こんばんは、ムスコです。
中国の都市部はメトロが充実していますが、それでも網羅しきれない場所があります。そのような場所に行きたい場合、バスの利用がおすすめです。
外国のバス乗車は難易度が高いイメージがある方もいらっしゃると思いますが、中国のバスは比較的簡単に乗車が可能です。
事前準備
必須というわけではありませんが、中国のバスを利用する際にあると便利なアプリが2つあります。「Alipay」と「 百度地図」です。
「Alipay」は支払いに、「百度地図」はルート検索時に使うアプリで、これらがあるかないかで利便性は大幅に変化します。
Alipay
中国のバスの支払い方法は主に2つあり、QRコードを使った決済と現金払いがあります。
前者は「Alipay」の機能を使うことで支払いが可能です。後者の「現金」は原則利用可能ですが、現金を受け付けていないバスもある可能性もあり、またお釣りの用意がない場合もあるでしょう。そのため「Alipay」を使ったQR決済がおすすめです。
Alipayの登録方法や使い方は別の記事に記載しているのそちらをご参照ください。
使い方は後ほど詳しく説明しますが、バス内部にあるQRコードのリーダーにかざすことで支払いができます。
百度地図
百度地図は中国最大の検索エンジン百度が提供する地図サービスです。中国語しか対応していないというデメリットはありますが、うまく使いこなせると中国訪問の利便性を大幅に向上できるアプリです。
百度地図の基本的な使い方も別の記事にまとめているので、そちらをご参照ください。
中国のバスの乗り方
外国のバスは難易度が高いと考えている方も多いと思いますが、中国は他の国と比較してバスの利用時の難易度は比較的優しめです。
順を追って中国でのバスの乗り方を説明しますので、参考にしていただけると幸いです。
ルートの検索
ルートの検索には百度地図を使うとよいでしょう。バスの乗車駅・降車駅の名前を知らなくても出発地 (もしくは現在地) と目的地を入力すると自動的にルートが表示されます。
今回は私が蘇州に訪問した際の例を参考にしています。こちらは「石路」というメトロ駅から「虎丘」という観光地へ向かうルートを検索する際に表示されたものになります。
レコメンドされたルートを選択すると詳細を見ることができます。例えば出発駅・到着駅の名称、先発や次発のバスの出発時間が表示されます。また停車駅の一覧も表示されるので、バスの乗車中現在地の確認をする際の参考にするとよいでしょう。
バス停の探し方
まずは百度地図に表示されているバス停を目指しましょう。中国のバス停は日本のバス停に似た形をしているので、一目でバス停と理解できます。
バス停は当然駅によって形は異なりますが、大体似たような形をしています。
バス停の表記の見方
このとき私が利用した路線は「百度地図」では「游1线」と記載されています。基本的にバス停には路線名と停車駅一覧を記載した掲示板があります。
まずは駅名が出発予定のバス停名と一致しているか確認しましょう。
次にご自身が乗車予定の路線名があるか確認しましょう。この場合「游1」が路線名です。路線名の横には停車駅一覧が記載されているので、「百度地図」で確認した目的駅があるか、停車駅が一致するか確認するとよいでしょう。
またバスの進行方向も確認しておく必要があります。赤矢印で方向が記載されているので、目的地方向にバスが進むか確認しましょう。
バスの電光板には路線名 (このバスの場合は「游1」) が記載されていますので、乗車予定のバスが到着したら乗り込むようにしましょう。
料金の支払い方法
中国のバスは前払いで一律料金です。料金は基本的には2元ですが、場所によっては料金が1元や3元の場合もあります。無駄に計算する必要がないのはありがたいですね。
上述のように支払いは現金の利用も可能ですが、Alipayを使うとスムーズな料金の支払いが可能です。
Alipayでバス料金を支払う場合、ロケーションを変更する必要があります。例として今回は蘇州を紹介しておりますが、この場合はロケーションを「蘇州 (苏州)」に変更します。
ロケーションを変更したら「出行」をタップしましょう。その中で色々と項目がありますが「公交」を選択しQRコードを表示させます。
ロケーションを変更した理由は地域ごとに支払いの規格が異なるからです。たとえ隣り合う上海と蘇州であっても異なる規格のため公共交通機関の決済手段は別のものを使う必要があります。
中国のバスは前乗りです。入口付近にQRコードのリーダーがあるので、こちらのAlipayで表示させたQRコードをかざしましょう。
現金の場合は運転手に現金を渡すか、機械があればそこに現金を投入します。
バスの乗り心地
中国のバスの内装は非常に清潔です。バス自体は日本のバスと同じ程度の大きさですが、車椅子用の座席や大荷物を置くためのスペースを設けているので座席数はあまり多くありません。
基本的に車内には電光掲示板があり、次の停車駅が表示されます。定期的に停車駅を確認し現在地を確認するとよいでしょう。
一つ覚えておくとよいのは、中国は年配の方が乗車した場合は優先的に席を譲る文化があることです。外国人であっても適応されるルールなので、席の譲り合いの精神を持ったうえでバスに乗車するようにしましょう。
まとめ
中国はメトロがかなり充実していますが、それでもメトロでは向かえない場所は都市部でも多くあります。そういった場合バスを使うことで、目的地まで楽に移動できます。
中国のバスは今回ご紹介した通り、少しクセはありますが難易度はあまり高くないので、ぜひとも移動手段の一つとして使うとよいでしょう。
コメント