北京首都国際空港 第3ターミナル完全ガイド|入出国の流れ・施設・注意点を写真付きで解説

北京首都空港 中国
記事内に広告が含まれています。

こんばんは、オヤジです。

2025年6月の北京旅行の際には北京首都空港を利用しました。乗り継ぎでは何度か利用していましたが、入出国したのは初めてでした。

巨大な空港であり、入出国では移動や保安検査に時間がかかるため、注意が必要です。

この記事では、国際線が発着する第3ターミナルの利用方法を、写真付きで詳しく解説します。

北京首都空港について

中国の首都・北京の空の玄関口である北京首都国際空港(PEK)は、年間1億人以上が利用するアジア最大級の巨大国際空港です。2023年時点では、世界で2番目に利用者が多い空港とされています。

北京市内中心部から約30キロメートルの場所に位置しており、日本からの直行便も豊富に就航しています。

北京首都国際空港には3つのターミナルがありますが、現在(2025年11月時点)第1ターミナルは閉鎖されており、第2ターミナル(T2、国内線中心)と第3ターミナル(T3、国際線中心)の2つが利用されています。

日本からの便は、通常T3に到着・出発します。T3は、国内線エリアのT3C・T3Dと、国際線エリアのT3Eに分かれています。

入出国の流れ

北京首都国際空港での国際線の入国および出国手続きは、主にT3CとT3E間で移動しながら行われます。空港が広大で、セキュリティや審査に時間がかかるため、特に時間に余裕を持った行動が求められます。

入国の流れ

日本などからの国際線は、通常第3ターミナルE(T3-E)に到着します。

1. 検疫と入国審査(T3-E 3階)

飛行機を降りたら、出口を目印に進んでください。

巨大な空港ですので、かなり歩きます。

北京首都空港イミグレへ

しばらく歩くと動く歩道があり、歩道が切れるところに案内板がありますので、斜め左(写真の矢印の方向)に進みます。

右手に外国人向けの指紋採取機がありますが、利用している人はおらず、事前登録をしていない場合でも入国審査で指紋採取されるため、必ずしもここで登録する必要はありません。

北京首都空港イミグレーション

斜め左に進むと、検疫所を通過して入国審査へと進みます。入国審査では外国人パスポートの列に並んでください。

中国入国には入国カードの提出が必要ですが、機内で配られなかった場合は、イミグレーションの前に置いていますので列に並ぶ前にご記入ください。

中国の入国カードの記入方法に関しては、下記の記事をご参照ください。

入国審査ではパスポートと入国カードを提示します。特に質問はありませんでした。

北京は外国人の入国が多く、上海や深圳に比べて入国審査に時間がかかり、イミグレ到着から入国審査完了まで30分ほどかかりました。

2. 無人シャトル(APM)での移動

入国審査場はT3-Eの3階ですが、入国審査後、エスカレーターで2階の無人シャトル「APM(Automated People Mover)」乗車場へ降ります。

APM乗り場へ

私は北京首都空港の入国は初めてでしたが、乗り継ぎで何度か利用しており、入国審査場のすぐ下に手荷物受取所があると思っていましたがここからAPMでT3Cに移動する必要がありました。

T3-EからT3-Cまでは、T3-D(国内線エリア)を経由し、APMで約5分で到着します。

3. 荷物受け取りと税関(T3-C 2階)

T3-Cに到着しましたら、出口を目印に進んでください。

途中にはショップもあり、かなり歩きます。突き当たりの看板の裏側に受託手荷物受取レーンがあります。

手荷物受取レーン

受託手荷物がある場合は、荷物を受け取り、税関検査を受けます。申告が必要な場合は赤のレーン、不要な場合は緑のレーンへ進みます。不要な場合は、特に提出書類やチェックはありません。

