デリーの世界遺産レッド・フォート観光ガイド|見どころ・入場料・行き方を解説

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こんばんは、オヤジです。

インドの首都デリーを代表する世界遺産のひとつが、オールドデリーにある「レッド・フォート」です。

赤砂岩で築かれた巨大な城壁が印象的なことから、日本語では「赤い城」、現地では「ラール・キラー」とも呼ばれています。

しかし、レッド・フォートの見どころは外から見える城壁だけではありません。内部には、皇帝が人々と面会した謁見殿や白大理石の宮殿、モスク、庭園などが残されています。

この記事では、レッド・フォートへの行き方、入場料、観光の所要時間、歴史、城内の見どころ、訪問時の注意点を紹介します。

レッド・フォートは独立記念日の準備と式典に伴い、2026年8月15日まで一般公開が休止されています。

レッド・フォートとは?ムガル帝国とインド独立を象徴する世界遺産

レッド・フォートは、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建設された宮殿兼城塞です。

シャー・ジャハーンは、亡くなった愛妃ムムターズ・マハルのために世界遺産のタージ・マハルを建てたことで知られています。

シャー・ジャハーンが首都をアーグラからデリーへ移すことを決めた後、1639年に建設が始まり、約9年をかけて完成しました。

城壁や門には赤砂岩が使われていますが、城内にある皇帝の宮殿には白大理石が多く使われています。重厚な城塞と華やかな宮殿という、異なる表情を持っているのが特徴です。

北側にあるサリームガル城とともに、2007年に「赤い城の建造物群」としてユネスコ世界遺産へ登録されました。

また、毎年8月15日のインド独立記念日には、首相がレッド・フォートから国民に向けて演説します。ムガル帝国の歴史だけでなく、現在のインドを象徴する重要な場所でもあります。

レッド・フォートへの行き方

レッド・フォートの基本情報

  • 基本情報
  • 地図
英語表記Red Fort/Lal Qila
住所Netaji Subhash Marg, Old Delhi, Lal Qila, Chandni Chowk, New Delhi, Delhi, 110006
WEBサイトhttps://asi.nic.in/pages/WorldHeritageRedFort
営業時間日の出〜21:00
休館日毎年8月の独立記念日前後

以前は月曜日が休館日でしたが、2026年2月から、月曜日を含めて毎日公開されるようになりました。

ただし、国家行事や警備上の理由によって臨時休館する場合があります。特に独立記念日前後に訪れる場合は、最新情報を確認してください。

Uberなどの配車アプリを利用する

ホテルから直接向かう場合は、Uberなどの配車アプリが便利です。目的地には「Red Fort」または「赤い城」と入力します。

ただし、レッド・フォートがあるオールド・デリーは、デリー市内でも特に交通量が多い地域です。チャンドニー・チョーク周辺は車やオートリキシャ、人で混雑し、時間帯によっては渋滞します。

また、車を降りた場所からチケット売り場や入口まで歩く必要がある場合もあるため、時間に余裕を持って訪れましょう。

メトロを利用する

メトロを利用する場合は、バイオレットラインの「ラール・キラー駅(Lal Qila)」が最寄り駅です。

駅からレッド・フォートまでは徒歩数分なので、渋滞の影響を受けにくい移動方法です。

古いガイドブックではチャンドニー・チョーク駅(Chandni Chowk)が最寄り駅として紹介されていることがありますが、レッド・フォートへ直接向かう場合はラール・キラー駅(Lal Qila)の方が便利です。

チケットの購入方法と観光の所要時間

入場料とチケットの購入方法

日本人旅行者を含む外国人の入場料は、オンライン購入が550ルピー(約910円)、現地での現金購入が600ルピー(約990円)です。15歳未満の子どもは無料で入場できます。

チケット情報

レッド・フォート内にはいくつかの博物館があり、それらを見学する場合は、現金購入が950ルピー(約1,585円)、オンライン購入が870ルピー(約1,500円)です。

