こんばんは、オヤジです。
上海の中心を東西に貫く「南京路」は、その名の通り上海の心臓部ともいえる繁華街です。しかし、「南京路」と一口に言っても、その雰囲気や役割は東と西で大きく異なります。
今回の記事では、歴史と現代が交差するこの魅力的な通りを深掘りし、その見どころをご紹介します。
南京路について
南京路は、外灘から静安寺にいたる上海を代表するショッピングストリートです。元々は「パーク・レーン」と呼ばれ、1865年に正式に「南京路」と命名されました。その後、1945年に「南京東路」と「南京西路」に分かれ、総延長は約5.5kmとなりました。
南京路の大きな変化は、1999年に南京東路西端から約1kmの区間が歩行者天国化されたことです。さらに、2020年9月には歩行者天国が外灘(ワイタン)まで延伸され、全長1.7kmの散策ルートが誕生しました。
この延伸により、南京東路と外灘という2大観光スポットへのアクセスが大幅に改善され、観光しやすくなっています。
南京路のエリアとアクセス
南京路へのアクセスは地下鉄が便利ですが、東西にとても長い通りなので、目的地に合わせて最寄り駅を選ぶのがコツです。大きく3つのエリアに分けて、アクセス方法をご紹介します。
1. 外灘観光の拠点!「南京東路」エリア
最大の見どころである歩行者天国や、歴史的なデパート(第一食品商店や永安百貨など)を散策するならこの駅がベストです。外灘の夜景を見に行くにも便利です。
- 最寄り駅: 南京東路駅 (Nanjing East Road Station)
- 路線: 地下鉄 2号線 / 10号線
- おすすめ出口: 1番、2番出口
2. ショッピングの中心地!「人民広場」エリア
新世界城や上海市第一百貨商店などの大型商業施設や、上海博物館へのアクセスに便利なエリアです。南京東路歩行者天国の西側の起点となります。
- 最寄り駅: 人民広場駅 (People's Square Station)
- 路線: 地下鉄 1号線 / 2号線 / 8号線
- おすすめ出口: 19番出口(南京路歩行者天国方面)
3. 高級ブランドが並ぶ!「南京西路」エリア
最新の高級ショッピングモールやハイブランドの旗艦店が立ち並ぶ、洗練された雰囲気のエリアです。目的地によって2つの駅を使い分けるのがおすすめです。
- 最寄り駅①: 南京西路駅 (Nanjing West Road Station)
- 路線: 地下鉄 2号線 / 12号線 / 13号線
- 最寄り駅②: 静安寺駅 (Jing'an Temple Station)
- 路線: 地下鉄 2号線 / 7号線
南京東路の見どころ
南京東路は、車両進入禁止の歩行者天国をゆったり散策でき、国内外の観光客や地元の人々に長く親しまれてきたエリアです。

道の両側にはデパートや商店がずらりと建ち並び、いつ来ても人通りが非常に多い上海を代表するショッピングエリアであり観光地でもあります。
主な見どころをご紹介します。
人民広場
南京東路歩行者天国の西側スタート地点である「人民広場」は、かつての競馬場跡地に造られた広大な市民公園です。上海博物館や上海大劇院といった文化施設に囲まれた緑豊かな都会のオアシスで、多くの人々が憩いの時間を過ごしています。

人民広場周辺には上海博物館や上海都市計画展示センター、MOCA上海現代美術館などがあります。かつて上海競馬場があった場所でもあります。


この公園が週末になると、一風変わった賑わいを見せます。公園の一角で開かれる婚活コーナーです。ここでは、年齢や学歴、職業、年収、相手への希望などを書いたカードが掲示されています。
主役の子供たちの姿はなく、親同士が真剣に婚活を実施しています。この親による婚活コーナーは、かつての一人っ子政策や家同士の結びつきを重視するという中国ならではの事情が背景にあるのでしょう。
新世界城
上海の南京東路の入り口にそびえ立つ「新世界城」は、100年以上の歴史を誇る老舗百貨店が、近年エンタメ複合施設へと生まれ変わった注目のスポットです。