手荷物検査

出口に進む前に手荷物検査があります。

飛行機を降りてから非制限エリアに出るまで、55分かかりました。イミグレが空いていたとしても30分以上はかかると思います。

出国の流れ

北京首都国際空港から出国する際には、フライト時間の2時間30分前には空港に到着しておくことが強く推奨されています。

空港に着いたら、時間に余裕があってもまずチェックインを先に済ませることが重要です。

1. チェックイン(T3-C 4階)

国際線の出発手続きは、T3-Cの4階で行います。

チェックインカウンターは非常に混雑しており、エコノミークラスでは30分以上かかることが一般的です。

ANAチェックインカウンター

もちろん、ANAやスターアライアンス上級会員向けの優先チェックインカウンターはあります。

2. 保安検査(T3-C 4階)

チェックイン後、保安検査を受けます。

保安検査場入口

「国际・港澳台出発」という案内の方向へ進んでください。

保安検査では1人ずつ丁寧にチェックされるため、長い行列ができやすく、時間がかかります。また、手荷物検査は非常に厳しく、液体やモバイルバッテリーはもちろん、多色ボールペンまで細かくチェックされました。

3. APMでの移動(T3-C 2階)

保安検査を通過後、エスカレーターで2階のAPM乗車場へ降ります。

入国時とは逆にT3Dを経由して搭乗ゲートのあるT3EまでAPMで移動します。

注意していただきたいのは、APMはT3-E行きとT3-D行きで乗車する車両が異なります。必ずT3-E行きの乗車口からの乗車してください。

4. 出国審査(T3-E 2階)

T3-Eの2階で検疫、出国審査を済ませ、搭乗ゲートへと進みます。

出国審査はパスポートと搭乗券を見せるだけです。通常質問もありません。

北京首都空港は広大で移動に時間がかかるため、早め早めに行動することを心掛けてください。

私は帰国時、チェックイン開始時間に空港へ到着し、ANAのスーパーフライヤーズ会員の特典で優先チェックインカウンターを利用できましたが、それでもチェックインから出国審査完了まで45分かかっています。

空港施設とサービス

北京首都国際空港は充実した施設が整っていますが、特に通信環境や現金・両替サービスには注意が必要です。

両替所・ATM

両替所やATMは、T3の各エリアに設置されていますが、入国を完了した後のT3-Cで利用するのが良いと思います。

T3-Cの到着ロビーには「Beijing Service」というカウンターがあり、SIMカードの購入や両替が可能です。このカウンターの奥にATMが設置されています。

T3-Cの4階出発手続きエリアにも、両替所やATMが確認できました。

中国はキャッシュレス化が進んでおり、現金を使う場面はほとんどありませんが、念のため200元(約4,000円)ほど現金を持っておくと安心です。

空港の両替所のレートは良くなく、北京市内で両替するのはかなりハードルが高いので、日本で両替するかキャッシングを利用するのがおすすめです。

フリーWi-Fi・SIMカード

フリーWi-Fi

空港内ではWi-Fiが利用可能ですが、手続きがちょっと面倒です。

アクセスポイントは「AIRPORT-FREE-WIFI-NEW」です。

Wi-FiのIDとパスワードを発行する機械に搭乗券またはパスポートを登録し、「Account Login」で使用するか、「PASSPORT Login」を選択してパスポートを読み取らせる方法が一般的です。

空港のWi-Fiでは、GoogleやLINE、YouTube、Xなどは利用できません。

SIMカード

T3-C到着エリアの「Beijing Service」カウンターでSIMカードを購入できます。ただし、中国のSIMカードでは、普段私達が利用している大部分のサービスが使えません。

そこで、中国旅行の際には事前にeSIMを購入しておくことをおすすめします。特にVPNサービスへの加入なしでGoogleやLINEなどの規制対象外サービスを利用できるローミングタイプのeSIMがおすすめです。