オンラインチケットは、インド考古調査局の公式チケットサイトから購入できます。

現地のチケット売り場に並ぶ時間を短縮でき、現金購入より安いため、訪問日が決まっている場合は事前購入がおすすめです。

チケットカウンター

Uberやオートリキシャで訪問した場合には、駐車場の近くにチケット売り場があります。

窓口はインド人と外国人で分かれていますので、並ぶ列を間違えないようにしてください。

入場門

この窓口から入場ゲートまでは距離があり、ゲートではセキュリティチェックがあるため、混雑時は城内へ入るまでに時間がかかることがあります。

ゲートの横にもチケット売り場があるため、メトロで訪問する場合は、まずゲートを目指すとよいでしょう。

観光に必要な所要時間

主要な建造物を一通り見て回る場合は、約2時間が目安です。

チャッタ・チョークのお店を見たり、宮殿や庭園をゆっくり見学したりする場合は、2時間30分から3時間ほど確保しておくと安心です。

博物館を見学する場合は、さらに時間が必要になります。

博物館はレッド・フォートやムガル帝国に関する展示よりもインド独立に関する展示が多いため、個人的には時間に余裕がなければ無理に見学しなくてもよいかなと感じました。

レッド・フォートの施設

レッド・フォートの敷地内には、カフェやレストラン、売店があるため、観光中に食事や軽食を取ったり、ミネラルウォーターを購入したりできます。

軽食

私も敷地内のカフェでランチをいただきました。

また、トイレの数も比較的多いので安心して観光できます。

レッド・フォートの歴史

シャー・ジャハーンが築いた宮殿城塞

ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンは、1638年に首都をアーグラからデリーへ移すことを決めました。

新しい都は、皇帝の名前から「シャージャハーナーバード」と名付けられました。現在のオールド・デリーにあたり、その中心として建設されたのがレッド・フォートです。

レッド・フォートは敵の侵入を防ぐ城塞であると同時に、皇帝の住居や政治の場、外国からの使節を迎える場所でもありました。

城内には謁見殿や宮殿、浴場、モスク、庭園、水路などが整備され、一つの小さな都市のような空間がつくられていました。

ムガル帝国の宮殿からインド独立の象徴へ

レッド・フォートは、約200年にわたってムガル皇帝の居城として使われました。

しかし、1857年のインド大反乱後、最後のムガル皇帝バハードゥル・シャー2世が追放されると、イギリス軍の施設として利用されました。

その際、多くの宮殿や庭園が撤去・改変されました。現在残っている建物は、ムガル帝国時代のレッド・フォートの一部です。

インド独立後は国家の象徴となり、現在も独立記念日の式典が行われています。

レッド・フォートの見どころ

巨大な城壁とラホール門

レッド・フォートを訪れて最初に目に入るのが、赤砂岩で築かれた巨大な城壁です。

城壁

城壁の西側にある「ラホール門」が、観光客が利用する正面入口です。門の名前は、かつてこの方向へ延びる道が、現在のパキスタンにあるラホールへ通じていたことに由来します。

ラホール門

中央のアーチの上部には、チャトリと呼ばれる白い小塔が横一列に並び、その中央にインド国旗が掲げられています。

門の両側には巨大な塔と城壁が続いており、レッド・フォートを象徴する撮影スポットです。

屋根付き市場チャッタ・チョーク

ラホール門を通過すると、屋根付きの通路「チャッタ・チョーク」があります。

チャッタ・チョーク

ムガル帝国時代には、宝石や絹織物、工芸品などを扱う市場として使われていました。現在も通路の両側に店が並び、アクセサリーや雑貨、お土産などが販売されています。

城塞の内部に市場が設けられているところも、レッド・フォートの特徴です。

宮殿への入口となるナウバト・カーナ

チャッタ・チョークを抜けた先にあるのが、「ナウバト・カーナ」です。

ナウバト・カーナ

「太鼓の家」や「音楽の家」を意味し、皇帝の到着や公式行事の開始を知らせるために楽器が演奏されていました。

市場区域と皇帝が政治を行う宮殿区域を分ける門でもありました。

皇帝が人々と謁見したディワニ・アーム

ナウバト・カーナの先にある大きな建物が、一般謁見殿「ディワニ・アーム」です。

ディワニ・アーム

ここでは皇帝が役人から報告を受けたり、人々の訴えを聞いたり、公式行事を行ったりしていました。

皇帝の玉座

奥には皇帝の玉座が置かれていた白大理石の空間があります。色の異なる石を大理石にはめ込んだ装飾も残されており、皇帝が座る場所が特別な空間だったことが分かります。

色鮮やかな宮殿ラング・マハル

「ラング・マハル」は、「彩色された宮殿」を意味する建物です。

ラング・マハル

かつては壁や天井に色鮮やかな装飾が施され、皇帝の宮殿の中でも特に華やかな空間だったとされています。

上の写真に見える溝は、「楽園の水路」を意味する「ナハル・イ・ビヒシュト」です。宮殿内を流れる水によって、美しい景観を演出するとともに、自然な冷却効果を生み出していました。

