こんんばんは、オヤジです。
旅の最大の醍醐味といえば、やっぱり「ご当地グルメ」ですよね。
「北京では何を食べればよいの?」、「北京ダックは絶対に食べたいけれど、どこが一番美味しいの?」、「ローカルフードにも挑戦してみたい」
そんな疑問をお持ちの方へ向けて、この記事では、北京を訪れるなら絶対に外せない王道グルメから、地元民に愛されるB級グルメ、そして日本未上陸のカフェまでを厳選してご紹介します。
北京の食文化を味わい尽くす!
北京グルメと聞いて、真っ先に思い浮かぶのは何と言っても「北京ダック」だと思います。しかし、北京の魅力はそれだけではありません。
王道の「北京ダック」に加え、日本ではあまり食べる機会のない「羊肉のしゃぶしゃぶ」、そして庶民の味「ジャージャー麺」について、名店とともにご紹介します。
ご紹介するお店は、いずれも北京市内に複数店舗あるため住所は掲載しませんが、気になるお店がありましたら、Googleマップなどで場所を確認してください。
北京烤鴨(北京ダック)
パリパリの皮とジューシーな肉を、薄い餅(カオヤーピン)に包んで頬張る瞬間は至福のひととき。お店によって焼き方や味わいが全く異なるので、好みに合わせて選ぶのがポイントです。
全聚徳(ゼンシュトク / Quanjude)
「全聚徳」は創業150年以上を誇る、言わずと知れた老舗中の老舗です。日本にも支店があるのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

全聚徳では扉のない釜で直火焼きにする「掛炉(グアルー)」という手法を用います。
果樹の薪を使って焼き上げるため、香ばしい燻製の香りが皮に移り、ワイルドで力強い味わいが特徴です。
テーブルの目の前でシェフがダックを捌くパフォーマンスも魅力です。
便宜坊(ビェンイーファン / Bianyifang)
「北京ダックといえば全聚徳」と思われがちですが、実は北京で最も古い歴史を持つのは、1416年創業の「便宜坊」です。
最大の特徴は、全聚徳とは対照に「悶炉(メンルー)」と呼ばれる扉のあるオーブンで蒸し焼きにする調理法です。
直火を使わないため、肉の中に水分がしっかりと残り、外はサクサク、中は驚くほどふっくらしてジューシーに仕上がります。
燻煙の香りが控えめなため、鴨肉本来の旨味を純粋に楽しみたい方や、しっとりとした食感を好む方におすすめです。
四季民福烤鴨店(スージーミンフー)
いま、現地の若者やグルメな観光客から最も熱い支持を受けているのがこのお店です。
特に故宮(紫禁城)の堀沿いにある店舗は、窓から絶景を眺めながら食事ができる最高のロケーションを誇ります。
こちらのダックは、皮の「サクサク感」と脂の「甘み」のバランスが絶妙で、口に入れた瞬間にふわりと溶けるような食感です。
サービスも非常に洗練されており、価格・味・雰囲気のすべてにおいて満足度が高いため、行列覚悟で訪れる価値があります。
涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)
もともと北京の冬の風物詩でしたが、現在は一年中愛されているのが、羊肉のしゃぶしゃぶです。

煙突のついた独特な銅鍋で食べるのが特徴です。
聚宝源(ジューバオユエン)
北京No.1の涮羊肉店として呼び声の高い名店です。
ここの羊肉はとにかく鮮度が抜群。お皿を垂直に立てても肉が張り付いて落ちないほど水分と旨味を含んだ高品質な手切り肉(手切羊肉)が提供されます。
羊肉特有の臭みが全くないため、羊肉が苦手な人にこそ体験してほしいお店です。
東来順(ドンライシュン)
聚宝源と双璧をなす老舗のしゃぶしゃぶチェーンです。「羊肉しゃぶしゃぶ」を一般に広めた立役者とも言われています。

ここの特徴は、肉の薄さと美しさ。機械で極薄にスライスされた羊肉は、熱湯にサッとくぐらせるだけで瞬時に火が通り、口の中でとろけるような食感を楽しめます。


秘伝のゴマだれ(麻醤)の味が素晴らしく、店舗数も多いため、観光の合間に立ち寄りやすいのも魅力です。
炸醤麺(ジャージャー麺)
日本のジャージャー麺とは一味違う、北京のソウルフード。塩気の強い「黄醤」ベースの肉味噌と、たっぷりの野菜を麺に混ぜて豪快にすすります。
方砖厂69号炸酱面(ファンジュワンチャン 69ハオ)
「ミシュラン・ビブグルマン」にも選出された、今もっとも注目すべきジャージャー麺の名店です。
有名観光地の近くに必ずあるため、立ち寄りやすいのも魅力です。

