こんばんは、オヤジです。
「韓国旅行、ソウルはもう何度も行ったし、次は地方の歴史ある街を歩いてみたい…」
そんなふうに考えている方におすすめの都市が、世界遺産にも登録されている百済の古都・「公州(コンジュ)」です。
この記事では、公州への具体的な行き方と、旅の拠点となるバスターミナルの詳細について、分かりやすく解説します。
百済の古都・公州とは?
行き方の前に、まずは公州の魅力について簡単に解説します。

公州は、かつて「熊津(ウンジン)」と呼ばれ、475年〜538年の間、百済の2番目の首都として栄えた歴史都市です。
市内には、ユネスコ世界遺産に登録された貴重な遺跡が点在しています。

- 公山城(コンサンソン):錦江(クムガン)沿いの山に築かれた美しい城郭。ここからの景色は絶景です。
- 武寧王陵(ムリョンワンヌン):1971年に奇跡的に未盗掘で発見された王の墓。
- 日本との深い縁:武寧王の棺には日本産のコウヤマキが使われており、古代日本との交流を証明する場所でもあります。
公州は日本語では「コンジュ」と発音しますが、英語表記では「Gongju」になりますので、ご注意ください。
清州から公州への行き方
私は2025年7月に清州を拠点に、公州を訪れました。
清州から公州へ移動する場合、市外バスを利用するのが最もスムーズで確実です。ここでは3つのパターンを紹介します。
清州市外バスターミナルから出発(おすすめ)
清州 - 公州線は1日8便あります。日帰りの場合は、8:30か10:30の便を利用するのがおすすめです。
- 運行頻度: 1日8回
- 始発:06:40 / 最終:20:00
- 所要時間: 約1時間17分(交通状況による)
- 運賃: 大人 7,100ウォン
市内中心部から一本で行けるため、最も利用しやすいルートです。
この路線はオンラインでは予約できません。事前に座席を確保したい場合は、前日にバスターミナルの自動券売機、もしくは窓口で購入する必要があります。
清州国際空港から出発(2025年新路線)
2025年10月27日より、清州空港と公州・扶余を直結する新路線が開設されています。
清州に滞在せず公州に向かう場合、この直行便のおかげで移動時間が大幅に短縮されました。
- 運行頻度: 1日4往復
- 空港発:08:10, 10:00, 14:10, 16:00
- 運賃: 10,800ウォン
- チケット購入: 国内線出口の外、「市外バス待合室」内の自動券売機で購入可能です。また、「市バス統合前売りシステム」のサイトで予約することが可能です。
その他のルート(ナビ検索時の注意)
「Naverマップ」などで検索すると、以下のルートが表示されることがありますが、乗り換えが複雑なため推奨しません。
- 清州中心部 → 五松(オソン)駅 → 世宗(セジョン)BRT → 世宗バスターミナル → 公州
世宗市を観光したい等の特別の理由がない限りは、直行便をご利用ください。
清州と公州のバスターミナル攻略法
移動の要となる、出発地と到着地のバスターミナル情報を整理しておきます。
清州市外バスターミナル
清州市には道を挟んで高速バスターミナルと市外バスターミナルがあります。

公州行きのバスが発着しているのは市外バスターミナルです。

ターミナル内にはレストラン、カフェ、コンビニ等があります。

グローバル対応のATMもターミナル内にあります。
チケットの買い方
清州〜公州のルートはオンラインでは予約できませんので、バスターミナルでチケットを購入することになります。

ターミナルでは自動券売機と窓口が利用できます。
以下、自動券売機での買い方を解説します。


- 画面右下の「日本語」をタップしてください。
- 続いて「直接購入」をタップします。
- 出発地はバスターミナルが自動的にセットされますので、「到着地」をタップします。


