こんばんは、オヤジです。
山海関エリアで「実際に万里の長城を歩いてみたい」という方におすすめなのが、「角山長城」です。山の上に築かれた長城を実際に登ることができるスポットで、体力は必要ですが、そのぶんダイナミックな景色を楽しむことができます。
ただし、想像以上に傾斜がきつく、「思ったより大変だった」と感じる方も多いスポットでもあります。
この記事では、角山長城の見どころや行き方に加えて、実際に登ってみた印象や注意点を分かりやすく解説します。
角山長城とは?登って体験できる万里の長城
角山長城は、中国河北省・山海関の北側に位置する万里の長城の一部で、主に明代(14〜16世紀)に北方防衛のために築かれました。

万里の長城が山を越える最初の峰であることから「万里長城第一山(万里の長城の最初の山)」とも呼ばれています。

山岳地帯の尾根に沿って築かれているのが特徴で、敵の動きを監視する前線拠点として重要な役割を担っていました。
山海関は「天下第一関」と呼ばれる要衝であり、その背後を守る防衛ラインとして角山の長城も強化されました。険しい地形を活かした構造は軍事的合理性が高く、現在でも急な階段や勾配から、当時の防衛の厳しさを実感できます。
清代以降は軍事的役割が薄れ、一時は荒廃しましたが、近年は修復が進み、歴史と景観を同時に楽しめる観光地として再評価されています。
- 基本情報
- 地図
| 中国語名 | 角山长城 |
| 英語名 | Jiaoshan Great Wall |
| 住所 | 河北省秦皇島市山海関区 Shanhaiguan District, Qinhuangdao, Hebei |
| 電話番号 | +863355052861 |
| 営業時間 | 7:30〜16:30 |
| 入場料 | 40元(約920円) |
| 所要時間 | 1時間30分〜2時間30分 |
角山長城への行き方
角山長城は、山海関の中心部から少し離れた場所にあります。山海関駅からは、タクシーまたはDiDiで約15分です。
バスでも行けますが、本数が少なく時間もかかるため、タクシーやDiDiの利用がおすすめです。
百度地図によると、バスを利用した場合、山海関駅から角山長城までは約50分、料金は4元(約92円)です。
私は九門口水上長城から車で向かいましたが、所要時間は約25分でした。
チケット購入方法
チケット売場は角山長城の入場門の左横にあります。

支払いは現金、Alipay、WeChat Payに対応していますが、注意が必要です。AlipayやWeChat Payに外国のクレジットカードを紐づけている場合、支払いがエラーになります。
チケット売り場で支払いが承認されなかったため、その場でTrip.comでチケットを購入しましたが、なぜかそのチケットでも入場門でエラーになりました。
私たちは中国ということでほとんど現金を用意していなかったため、最終的にスタッフの方が自身のAlipayで支払いを行い、その方のAlipayアカウント宛てに私が支払うという形でチケットを購入できました。
角山長城の見どころ
李自成像
ゲートから入り、登山口まで歩いていく途中に、ひっそりと李自成像が立っています。

李自成は1644年に北京を占領し、明の滅亡を決定づけた人物です。自ら「大順」を建てたものの、山海関の戦いで呉三桂と清軍の連合軍に敗れ、政権は短期間で崩壊しました。明清交代の引き金となった人物として知られています。
しかし、像の周囲はあまり手入れされている印象がなく、立ち止まって見る人も多くありません。李自成は、国を混乱させた反乱者として見られる一方で、圧政に苦しむ民衆を率いた農民反乱の指導者として評価されることもあります。
この像は、人物そのものを顕彰するというより、この場所が歴史の大きな分岐点だったことを伝えるための記念的なモニュメントとして設置されているのではないかと思いました。
実際に登れる長城
角山長城最大の魅力は、明代の長城の上を実際に歩いて登れることです。

登れる範囲は、基本的にきれいに修復・整備されており、歩きやすくなっています。

長城を登っていくと、奥に「野長城」と呼ばれる、自然の中にそのまま残った未整備の長城が目に入り、当時のままの荒々しい遺構を見ることができます。
想像以上に急な勾配
山の険しい尾根にへばりつくように築かれたこの長城は、遠くから見る美しいシルエットとは裏腹に、実際に登り始めると想像以上に過酷な道のりが待ち受けています。

中には最大傾斜が60度近くに達するような難所もあり、もはや「歩く」というより、両手両足を使って岩壁を「よじ登る」といった表現がぴったりなほどダイナミックなルートです。

最大の難所は、「敌台(いだい)」と呼ばれる監視用の塔へ向かうルートです。ほぼ90度に近い壁を、簡易的な階段で登る必要があります。恐怖のあまり、途中で断念して戻ってくる方もいました。
私も高いところが苦手なので、下を見ないようにして何とか登り切りました。
スニーカーなど、歩きやすい靴は必須です
燕塞湖の絶景
敌台から降りた後は、「小天池」方面へ進んでください。

小天池方面を、そのまま行き止まりまで進んでください。距離はややありますが、勾配がそれほどきつくないため、それまでの道のりよりは楽に感じると思います。

行き止まりの周辺は展望エリアになっています。眼下には山々に囲まれた「燕塞湖」の絶景が広がっており、ここまでの苦労が一瞬で吹き飛ぶような景色に出会えます。

道中には「棲賢寺」というお寺もあるので、余力があればぜひ立ち寄ってみてください。

高い所が苦手な方は、敌台を回避するルートもあるため、そちらを選ぶと安心です。
ロープウェイの利用
角山長城には、ロープウェイもあります。体力に自信のない方や、暑い日に訪れる方には、ロープウェイの利用がおすすめです。

ただし、ロープウェイを利用すると長城歩きを十分に楽しめなくなるため、往路は長城歩きを楽しみ、復路のみロープウェイを利用するのがよいでしょう。
角山長城は行くべき?向いている人・向いていない人
向いている人
- 万里の長城を実際に歩いてみたい方
- 運動や登山が好きな方
- 絶景を見たい方
- 人が少ない長城を楽しみたい方
向いていない人
- 体力に不安がある方
- 軽く観光だけしたい方
- 高所恐怖症の方
- 暑い時期に無理をしたくない方
正直なところ、見た目以上にハードなスポットです。ただし、そのぶん満足度は高く、「長城を登った」という実感を得られるスポットです。
観光時の注意点
角山長城を訪れる際は、いくつか注意しておきたい点があります。
- 傾斜がきついため、歩きやすい靴と動きやすい服装は必須です。
- 特に夏場は気温が高くなるため、こまめな水分補給が必要です。
- AlipayやWeChat Payでエラーが出る可能性があるため、現金も用意しておくと安心です。
- 無理をせずロープウェイを使いましょう。
- 敌台に登り、小天池方面も散策する場合、所要時間は2時間半ほど必要です。
まとめ
角山長城は、万里の長城を「見る」だけでなく、「登って体験できる」貴重なスポットです。
傾斜がきつく体力は必要ですが、そのぶん、山頂からの景色や達成感は非常に大きく、他の観光地では味わえない魅力があります。
一方で、気軽な観光を求めている方にはややハードな場所でもあるため、自分の旅行スタイルに合わせて訪問を検討するのがおすすめです。
山海関で長城をしっかり体験したい方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。



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