メニューは基本的にジャージャー麺一本勝負という潔さです。

真っ黒で濃厚な肉味噌は、見た目ほど塩辛くなく、脂身の甘みが溶け込んでいて絶品です。コシのある太麺によく絡みます。
小腹が空いたらB級グルメ
高級レストランも素晴らしいですが、北京の本当の熱気を感じるならB級グルメは外せません。観光の合間にサクッと食べられる、安くて美味しいローカルフードをご紹介します。
巻烤鴨(北京ダックロール)
「高級店でコースを食べる時間はないけれど、北京ダックは食べておきたい」、「一人旅で高級店は敷居が高い」という方に最適なのが「北京ダックロール」です。

前門大街や王府井などの観光地や屋台街でよく見かけるメニューで、焼き上がったダックの肉、ネギ、キュウリ、甘味噌を、その場ですぐにクレープ状の皮で巻いて提供してくれます。

片手で食べ歩きができる気軽さが魅力ですが、味は本格的。もちもちの皮と、甘辛いタレが絡んだダックの相性は抜群で、小腹満たしには最高の一品です。
烧饼夹里脊(シャオビン ジャ リージー)
今回、特に強くおすすめしたい隠れた絶品グルメです。
「烧饼(シャオビン)」という、パイ生地のように層になったサクサクの焼きパンに、鉄板で焼きたての「里脊(豚ヒレ肉)」を挟んだサンドイッチです。

一口かじると、パンの香ばしさと、クミンや唐辛子などの香り高いスパイスが効いたジューシーな豚肉の旨味が口いっぱいに広がります。

ホテルの近くにあった「好开心烧饼里脊」というチェーン店で購入しましたが、ヒレ肉2枚で7元(約140円)と格安の上に、ボリューム満点で、価格からは想像できなほどおいしかったです。
煎餅(ジエンビン)
街角の至る所で見かける、北京市民の朝食の定番です。鉄板の上に生地を広げ、卵、ネギ、パクチー、そして「薄脆(バオツイ)」と呼ばれるサクサクの揚げワンタンを包み込みます。
しっとりとした生地と、薄脆の「カリッ、サクッ」というクリスピーな食感とのコントラストがたまりません。
甘辛い味噌ダレが食欲をそそり、ボリュームも満点です。
日本未上陸のカフェチェーン
北京には個性豊かなカフェが非常に多くあります。せっかくならスターバックスなど馴染みのチェーン店ではなく、日本にはまだない中国発のトレンド店がおすすめです。
CHAGEE(覇王茶姫 / チャージー)
今、中国の若者の間で最も支持されているのが、伝統的な中国茶とミルクを合わせた現代風ティーラテ専門店「CHAGEE」です。

高級感のあるカップデザインがSNSでも大人気となっています。
私のお気に入りは、看板商品の「伯牙絶弦(ジャスミンティーラテ)」です。
後味はすっきりしており、中華料理の後の口直しにもぴったり。甘さは「半糖(ハーフシュガー)」でオーダーすると、お茶本来の香りが引き立ちおすすめです。
Luckin Coffee(瑞幸珈琲 / ラッキンコーヒー)
青い鹿のロゴが目印の、中国コーヒー界の革命児です。
アプリ注文が基本のスタイルで急成長しました。2017年創業と新しいチェーン店ですが、現在では中国国内でスターバックスを上回る店舗数を誇ります。
ここでのおすすめは、大ヒット商品の「生ココナッツラテ(生椰拿鉄)」です。
牛乳の代わりに、独自の技術で絞った「生ココナッツミルク」を使用しており、ココナッツ特有の濃厚でまろやかな甘みがエスプレッソと驚くほどよく調和しています。
砂糖を入れなくても十分に甘く、「コーヒーはブラック派」という人でもデザート感覚でハマってしまうおいしさです。
番外編:ペットボトルのジャスミンティー
レストラン情報ではありませんが、北京旅行中にぜひ試していただきたいのが、コンビニやスーパーで買えるペットボトルのジャスミンティーです。
中国のペットボトルのお茶は砂糖入りの甘いタイプも多いのですが、これは無糖で、茶葉本来の香りと味をしっかり楽しめます。
まとめ
北京のグルメは、歴史の重みを感じる伝統料理から、エネルギッシュなB級グルメ、そして洗練された最新カフェまで、多種多様な魅力にあふれています。
北京ダックひとつを取ってみても、お店によって個性があり、異なるテイストを楽しむことができます。
また、街歩きの合間に北京ダックロールや烧饼夹里脊を頬張ったり、最新のLuckin CoffeeやCHAGEEで一息ついたりするのも、今の北京ならではの楽しみ方です。
ぜひこの記事を参考に、気になるお店をリストアップして、北京のグルメを思いきり堪能してください!
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