- 行き先を選択しますが、エリアから選ぶのがおすすめです。公州は忠清南道ですので、「大田/忠南」をタップすると候補が出ますので、そこから「公州」を選びます。
- 次に便の選択ですが、私は翌日の便を利用したかったので、右上の「次へ」をタップしました。


- 乗車する便を選びます。残り座席が28のバスは座席配置が2-1列、45のバスは2-2列です。
- チケットの枚数を選択し、右下の「選択」をタップします。チケットの代金は7,100ウォン(約770円)です。


- 支払いをします。ICクレジットカードのみが対応しています。日本発行のカードでも問題なく購入できました。
- 支払いが完了すると、チケットが発券されます。
クレジットカードが使えない等の原因で自動券売機が使えない場合は、有人窓口で購入できます。
公州総合バスターミナル
「公州総合バスターミナル」は、高速バスと市外バスの両方が乗り入れている、公州観光の玄関口ですが、メインの観光地からは少し離れています。
バスターミナルは 錦江の北岸(新市街側)にありますが、公山城などの主要スポットは川の向こう側(旧市街)にあり、約2km離れています。
私はターミナルから歩いて公山城まで行きましたが、結構な距離があり、その後の観光でも歩く距離が長くなりますので、タクシーで旧市街まで移動されることをおすすめします。
公州総合バスターミナルに到着したら、まず帰りのバスのチケットを購入することをおすすめします。
帰りのバスはほぼ満席でしたので、念のために到着時に購入しておくと安心です。
清州と同様で、自動券売機か窓口でチケットは購入できますが、窓口は時間帯によっては人がいないことがありますので、ご注意ください。

また、ターミナルには観光案内所があり、観光マップをもらうことができます。

その他、コンビニとレストラン、Paris Baguette、ダンキンドーナツもありますので、食事を摂るのには困りません。

私は、清州に戻る前に、こちらで冷麺をいただきました。

冷麺には砕いた氷が入っており、冷たく酸味の効いたスープは観光で疲れた身体に優しく染み渡り、本当に美味しかったです。
ソウルからの公州へのアクセス
ソウルから公州に行きたいという方も多いと思いますので、ソウルから公州のルートも解説します。
ソウルからは「バス」一択!
ソウルから公州へ行く場合も、高速バスが圧倒的に便利です。
- ソウル高速バスターミナル: 30〜60分間隔、所要約1時間30分。
高速バスはKlookで予約できます。料金は等級によって違いますが、Klookで1,000〜2,000円くらい(レートによって変動)とリーズナブルです。
韓国の長距離バスの予約方法や時刻表の確認方法は、下記の記事をご参照ください。
KTXに「公州駅」があるので、KTXでも行けるのではないかと思われるかもしれませんが、KTXの公州駅は、市街地から南へ約15kmも離れた山の中にあり、市内まではバスで1時間ほどかかりますので、おすすめしません。
バスの乗り方と車内の様子
ここでは私が実際に乗車した座席指定ではない、市外バスの乗り方と車内の様子をお伝えします。

チケットにはプラットフォームの番号が書かれていますので、バスの出発時間が近づきましたら、プラットフォームに移動します。

バスがプラットフォオームに入ってきましたら、乗車します。乗車時には、チケットを運転手に渡します。座席は自由席です。

往路は座席配置が2-1列でしたので、座席幅、シートピッチともゆったりしており、かなり快適でした。

復路は2-2列の通常のタイプのものです。2-1列配置のバスと比べると、座席サイズだけでなく、設備も簡易的でした。
市外バスは2-1列タイプも2-2列タイプも運賃は変わりません。
まとめ
公州へのアクセスは、ソウルからも清州からもバス一本と非常にシンプルで、初めての地方都市旅行でも安心して訪れることができます。
公州は、ソウルのような賑やかさや派手さはありませんが、街のあちこちに百済の歴史が静かに息づく歴史都市です。
次の韓国旅行では、そんな落ち着いた時間を過ごせる公州をぜひ訪れてみてください。



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