こんばんは、オヤジです。
タイ全土の歴史的建築や遺跡などをミニチュアで再現した「エンシェントシティ」に行ってきましたが、まるでタイを一周したかのような体験ができ、想像以上に満足度の高い施設でした。
今回の記事ではエンシェントシティへのアクセスや見どころなどを詳しく解説します。
エンシェントシティとは
エンシェントシティ(タイ名:ムアンボーラーン、Muang Boran)は、バンコク郊外に位置し、タイ全土の有名観光地を凝縮して再現した、一日中楽しめる魅力的な観光スポットです。
その広大な敷地は東京ディズニーランドの約2.5倍にも及び、世界最大の屋外博物館として知られています。この場所は、タイの著名な実業家であるレック・ウィリヤパン氏によって設立され、タイ建築の素晴らしさを後世に伝え、観光を促進するという深い意図が込められています。
単なる模型都市ではなく、タイの歴史や文化、古代の人々の生活様式を伝える場所であり、「タイ文化」や「タイらしさ」を存分に体験できるのが最大の魅力です。
エンシェントシティへのアクセス
バンコク市内からのアクセスは、BTS(スカイトレイン)を利用するのが一般的です。スカイトレインの終点であるケーハ(Kheha)駅まで乗車します。
ソンテウの乗り方


ケーハ駅の3番出口を出ると、多くのソンテウやタクシーが並んでいます。36番のソンテウに乗車してください。
ソンテウは非常にリーズナブルで便利なおすすめの移動手段です。ソンテウの乗車方法や運賃に関してまとめます。
- 階段を降りた場所に係の人がいるので、「エンシェントシティ」と伝えれば、どのソンテウに乗ればよいか案内してくれます。
- ケーハからエンシェントシティへの運賃は10バーツで、乗車時間は10分弱です。
- 目的地に近づきましたら、赤いボタンを押すと停車してくれます。
- 目的地に到着したら、ドライバーに運賃を支払ってください。
土日には、ケーハ駅からエンシェントシティ行きの無料シャトルバスが9:30と14:30に運行していますが、本数が少ないため、頻繁に出ているソンテウの方が使い勝手が良いです。
帰りのソンテウ乗り場
帰りのソンテウ乗り場は、行きに降りた場所からさらに進行方向に進み、最初の歩道橋を渡った反対側にあります。

赤丸の部分でソンテウに乗ることができます。
エンシェントシティの門からチケット売場まで

エンシェントシティの門からチケット売り場までは距離があるため、暑い日には少し大変に感じるかもしれません。

ロータリーを過ぎて左側を少し進むと、チケット売場があります。
- インフォメーション
- 地図
住所 | 296, 1 Sukhumvit Rd, Bang Pu Mai, Mueang Samut Prakan District, Samut Prakan 10280 |
電話番号 | +6620268800 |
WEBサイト | https://www.muangboranmuseum.com/en/ |
入場料 | 大人700バーツ(約3,200円)、子供350バーツ(約1,600円) |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | なし |
見学時間 | 半日以上 |
チケットの購入方法
エンシェントシティの通常入場料金は、大人が700バーツ(約3,200円)、子供(6歳〜14歳)が350バーツ(約1,600円)です。しかし、kkdayなどのオンラインプラットフォームで事前購入することにより大幅に割引された価格で入場することが可能です。
私はkkdayでエラワンミュージアムとセットになったバウチャーを購入しましたが、エンシェントシティ単体でも1,736円と格安でした。
エンシェントシティと近くにあるエラワンミュージアムをセットにした割引チケットも販売されています。両方を観光したい場合は、このセットチケットを利用すると、別々に購入するよりも費用を抑えられます。

当日チケットを購入する場合は、上の写真の右側がチケット売場になっています。
バウチャーをすでに購入している場合は、こちらのカウンターでは引き換えができませんので、奥にあるカウンターでチケットと交換をします。

カウンターでは、バウチャーのPDFか印刷したものを提示してください。チケットと施設の地図がもらえ、係の人がおすすめのスポットなどを説明してくれます。
敷地内の回り方
エンシェントシティは非常に広大で、徒歩での観光は現実的ではありません。敷地内を快適に移動するためには、乗り物のレンタルが必須です。
主な移動手段は以下の通りです。
レンタル自転車
レンタル自転車は電動と通常のものがあります。私は通常の自転車を借りましたが、そんなにきつい上り坂も無いので、電動でなくても問題ないと思います。
自転車レンタルについては、通常チケット売場(予約者向けのカウンターではない)で申し込みます。料金は1日150バーツで、200バーツのデポジットが必要です。
電動自転車をレンタルする場合は、高額なデポジットかパスポートの原本を預ける必要があります。

これが私が借りた自転車です。年季が入っていて、夕方にはお尻が少し痛くなりました。

こちらは電動自転車です。かなりの台数が用意されていますが、敷地内を回っていて、電動自転車を利用している人は見かけませんでした。
ゴルフカート(Golf Cart)
複数人で周る場合、特にお子様連れの方には便利な移動手段です。

ゴルフカートは、2人乗り、4人乗り、そして6人乗りの3種類あります。料金は時間制になっています。
レンタルするためには運転免許証が必要です。
トリップアドバイザーの口コミを見ると、運転免許証は国際免許証でなく、日本のものでも大丈夫とのことです。
また、レンタル時にはパスポートの原本を預けるか、高額なデポジットが必要になります。
料金はWEB上の口コミ情報によると、以下のようになっています(料金は変動する可能性があるため、あくまで参考程度にご覧ください)。
- 2人乗りは1時間350バーツ、その後1時間ごとに100バーツ
- 4人乗りは1時間350バーツ、その後1時間ごとに200バーツ
- 6人乗りは1時間500バーツ、その後1時間ごとに300バーツ
ゴルフカートの注意点としては、敷地内には電動自転車や自転車でないと侵入できない場所があります。
見どころ
エンシェントシティには、タイ全土から選りすぐられた120以上もの美しい建築物があり、その多くは精巧なレプリカです。全てを一日で見て回るのは不可能なので、見どころを絞って効率よく回るのがおすすめです。

チケットカウンターで渡されるマップには見どころやおすすめのフォトスポットが掲載されています。
また、チケットカウンターのスタッフの方がオススメを教えてくれますので、参考にして回るとよいでしょう。
地図はエンシェントシティのオフィシャルサイトからも確認できます。
エンシェントシティの敷地は実際のタイの国土に合わせた形になっています。また、実存する建築物のレプリカは実際のロケーションに合わせて設置されています。
エンシェントシティの建物は大きく以下に分類できます。
- 実在する建築物のレプリカ
- 今は存在しない歴史的建築物の再現
- 想像上・神話・伝説の建築物
それぞれの分類からおすすめの建築物をピックアップしてご紹介します。
実在する建築物のレプリカ
ワット・マハタート(The Grand Hall of Wat Maha That in Sukhothai )
スコータイのワット・マハタートのレプリカです。

スコータイにはまだ行ったことがないのですが、このレプリカを見て訪問したい気持ちが強くなりました。
プレアヴィヒア(Preah Vihear)
現在カンボジア領となっている世界遺産プレアヴィヒア寺院のレプリカで、園内の小高い丘の上に建てられています。

実際に現地に行く前にエンシェントシティで体験したかったのですが、残念ながら工事中のため丘の上に昇ることができませんでした。
ワット・ジェット・ヨード(Chedi Ched Yod)
チェンマイにある「7つの尖塔がある寺院」という意味のワット・ジェット・ヨード。

レプリカとは思えない見事な彫刻にしばし見とれてしまいました。
今は存在しない歴史的建築物の再現
サンペットプラサート宮殿(Sanphet Prasat Palace)
アユタヤ王朝の宮殿を再現したもので、本物は1767年のビルマによる攻撃で焼失しています。

エンシェントシティでは、歴史的証拠に基づいて限りなく忠実に再建されており、遠くから見てもその壮大さに圧倒されます。
想像上・神話・伝説の建築物
ザ・グレートホール・オブ・ヴァジュラダンマ(The Great Hall of Vajra Dhamma)
フリーゾーンにあり、恐らく大部分の訪問者が最初に見学するのが、ザ・グレートホール・オブ・ヴァジュラダンマです。

後期アユタヤ建築の影響を受けた寺院で、全体が黄金に輝いています。内部には28体の黄金仏が安置され、非常に見応えがあります。
悟りのパビリオン(Pavilion of the Enlightened)
水上に浮かぶ金色の美しいパビリオンで、大乗仏教の羅漢(悟りを開いた高僧)を祀っています。

金と緑の珍しい色合いが神秘的な雰囲気を醸し出しています。
須弥山(Sumeru Mountain)
仏教の宇宙観を象徴的に表現した建物で、巨大な怪魚アーノンが須弥山を囲み支えている様子が非常にユニークです。

エンシェントシティで最も「映える」スポットの一つとしても有名で、一見の価値があります。
プラケオパビリオン(The Phra Kaew Pavilion)
アユタヤ時代のホープラケオをモデルにした八角形の塔のような建物で、庭園の太鼓橋と合わせて風情が漂います。

この建物は、アユタヤ時代の経典棚の木製扉に描かれた八角形パビリオンの彫刻を参考に設計されたそうです。
その他
ゾウとの触れ合い
園内にはゾウもおり、餌やり体験ができます。ゾウと一緒に写真撮影もサービスでしてくれることがあるそうです。
美しい風景
敷地内は非常に整備されており、楽園のような風景が広がっています。


美しい景色の中を自転車で走っているだけで幸せな気持ちになれます。
売店、レストランとトイレ
園内の至る所に売店やカフェ、レストランがあり、お菓子やアイス、ドリンク類も手頃な価格で購入できます。
私は北の方にあるレストランで昼食をとりました。


ローカルな雰囲気のレストランで、ガパオライスとミネラルウォーターで120バーツ(約550円)とリーズナブル。味も本格的でとても美味しかったです。
トイレも敷地内のいたるところにあり、どのトイレも清掃が行き届いており清潔でした。
まとめ
実際に訪問して、エンシェントシティの楽しみ方は大きく3つあると思いました。
- 訪問したい観光地の下見のような感覚で楽しむ。
- すでに訪問した建造物を実物と比べてみる。
- 失われた建築物や想像上の建造物を楽しむ。
いずれの楽しみ方でも、タイの魅力や精神性を深く体感できます。
同じ会社のタイ駐在の日本人スタッフも知らなかったように、日本ではあまり知られていない施設のようですが、バンコクを訪れた際には、ぜひ足を伸ばしていただくことを強くおすすめします。
kkdayではエンシェントシティのチケットを格安で購入することができます。
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