グルメ・ショップ

北京首都国際空港のT3には、多種多様な飲食店やショッピング施設が充実しています。

グルメスポット

T3では、本場の中華料理のほか、日本食、各国料理のレストラン、カフェが揃っており、食事に困ることはないと思います。

チェックイン開始時間より早く空港に到着した場合はT3-Cで、それ以外の場合は出国審査後のT3-Eで食事するのがおすすめです。

レストランリスト

T3-Cの非制限エリアのレストランです。案内に記載されていないKFCなどもありましたので、実際にはもっと多くのレストランがあります。

T3-Eの主なカフェ・レストランは以下のとおりです。

  • カフェ・軽食
    • Starbucks
    • COSTA COFFEE
    • iGELATO
  • ファストフード
    • KFC
    • Pizza Hut
  • レストラン
    • BIAN YI FANG(便宜坊)
    • Shi Sheng Tun Dong(十勝豚丼)
    • XUNWEIGANG Cantonese Restaurant(巡味港)
    • Bobofang Seventy-two Seasonal Pastry(缽缽坊七十二候餅)

北京首都空港のカフェ・レストランの最新情報はオフィシャルサイトでご確認ください。

多くの店舗でクレジットカードが利用できますが、利用できない店舗もあるようですので、中国の電子決済(AlipayやWeChat Pay)を用意されておくのが安心です。

電子決済を利用される場合はインターネットに接続する必要があります。

電子決済に関しては、下記の記事をご参照ください。

また、注文方法に関しては、QRコードを利用した注文が主流です。

ショッピングとお土産

T3には多彩なショップがあり、T3-EにはCOACH、BVLGARI、OMEGAなどのブランド店や免税店が並んでいます。

免税ショップ

免税で購入できるショップのリストは下記をご参照ください。

ただし、T3-Eには中国らしい食品のお土産に関しては、めぼしいお土産がありませんでしたので、食品系のお土産を探す場合は市内での購入がおすすめで、空港で購入する場合はT3-Cが適しています。

T3-Cには中国伝統菓子の老舗「稲香村」がありますし、ちょっとしたバラマキお土産でしたら、ローソンでも手に入ります。

ショップは入れ替わりがありますので、北京首都空港のショップのリストはオフィシャルサイトでご確認ください。

ラウンジ

北京首都国際空港には、航空会社の上級会員向けのラウンジやプライオリティパス保持者が利用できるラウンジがあります。

T3-Eにあるプライオリティ対応ラウンジをご紹介します。

BGS Premier Lounge

国際線を利用する際、T3-Eでプライオリティパスを使って利用できるラウンジは「BGS Premier Lounge」の1ヶ所のみです。

このラウンジは、プライオリティパスの保持者に加え、日本航空(JAL)やキャセイパシフィック航空などのステータス保持者の指定ラウンジにもなっています。

私はANA便だったため、同じスターアライアンスの中国国際航空「エアチャイナ ファーストラウンジ」を利用しましたので、このラウンジは利用していませんが、参考までにPriority PassのWEBサイトから基本情報をまとめておきます。

ロケーション国際線出発。Gate E19 付近
営業時間24時間営業
利用条件最大3時間まで滞在可能
子ども2歳未満は無料
その他条件無料のマッサージチェアあり
追加サービス無料荷物預かり、靴磨きサービス
座席・雰囲気ソファ席多数、広めで比較的落ち着いた空間
主な設備インターネット、シャワー、新聞/雑誌、テレビ、Wi-Fi、フライト情報、禁煙
飲食ソフトドリンク・軽食、アルコール提供あり

まとめ

北京首都国際空港(PEK)は、中国の重要な国際ハブ空港であり、国際線は主にターミナル3Eで利用しています。

非常に巨大な空港のため、スムーズに入出国するには、この記事で紹介したポイントを押さえておくことが重要です。

また、中国はインターネットの規制があることと、キャッシュレス決済(Alipay、WeChat Pay)やQRコード注文が普及していますので、事前にローミングタイプのeSIMの準備をしておけば、さらに便利で快適な旅の時間を過ごせるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました