天安門広場を訪れるなら知っておきたい!見どころと観光のヒント

天安門広場 中国
記事内に広告が含まれています。

こんばんは、オヤジです。

北京市の中心に位置する天安門広場は、中国の歴史と現代の政治的な象徴性を肌で感じられる、まさに北京観光の必見スポットです。世界最大級の公共広場の一つとして知られ、その壮大で整然とした景観は、訪れる人々に強い印象を与えます。

この記事では、天安門広場をスムーズに、そして最大限楽しむための観光情報、特に現在の厳しい入場ルールと見どころについて詳しくご紹介します。

天安門広場について

天安門広場は、長安街の中間点に位置し、北京市の中心にあります。その面積は44万平方メートルにも及び、一度に50万人を収容できる広大さを持っています。南北は天安門から正陽門(前門)まで880メートル、東西は人民大会堂から中国国家博物館まで500メートルに及びます。

歴史をさかのぼると、明・清時代(1368年~1911年)には皇帝の即位や皇后の冊立といった重大な国事が行われる神聖な場所であり、天安門城楼より奥には皇帝や皇族、高官などごく一部の特権階級以外の庶民は立ち入ることができませんでした。

1911年の辛亥革命以後、この場所は一般に公開され、1949年の建国式典を経て、現在の巨大な公共広場として整備され、現在では、北京を訪れる旅行者が必ずと言っていいほど足を運ぶ、市内最大級の観光スポットとなっています。

かつての厳格な雰囲気とは異なり、広大な敷地で天安門を背に記念撮影をしたり、周囲を取り囲む歴史的建築群を眺めながら散策を楽しんだりと、世界中から集まる人々で連日賑わいを見せています。

ロケーションとアクセス方法

天安門広場は北京の中心部にあり、アクセスは非常に便利です。特に交通規制が実施されている場合があるため、地下鉄の利用が最も推奨されます。

地下鉄でのアクセス

旅行者にとっておすすめのアクセス方法は地下鉄の利用です。

  • 1号線: 「天安門東駅」または「天安門西駅」をご利用ください。どちらの駅も、広場の入り口まで徒歩わずか5~10分です。
  • 2号線: 「前門駅(CまたはD出口)」で下車し、前門街を北に約10分歩くと広場の南側から入ることができます。

天安門広場への入場は、事前に予約した入場口から入る必要があるため、事前に地下鉄から入場口までのルートを確認しておくことをおすすめします。

中国ではGoogleマップが正確ではないため、百度地図の利用をおすすめします。

バスでのアクセス

天安門広場周辺には多数のバス路線が停車します。

  • 天安門東停留所: 1、2、52、59、82、120番線、観光1号線、2号線など
  • 天安門西停留所: 1、5、52、99番線、観光1号線、2号線など

シェアサイクルでのアクセス

天安門広場の近くに宿泊する場合は、シェアサイクルの利用もおすすめです。私もシェアサイクルを利用しました。

広場の周辺に広がる長安街は道幅が広く、天安門を眺めながらのサイクリングも可能ですが、広場自体に自転車で乗り入れることはできません。

注意点としては、天安門広場の周囲は、警備が非常に厳重です。そのため、広場周辺は一方通行が多く、自転車を停められる場所も非常に少ないため、少し離れたところに自転車を止めることがポイントです。

入場検査

天安門広場の観光には、事前予約が必須です。予約方法に関しては、下記の記事を参考にしてください。

入場の流れ

天安門広場は中国の国家的象徴であるため、厳格なセキュリティチェックが実施されています。入場には登録時に利用した身分証明書(外国人の場合はパスポート)が必要です。

私が訪問した際には、広場に入るまでには、3か所のチェックポイントがありました。最初の2か所はパスポートを提示し、予約の有無を確認するだけでしたが、3度目のチェックポイントでは、すべての荷物を確認され、金属探知機を使った身体検査も実施されました。

持ち込み制限とその他の注意点

セキュリティチェックをスムーズにするため、荷物は最小限にすることが推奨されます。ナイフなどの危険物や、ライターなどの火気、液体、モバイルバッテリーなどは持ち込みが禁止、もしくは制限されています。最悪、没収される場合があります。

天安門広場は外国人観光客が比較的少ないため、英語が通じにくい場面があります。スムーズに案内を受けるためにも、翻訳アプリを事前に準備しておくと安心です。

見どころ

天安門広場は、見どころが集中していますが、天安門と広場のみを見学する場合は、1時間ほどあれば十分です。

地下道

天安門と広場の間には長安街がありますが、移動は地下道を利用できます。

天安門(Gate of Heavenly Peace)

