こんばんは、オヤジです。
2025年2月のバンコク旅行の帰国時にフィリピン航空ビジネスクラスを利用しました。深夜の経由便でしたが、サービスも良く、非常に満足できるフライトでした。
この記事では、フィリピン航空のビジネスクラスを利用したバンコクからマニラ、マニラから成田への搭乗記をお伝えします。
フィリピン航空について
フィリピンのナショナルフラッグキャリアであるフィリピン航空(Philippine Airlines、PAL、航空会社コード:PR)は、80年以上の歴史を持つアジア初の商業航空会社です。英国のスカイトラックス社からは「4つ星航空会社」に認定されており、座席、アメニティ、機内食、エンターテイメント、清潔さ、客室乗務員や地上スタッフのサービス面で高い水準にあると評価されています。また、航空会社の安全性評価機関「AirlineRatings.com」からは、最高評価の7つ星を獲得しています。
ANAの提携航空会社でもあるため、フィリピン航空の利用でANAマイルを貯めたり、ANAマイルを使ってフィリピン航空の特典航空券に交換することも可能です。ANAの上級会員は、ANAコードシェア便利用時にフィリピン航空のラウンジ利用や優先サービスを受けられます。
以下に、実際に私が搭乗したA321シリーズとA330-300の機材に焦点を当て、ビジネスクラスの座席、エンターテインメント、アメニティ、機内食について詳しくご紹介します。
スワンナプーム国際空港での流れ
スワンナプーム国際空港でのチェックインは3時間前から可能です。

ビジネスクラス専用のチェックインカウンターは1つしかないため、意外と時間がかかります。
複数の預け入れ荷物を持つ方が多いため、チェックインカウンターでの待ち時間が長くなる傾向があります。時間に余裕を持って早めにチェックインカウンターに到着することをおすすめします。
ビジネスクラスを利用の場合は、ファストトラックを利用できますので、保安検査場の通過はスムーズです。
注意点としては、出発ゲートに入る際に、航空券の半券回収と搭乗確認をしていたため、非常に混雑し時間がかかりました。
空港ラウンジの利用について
フィリピン航空のビジネスクラス利用者は空港でラウンジを利用することができます。
スワンナプーム国際空港
スワンナプーム国際空港では、コンコースDにあるミラクルビジネスラウンジを利用することができます。食事が非常に充実しているラウンジです。
シャワーもありますので、深夜便の搭乗前にシャワーを浴びさっぱりすることができます。
詳細は下記の記事をご覧ください。
ニノイ・アキノ国際空港
マニラのニノイ・アキノ国際空港では第1ターミナルの発着でした。ニノイ・アキノ国際空港の第1ターミナルにはフィリピン航空の自社ラウンジ「マブハイラウンジ」があります。
マブハイラウンジでは、ドリンク(アルコール類含む)、軽食、ホットミール、カップラーメンなどが提供されます。
また、仮眠スペースもありましたので、深夜便の乗り継ぎでも体を休めることができ、大変ありがたかったです。
ニノイ・アキノ国際空港での乗り継ぎに関しては下記の記事をご参照ください。
機材とアメニティ
フィリピン航空のビジネスクラスは「マブハイクラス」と呼ばれています。
同じビジネスクラスでもシートや提供されるサービスは機材によって大きな違いがあるため、フライト予約時に運航機材を確認することが重要です。
バンコク→マニラ(PR733)
バンコク - マニラ線の機材はA321-200です。
使用機材 | A321-200 |
座席配置 | 2-2 |
リクライニング | 120度 |
シートピッチ | 94cm |
シート幅 | 53cm |
ヘッドレスト | あり |
レッグレスト | なし |
フットレスト | なし |
モニター | なし |
機内エンターテイメント | In flight |
読書灯 | なし |
電源 | なし |
USBポート | あり |
機内Wi-Fi | エンタメ用のみ |
ブランケット | あり |
スリッパ | なし |
マニラ→成田(PR428)
マニラ - 成田線は、フィリピン航空としては最新設備が整った機材A330-300でした。
使用機材 | Airbus 330-300 |
座席配置 | 1-2-1 |
リクライニング | フルフラット |
シートピッチ | 152cm |
シート幅 | 53cm |
ヘッドレスト | あり |
レッグレスト | あり |
フットレスト | あり |
モニター | 15.6インチ |
機内エンターテイメント | 洋画は充実、邦画は少なめ |
読書灯 | あり |
電源 | あり |
USBポート | あり |
機内Wi-Fi | なし |
ブランケット | あり |
スリッパ | あり |
機内の様子
バンコク→マニラ
バンコクからマニラ間の機材はA321-200です。ビジネスクラスは12席ですが、ほぼ満席でした。

