 配列: 4列シート(2列+2列)
- 特徴: 日本の観光バスと同じ感覚。一番安いですが、隣に人が来ると少し狭く感じるかも。
エクセレント(優等)
- 配列: 3列独立シート(2列+1列)
- 特徴: 一般料金の約1.5倍。座席幅も前後の間隔も広々としており、隣を気にせずくつろげます。深夜バスはこのグレード以上が基本です。
プレミアム
- 配列: 3列独立シート
- 特徴: 優等の約1.3倍の料金ですが、これに乗るためにバスを選びたいレベルです。
- 最大160度まで倒れるシェル型シート。
- 各座席にモニター、テーブル、USB充電、カーテン付き。
- まさに飛行機のビジネスクラスのような座席です。
市外バスの座席
一方、市外バスの座席は高速バスのエコノミー(2列+2列)とエクセレント(2列+1列)のどちらかになります。

予約時には両方の座席タイプとも「一般」と表示されますので、WEBサイトや自動券売機に表示される座席数や残数で判断する必要があります。
また、路線により座席が指定席か自由席か変わってきます。WEBサイトで事前予約できる路線は指定席、できない路線は自由席になります。
外国人旅行者が「確実に」予約する3つの方法
清州からソウルなどの人気路線の高速バスは利用者が多いため、事前予約しないと希望の時間に乗れないことがありますので、確実に乗車するためには事前予約がおすすめです。
しかし、韓国のバス予約サイトはなかなかハードルが高く、そもそも韓国語のページからでないと予約できないとか、海外発行のクレジットカードは弾かれてしまう、といった具合で外国人泣かせです。
ここでは、外国人でも確実に予約できる方法を推奨順に紹介します。
Klook(クルック)で予約する
一番のおすすめは、旅行予約サイト「Klook」を使う方法です。
Klookでは高速バスの予約が可能です。現時点では、外国人旅行者が利用できる、事実上の「公式代理店」的な立ち位置です。
- メリット: サイトもサポートも完全日本語対応。
- 決済: 日本のクレカやPayPayで決済可能。
- 発券: 予約後に届くQRコードを見せるだけ。窓口での引き換え不要。
ターミナルの自動券売機・窓口で購入
ターミナルの自動券売機や窓口では、当日分はもちろん、数日先の便まで予約できます。

出発地に複数日滞在する場合は、あらかじめ券売機や窓口で購入することも可能です。
- 自動券売機: 私が利用した限り、ICチップ搭載のクレジットカードであれば日本発行のカードでも利用できました。「WOWPASS」のような韓国発行扱いになるプリペイドカードを用意しておくと確実です。
- 窓口: 自動券売機で購入できない場合は、現金で有人窓口で購入可能です。ただし、小さなバスターミナルの場合は、係員が窓口にいない時間があったりするので注意が必要です。
韓国の予約サイトに挑戦する
韓国にはバス予約サイトがいくつかあります。いずれも外国人が予約するにはかなりハードルが高いですが、路線や料金、時刻表、残席数の確認には使えますので、ご紹介しておきます。
KOBUS
KOBUSは高速バスの予約サイトです。日本語対応はありますが、日本のIPアドレスからだと基本的につながりませんので、韓国滞在中に利用することになります。
路線や時刻、残席の確認は問題ありませんが、外国人が予約できるかどうかは確認できていません。
市外バス統合前売りシステム
市外バスの予約サイトですが、座席指定の路線のみ予約可能です。日本語対応しており、日本語ページでも決済までは進めますが、完了できるかどうかは未確認です。
予約できない路線でも時刻表や料金の確認に使えます。
予約不可路線では座席数や残席の確認は表示されません。
BusTago
BusTagoも市街バスの予約サイトです。日本語対応していますが、予約は韓国語サイトのみで、電話番号認証の壁があります。時刻表や座席数、残席の確認などには使えます。
このサイトも予約できるのは座席指定可能路線のみです。
もう一つの市外バス予約サイトである市外バス統合前売りシステムに比べると表示される便数が少ない路線があります。また、日本語ページでは料金が表示される「詳細」リンクが機能しません。
韓国の予約サイトを利用するうえでのTips
韓国の予約サイトは検索が難しく、日本語ページでターミナル名を漢字やカタカナで検索してもヒットしません。


事前に住所から地域名を確認したうえで、まずは地域名を選択し、候補のバスターミナル一覧から選択するのが日本人にとっては一番スムーズだと思います。
乗車から降車まで!実践ステップガイド
予約ができたら、あとは乗るだけ。当日の流れをシミュレーションしておきましょう。
STEP 1:ターミナルへ移動
予約している場合、予約後に発行されるQRコードで乗車できるタイプと、ターミナルで発券する必要があるタイプに別れます。
大きなターミナルの場合、乗り場が広いので、初めて利用される際には、30分ほど前に到着することをおすすめします。
STEP 2:乗車
行き先ごとにプラットフォームが別れていますので、目的地のプラットフォームへ移動します。

バスが来たら、フロントガラスに表示されている「行き先」を確認してください。
行き先はハングルのみで書かれていることが多いので、目的地のハングル表記をスマホ等で参照できるようにしておいてください。
市外バスで終点の手前で降りる場合は、行き先が分かりにくいことが多いと思いますので、バス会社のスタッフや近くの乗客に確認してください。
バスの乗車方法ですが、QRコードの場合は乗車時にスキャナにかざしてください。紙の乗車券の場合は、運転手に渡してください。
STEP 3:快適なバス旅と「休憩タイム」
高速バスの長距離路線(約2時間以上)の場合、途中のサービスエリア(SA)で10〜15分の休憩があります。
韓国のバスにはトイレがありませんので、休憩タイムには必ずトイレに行っておきましょう。
サービスエリアでは、多くのバスが並んでいますので、自分のバスのナンバープレートをスマホで撮っておくと迷子になりません。
市外バス利用時にトイレに行きたくなった場合、停留所で数分止まることが多いので、運転手にトイレに行きたい旨を伝えて行ってください。
STEP 4:目的地に到着
高速バスは直行ですので問題ありませんが、市外バスの場合は自分が降りるバス停をあらかじめ確認してください。
不安でしたら、運転手に降りたいバス停を伝えておくと、声を掛けてくれます。
まとめ
韓国の長距離バスは「高速バス」と「市外バス」に分かれていたり、予約が難しかったりと初めて利用する際には非常にハードルが高いと思います。
しかし、うまく使いこなすことができると、地方都市にもリーズナブルな価格で行くことができ、非常に便利です。
この記事を参考にしていただき、次の韓国旅行では、ぜひバスに乗って少し遠くの街まで足を伸ばしてみてください!



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