広場の最北端に位置する天安門は、故宮(紫禁城)の正門であり、中国の象徴です。

天安門
  • 毛沢東の肖像画: 門の中央には、毛沢東主席の有名な肖像画が掲げられています。これは写真ではなく、巨大な肖像画です。
  • 記念撮影: 多くの中国人がこの天安門の前で記念撮影をしており、毛沢東の中国における存在の大きさを改めて感じられます。
  • 噴水イベント: 私が訪問したときには、天安門の前で定期的に噴水のイベントが開催されていました。

私が訪れたときは、残念ながら天安門城楼は修復中でした。

人民英雄記念碑(Monument to the People's Heroes)

広場の中央にそびえ立つ、高さ37.94メートルの花崗岩の記念碑です。中国の革命のために犠牲となった英雄たちを称えて1952年に建てられました。

人民英雄記念堂
  • 毛沢東の題字: 碑の正面には、毛沢東主席の揮毫による「人民英雄永垂不朽」(人民の英雄は永遠に不滅である)という金文字が刻まれています。
  • レリーフ: 台座の周囲には、中国近代史の重要な瞬間を描いた8枚の巨大なレリーフ彫刻が施されています。

毛主席記念堂(Memorial Hall of Chairman Mao)

人民英雄記念碑のすぐ南側に位置し、中華人民共和国の建国の父である毛沢東主席の遺体が水晶の棺に安置されています。

毛主席記念堂
  • 入場方法: 入場は無料ですが、天安門広場とは別に事前予約が必要です。
  • 注意点: 入場にあたっては敬意を示す服装(タンクトップやスリッパなどは不可)が求められます。

人民大会堂(Great Hall of the People)

広場の西側に位置する人民大会堂は、中国全国人民代表大会(国会)が開催される、中国の政治的な中心地です。1959年に建設されました。

人民大会堂
  • 壮大な規模: 内部には1万人収容の大講堂や5,000席の宴会場などがあります。
  • 観光: 政治活動の拠点ですが、一般公開されており(要事前予約、入場料30元)、ガイド付きツアーで内部を見学できます。
  • 豆知識: 人民大会堂は100元札の裏面のデザインにも採用されています。

中国国家博物館(National Museum of China)

広場の東側に位置し、人民大会堂と向かい合っています。

中国国家博物館

5000年にわたる中国文明の歴史を示す180万点以上の遺物を収蔵する、世界最大級の博物館の一つです。

入場は無料ですが、別途事前予約が必要です。

中国国家博物館は非常に人気が高く、予約開始後すぐに完売してしまいますので、来場はかなり難易度が高いです。

国旗掲揚・降納式典

中国の国旗「五星紅旗」が掲揚される式典は、特に中国人に人気のイベントです。

国旗
  • 掲揚式典: 毎日日の出の時間に合わせて行われます。多くの人が集まるため、人混みを避けて式典をはっきり見るためには、日の出の1~2時間前に到着する必要があります。
  • 降納式典: 日没時に行われ、掲揚式典よりは人混みが少ないですが、良いポジションで見学するためには早めに到着する必要があります。

注意点

天安門広場の見学の際には、注意点がいくつかあります。

飲食とトイレ

広場側には、屋台はありますが、常設の売店とトイレがありません。飲み物の購入やトイレは、天安門側で済ませておいてください。

日差し対策

広場側には日陰がほとんどありませんので、夏場に天安門広場に行かれる際は、日傘や帽子、日焼け対策が必須です。

日陰に並んで立つ人々

多くの人が数少ない日陰であるポールの影に並んで立っている姿はシュールでした。

北京は日本より少し早く、5月の終わり頃から非常に暑くなります。私は6月に訪れましたが、連日最高気温が39度に達していました。

まとめ

天安門広場は、圧倒的なスケールと重厚な歴史を併せ持つ、まさに北京を象徴するランドマークです。広場そのものが中国近代史の舞台となってきた背景もあり、現在でも警備体制は非常に厳重で、観光には事前の準備とちょっとしたコツが欠かせません。

とはいえ、正しい手順を押さえておけば、スムーズに見学できます。入場時の流れと現地での注意点を理解しておくことで、より安心して観光を楽しめるようになります。

この記事が、天安門広場観光の手助けとなり、みなさんの北京旅行がより充実したものになれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました