ホーチミンの玄関口・タンソンニャット国際空港を徹底解説!入出国手順から空港施設まで

タンソンニャット国際空港 ベトナム
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こんばんは、オヤジです。

ホーチミンの空の玄関口であるタンソンニャット国際空港は非常にコンパクトで使い勝手の良い空港です。その反面、入出国に時間がかかるなどの注意点もあります。

この記事では、タンソンニャット国際空港について入出国の流れから空港内の設備・サービスまで、詳しくご紹介します。

タンソンニャット国際空港について

ベトナム最大の商業都市ホーチミンへの空の玄関口、タンソンニャット国際空港(Tan Son Nhat International Airport) は、旅行者にとって最初の一歩を踏み出す場所です。ホーチミン市街中心部から北西へわずか約8kmという好立地にあり、利便性の高さが魅力です。IATAコードの「SGN」は、ホーチミン市の旧名サイゴンに由来しています。

タンソンニャット国際空港は3つのターミナルで構成されています。ターミナル1と3は国内線、ターミナル2は国際線ターミナルです。

ターミナル2は、2007年9月2日に日本のODA(政府開発援助)によって建設され、オープンしました。

日本路線は、成田、羽田、関西、中部、福岡に就航しており、JAL、ANAのほかベトナム航空、ベトジェットが直行便を運行しています。

入出国の流れ

入国の流れ

タンソンニャット国際空港での入国は比較的シンプルです。

ターミナル2はそれほど大きくないため、イミグレーションまでは比較的早く到着しますが、イミグレーションを抜けるのが大変です。ピーク時には1時間以上かかることもあります。

入国カードはありませんので、入国審査では残存期間6ヶ月以上のパスポートを提示するだけです。イミグレーションで質問されることはほとんどありません。

日本国籍の場合、観光目的で45日以内の滞在であればビザなしで入国可能です。

タンソンニャット国際空港 預入荷物受取レーン

入国審査を終えたら、下の階に降りて荷物受け取りと税関申告に進みます。

特に注意が必要なのは、2025年1月1日より、電子タバコ・加熱式タバコの持ち込みが全面禁止になった点です。違反した場合は没収や罰金、最悪の場合には入国拒否となる可能性があります。

タンソンニャット国際空港 税関

何も申告するものがなければ、"Nothing to declare"のレーンからそのまま非制限エリアに出ます。

出国の流れ

ベトナムから出国する際は、フライトの3時間前までに空港に到着することをおすすめします。

タンソンニャット国際空港 出国審査

チェックインカウンター及びイミグレーションは非常に混雑しやすいためです。

出国の流れは、チェックイン(搭乗券受け取り、受託手荷物預け)→ 税関(申告がある場合のみ)→ 出国審査(イミグレーション)→ 手荷物検査(セキュリティチェック)となります。

出国審査では、パスポートと搭乗券を提示します。出国時に質問されることもほとんどありません。

手荷物検査では、液体物の持ち込み制限(100ml以下の容器、1L以内のジッパー付き袋)や、ノートパソコン、充電バッテリーをX線検査の際に取り出す必要があります。

ここでも、電子タバコ・加熱式タバコの機内持ち込みは禁止されており、没収対象です。

手荷物検査後は、制限エリアへ移動し、搭乗ゲートに向かいます。

入出国時に混雑を避けたい旅行者向けに、長蛇の列に並ばずに専用レーンで迅速に通過できるVIPファストトラックサービスも有料で提供されています。
記事の最後に私が利用した際の体験記へのリンクを載せていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

空港施設とサービス

国際線の発着するターミナル2の施設とサービスについてご紹介します。

両替所・ATM

ホーチミン観光には現地通貨の「ベトナムドン(VND)」への両替が必須です。以前は米ドルでの支払いも可能でしたが、現在はほぼベトナムドンのみで支払いを受け付けているお店が多いです。

非制限エリアに出ると、両替所とATMの両方があります。私はキャッシング派ですので、ATMを利用するのですが、到着ロビーにあったATMは2台とも故障していたため、市内に出てから両替しました。

両替所は利用していませんが、空港の両替所のレートはよくありませんので、空港で両替する場合は必要最小限にとどめ、市内での両替をおすすめします。

SIMカード・フリーWi-Fi

タンソンニャット国際空港では数多くのSIMカード売り場がありますので、現地SIMを希望する場合は、空港で購入可能です。

SIM売り場

最近はeSIMを利用する旅行者が多いせいか、SIM売り場は以前ほどは混雑していませんでした。

タンソンニャット空港内では、Free Wi-Fiへのアクセスも登録無しで可能です。

アクセスポイントで"TIA-WiFi Mien Phi-QT"を選択し、その後"KẾT NỐI INTERNET (INTERNET ACCESS)"を2回タップするとインターネットにアクセスできます。

速度は測り忘れてしまいましたが、SNSを見たりWebを閲覧するのにまったくストレスを感じなかったため、実用的な速度は出ていると思います。

ショップ・レストラン

出国審査と手荷物検査を終えた後の非制限エリアでは、お土産やお酒、タバコ、化粧品、ブランド品などを免税で購入できます。

タンソンニャット国際空港 免税店

代表的なベトナム土産は空港で購入可能ですが、ここで注意していただきたいのは、価格がUSDになっていることです。

免税とはいえ、市内のショップのほうが割安のケースが多いので、お土産類はできるだけ市内で購入するのがおすすめです。

非制限エリアのレストランとカフェは空港の規模の割には充実しています。空港内3階には大きなフードコートがあり、フォーやバインミー、寿司、バーガーキング、カフェなどが利用できます。

タンソンニャット国際空港 レストラン

飲食店での価格表示もドル立てで、価格も市内に比べて高額になる場合もあります。

ラウンジ・シャワー

ラウンジ

航空会社のラウンジに加え、プライオリティ・パス(Priority Pass)で利用できるラウンジが2つあります。

「Rose Business Lounge」と「Jasmine Halal Lounge」です。ともに24時間営業で、食事やソフトドリンクが提供されますが、シャワーはありませんのでご注意ください。Rose Business Loungeではビールやワインなどのアルコールも提供されています。

シャワー

プライオリティ・パスで使えるラウンジにはシャワーはありませんが、タンソンニャット国際空港ターミナル2には無料で使えるシャワーがあります。シャワーは25番ゲート付近にあります。

タンソンニャット国際空港 シャワー案内

注意点としては、バスタオルは備え付けがないため、自分で用意する必要があります。

まとめ

タンソンニャット国際空港はコンパクトで動線も分かりやすく、初めての旅行者でも戸惑うことは少ないでしょう。ただし、イミグレーションは時間帯によって非常に混雑し、入出国手続きに長時間を要する場合があります。余裕をもったスケジュールで行動することをおすすめします。

本記事が、皆さまのホーチミン出入国をよりスムーズかつ快適にする一助となれば幸いです。

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