単なるショッピングモールではなく、館内にはマダム・タッソー蝋人形館や屋内スケートリンク、さらに世界一の高さを誇る室内クライミングウォールまで備えています。2019年の大規模リニューアルを経て、買い物だけでなく「体験」を重視したフロア構成となり、一日中楽しめる場所へと進化しています。
上海市第一食品商店
「食のデパート」として地元の人にも観光客にも愛される老舗が「上海第一食品商店」です。

歴史を感じさせるレトロなビルに一歩足を踏み入れると、そこはまさにお菓子のワンダーランド。月餅やパイ、名物のミルクキャンディー「大白兔」などが山積みになっています。


1階の量り売りコーナーでは、好きなお菓子を好きなだけ選ぶことができ、見ているだけでも楽しめます。


2階以上には中国各地の特産品や調味料、フードコートも完備。上海ならではの活気あふれる雰囲気の中で、お土産探しを存分に楽しめる必見スポットです。
M&M's ワールド
アジアで唯一となるM&M'sの公式大型体験型ショップです。

広々とした2フロアの店内では、世界最大級のカラフルなキャンディウォールが出迎えてくれます。上海でしか手に入らない限定デザインのグッズや、好きなフレーバーを好きなだけ選べる量り売りチョコレートも楽しめます。キャラクターの巨大オブジェと一緒に写真が撮れるフォトスポットも充実しています。
その他
- 第一百貨商業中心:1936年開業の華人資本の百貨店「大新公司」が前身で、上海で初めてエスカレーターを設置したデパートとして開業当時大きな話題になりました。
- 上海時装商店:香港系「先施公司」が前身で、1917年に開業しました。上海で初の商業施設に付帯した「騎楼(チーロウ)」建築(アーケード)で、館内には遊戯場や屋上遊園地もあり「朝から晩まで過ごせる百貨店」として人気を集めました。
- 永安百貨:1918年開業の百貨店(「永安公司」)で、上海時装商店の向かいに位置しており、アールデコ様式の壮麗な建築は圧巻です。
- 外灘:歩行者天国の東側のゴール地点であり、旧時代の建築群と浦東の超高層ビル群を一望できる上海随一の観光スポットです。夜間にはライトアップショーも行われ、華麗でダイナミックな夜景が楽しめます。
20世紀初頭から現在の南京東路エリアを中心に開業し、上海の近代商業の象徴的存在です。
- 新新公司:現上海市第一食品商店
- 先施公司:現上海時装商店
- 永安公司:永安百貨
- 大新公司:現第一百貨商業中心
南京西路の見どころ
南京西路は、上海に住む富裕層が買い物や食事に利用する、洗練されたエリアとして知られています。南京東路と比べると観光客は少なく、「富裕層の日常使い」の地域という印象が強いです。
上海随一のブランド街であり、わずか1.8平方キロメートルのエリアに2,800以上のブランドが集結し、その70%以上が世界的な高級ブランドで占められています。
主な見どころとしては、以下の通りです。
- プラザ66(恒隆広場):高級ブランド店が立ち並ぶショッピングモールです。
- アップルショップ静安寺旗艦店:2024年3月にオープンした、中国最大規模のApple Storeです。
- バレンシアガ南京西路旗艦店:2024年12月に最大規模の旗艦店をオープンしました。
- シャネル上海旗艦店:延床面積1,700㎡の大型店舗がプラザ66に新しくオープンしました。
- ユナイテッドアローズ:南京西路のケリーセンターに中国初の直営店を開業予定です。
- 上海スターバックス リザーブ ロースタリー:世界最大規模を誇る2フロア構成のスターバックスです。
- 静安寺:高層ビル群の中にそびえ立つ、金色に輝く仏教寺院です。約千年もの歴史を持ち、上海市内で最も古く、規模も最大の仏教寺院の一つとされています。

まとめ
南京路は、南京西路の洗練された高級ブランド街と、南京東路の歴史ある老舗や賑やかな歩行者天国が融合する、二つの異なる顔を持つ観光地です。消費のスタイルや客層は対照的ですが、どちらも上海の経済発展と文化的な変遷を色濃く反映しています。
訪れるたびに違う表情を見せてくれるこの通りで、上海の魅力を丸ごと味わってみてください。
コメント