現在は装飾の多くが失われていますが、アーチや水盤から当時の宮殿生活を想像できます。

皇帝の私的な宮殿カース・マハル

「カース・マハル」は、皇帝が私的な生活を送るために使った宮殿です。

カース・マハル

寝室や祈りの部屋などで構成され、赤砂岩の城壁とは対照的に白大理石が多く使われています。

政治や儀式に使われた謁見殿とは異なり、皇帝の日常生活の場だったことを意識して見学すると、謁見殿とは違った宮殿の一面が見えてきます。

孔雀の玉座が置かれていたディワニ・カース

「ディワニ・カース(ディーワーン・イ・ハース)」は、皇帝が外国の使節や有力者と面会した貴賓謁見殿です。

ディワニ・カース

白大理石の柱には花を描いた装飾が施され、かつては宝石をふんだんにあしらった「孔雀の玉座」が置かれていました。

孔雀の玉座は、18世紀にペルシャのナーディル・シャーがデリーへ侵攻した際に持ち去られました。

現在は豪華な内装の多くが失われていますが、ムガル帝国の富と権力を象徴する場所でした。

白大理石の浴場ハンマームとモティ・マスジッド

皇帝の宮殿エリアには、白大理石で造られた浴場「ハンマーム」があります。

ハンマーム

内部は複数の部屋に分かれ、温水と冷水を使い分ける設備があったとされています。

モティ・マスジット

近くにある小さな白いモスクが「モティ・マスジッド」です。「真珠のモスク」を意味し、第6代皇帝アウラングゼーブによって建設されました。

皇帝の庭園ハヤート・バフシュ・バーグ

敷地の北側にある庭園が、「ハヤート・バフシュ・バーグ」です。

ハヤート・バフシェ・バーグ

「生命を与える庭園」という意味があり、かつては水路や噴水、木々、花壇が整えられていました。

奥に見える赤レンガと白い石材で造られた3階建ての洋風建築は、ムガル帝国時代のものではありません。

1857年のインド大反乱(セポイの乱)の後、レッド・フォートを制圧したイギリス軍が、元の美しい庭園や宮殿の大部分を取り壊して建設した兵舎です。

レッド・フォートを訪れる際の注意点

レッド・フォートを訪れる際には、下記の点に注意してください。

  • 時間に余裕を持って訪問する:チケット売り場から入口まで距離があり、入口ではセキュリティチェックが行われるため、時間に余裕を持って訪問しましょう。
  • 持ち込み荷物に注意する:スーツケースや大きなバッグ、三脚、自撮り棒、刃物、ライターなどは、持ち込みを断られる可能性があります。
  • 暑さ対策をする:建物と建物の間は屋外を歩き、庭園や広場には日陰の少ない場所もあるため、帽子や日傘などを持参しましょう。
  • 歩きやすい靴で訪れる:レッド・フォートは敷地が広く、石畳や段差のある場所も歩くため、履き慣れたスニーカーなどを選びましょう。
  • 独立記念日前後の臨時休館に注意する:毎年8月15日の独立記念日には、レッド・フォートで式典が行われます。準備や警備のため、独立記念日前後は一般公開が休止されますので、8月にデリーを訪れる場合は、臨時休館情報を必ず確認しましょう。

まとめ

レッド・フォートは、赤砂岩の巨大な城壁だけでなく、謁見殿や白大理石の宮殿、水路、浴場、モスク、庭園などが残る大規模な宮殿城塞です。

ムガル帝国の繁栄からイギリス統治、インド独立までの歴史を伝える場所でもあります。

最寄りのラール・キラー駅から徒歩でアクセスできますが、入場時にはセキュリティチェックがあるため、観光には2~3時間ほど確保しておくのがおすすめです。

ラホール門やディワニ・アームだけでなく、ディワニ・カースやモスク、庭園まで見学すると、レッド・フォートが単なる要塞ではなく、皇帝が暮らす一つの都市のような空間だったことを実感できるでしょう。

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