ナローボディですので座席配置は2-2で、フルフラットにはなりません。座席幅約53cm、シートピッチ約94cmです。アメニティ類はブランケット、枕にスリッパが用意されていました。

座席には個人用モニターがありませんが、機内専用Wi-Fiサービスを通じて、ご自身のタブレットやスマホでコンテンツを楽しむことができます。

電源はありませんが、USBポートが座席の右側にあり、非常に使いやすい位置に設置されています。
マニラ→成田
マニラから成田間の機材はA330-300で、ビジネスクラスは18席です。こちらもほぼ満席でした。

座席配置は1-2-1です。座席幅こそ約53cmでバンコク-マニラ線と同じですが、シートピッチは約152cmで、フルフラットにすることが可能です。


USBポートだけでなく、ユニバーサルタイプの電源も設置されています。アメニティ類は、ブランケット、枕にスリッパに加え歯ブラシも用意されていました。

A330-300にはモニターが設置されており、ノイズキャンセリングのヘッドホンも各座席に用意されています。コンテンツは洋画はかなり充実していましたが、邦画は少な目です。
フィリピン航空のビジネスクラスは、同じ航空会社とは思えないほど、使用機材によって設備が異なっていました。
私が搭乗したPR428便は時期によってはA321-200が使用されていますので予約前に機材をご確認いただくことをおすすめします。
機内食
バンコク→マニラ
搭乗すると、ウェルカムドリンクがサーブされます。水とオレンジジュース、もう一種類のジュースから選ぶことができます。
安定飛行に入りしばらくすると機内食が提供されます。


前菜のサラダはエビが美味しかったです。メインディッシュはチキンを選びました。可もなく不可もなく、ビジネスクラスの機内食としては標準的なお味でした。その他、パンとチョコレートケーキが付いていましたが、チョコレートケーキはかなり美味しかったです。
ドリンクはシャンパンを選びました。
マニラ→成田
搭乗するとウェルカムドリンクがサーブされます。

ウェルカムドリンクのラインナップはバンコク-マニラ線と同じでしたが、今回はオレンジジュースをお願いしました。

食事は和食と洋食から選ぶことができます。日本線ですので、メニューは日本語表記があります。


私は洋食のベーコン、ソーセージ、玉子を選びました。フルーツプラッターが特に美味しかったです。


ドリンク類もアルコール、ノンアルコール共に充実したラインナップです。
サービス
フィリピン航空のキャビンアテンダントは皆英語が堪能で、非常にフレンドリーです。深夜便を利用したため、寝ている時間が多く、サービスを受ける機会はあまり多くありませんでしたが、温かく親しみやすいフィリピン流のホスピタリティを体現していると感じました。
価格
Trip.comで予約しましたが、マニラ経由のバンコク発成田行きで片道88,375円でした。午後、予定があったため、どうしても深夜便が帰国する必要があり、ZIPAIRのフルフラットとも比較したのですが、フィリピン航空のビジネスクラスの方が2万円以上安かったです。
機材により設備に差があることと、マニラで4時間ほど待ち時間があることはマイナスポイントですが、この値段でフルサービスキャリアのビジネスクラスに乗れるのは非常にリーズナブルだと思います。
フィリピン航空はANAと提携しているため、このフライトでANAマイルが4,053マイル獲得できました。
まとめ
フィリピン航空のビジネスクラスは、フルサービスキャリアのビジネスクラスとしてはリーズナブルであり、ANAマイルの積算や利用も可能というメリットがあります。
注意点としては、機材によって座席の快適性やエンターテイメント設備などが大きく異なることです。そのため、事前に利用する機材を確認することが非常に重要になってきます。
おすすめはA330-300を使用するフライトです。間違いなく価格以上の体験をすることができます。
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