こんばんは、オヤジです。
海外での通信手段の確保は常に頭を悩ませる問題です。普段使っているキャリアのローミング、レンタルWi-Fi、現地SIMなど、さまざまな選択肢があります。
しかし、サブ回線として楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約して以来、そうした悩みもすっかり解消しました。
この記事では、楽天モバイルの海外での利用のメリットや使用方法を詳しく解説します。
楽天モバイル海外利用の3つのメリット
海外によく行く人に楽天モバイルをおすすめする最大の理由は、他社にはない圧倒的なコストパフォーマンスの良さと手軽さにあります。具体的なメリットは下記のとおりです。
- 追加料金なしで毎月2GBの高速データ通信を海外91の国と地域で利用可能
- 専用アプリ「Rakuten Link」を使えば、海外から日本国内への通話が無料になる
- SIMの差し替えや追加の申し込みなしで利用可能
メリット1:追加料金なしで毎月2GBの高速データ通信
Rakuten最強プランの料金には、毎月2GBまでの海外データローミング容量が自動的に含まれています。
楽天モバイルのRakuten最強プランは3GBまでは月980円(消費税含まず)で利用することができます。そのうち2GBは海外で利用可能です。
2GBというと、一般的には地図アプリでの経路検索(約1,000回)や、LINEのテキスト送信(約33万回)など、短期滞在中の基本的な連絡や調べ物には十分な容量です。
また、楽天モバイルは世界91の国と地域(2025年11月10日時点)をカバーしており、アメリカ、韓国、台湾、ヨーロッパ主要国など、日本人が多く訪れるほぼすべての主要エリアを網羅しています。
海外で高額請求(いわゆる“パケ死”)の心配がないのも安心です。なぜなら、2GBを超過した場合は自動的に通信速度が最大128kbpsに制限されたうえで利用可能です。
さらに近年では、一部の航空機内でも利用可能になりました。対象の航空会社、機材や機内ローミングの利用方法は下記よりご確認ください。
メリット2:Rakuten Linkアプリで海外から日本への通話が無料
これは海外渡航者にとって、最も魅力的なメリットの一つかもしれません。
楽天モバイル契約者専用アプリ「Rakuten Link」を利用すれば、海外91の対象国・地域から日本国内への通話が無料になります。家族や日本の取引先など、相手が固定電話や他社携帯電話であっても適用されます。
さらに、Rakuten Linkアプリ同士であれば、海外・国内を問わず通話やメッセージの送受信、写真・動画・ファイルの共有も無料です。海外滞在時の緊急連絡や、日本の実家への気軽な電話など、様々なシーンで通話料を気にせず利用できるのは非常に大きな利点です。また、海外でSMSを受信する際も無料です。
無料通話は、日本のフリーダイヤルなど一部の番号には接続できません。
iOS端末(iPhone)を利用している場合には注意が必要です。
海外で着信があった際、Rakuten LinkアプリではなくiOS標準の電話アプリに着信してしまうため、海外にいる場合は、着信料が発生します。
メリット3:SIMの差し替え不要でそのまま使える手軽さ
楽天モバイルの海外ローミングサービスは料金プランに含まれているため、アプリで設定をするだけで追加の申し込みは不要です。
現地でSIMカードを差し替えたり、レンタル機器を受け取ったりする手間がないため、お使いのスマホがそのまま使えます。
海外ローミングの具体的な設定
楽天モバイルを海外でスムーズに利用するためには、渡航前の準備と現地での設定が重要です。
ステップ1:渡航前の準備(日本国内で実施)
Rakuten Linkの認証完了
海外への渡航前に、必ず日本国内でRakuten Linkアプリの初期設定を完了させて認証を済ませておく必要があります。海外ローミングエリアでは認証できない場合があります。
初期設定の方法は下記のリンクをご確認ください。
my 楽天モバイルでの設定
my 楽天モバイルアプリを開き、メニューから「契約プラン」をタップしてください。

ページ中央付近の「プランに含まれるサービス設定」内の「国際」から、以下の設定を行ってください。
国際通話・国際SMS(海外でOS標準の電話アプリ・メッセージアプリ利用時):海外でOS標準の電話アプリやメッセージアプリを利用する予定がある場合はオン
国際通話・国際SMS:Rakuten Linkでの通話、SMSですのでオン
海外ローミング(データ通信):オン
ステップ2:現地到着後の設定(端末操作)
現地に到着したら、端末の設定で「データローミング」を有効にします。
iPhoneの場合
- 「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」を選択します。
- 「データローミング」をオンにします。
Androidの場合
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」を選択します。
- 「ローミング」をオンにし「OK」をタップします。
これらの設定を正しく行えば、現地到着後すぐにインターネットを利用できるはずです。
2回目からは「ステップ2」のみで利用可能です。
トラブルシューティング
繋がらない場合のトラブルシューティング
万が一、現地で接続できない場合は、以下の対処法を順番に試してください。
- 機内モードのオン/オフ切り替え: スマートフォンの機内モードをオンにし、30秒〜1分程度待機した後、オフに戻します。ネットワーク接続がリセットされ、現地の適切な回線への再接続が促されます。
- パートナー回線の手動選択: 楽天モバイルは海外で現地のパートナー回線を使用しますが、自動選択がうまくいかない場合があります。事前に楽天モバイル公式サイトで渡航先の対応回線を確認し、端末設定から手動でネットワークを選択してください。
- APN設定の確認(Androidの場合): APNが「rakuten.jp」以外に設定されていると通信できません。Android端末では「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「アクセスポイント名」でAPNを「rakuten.jp」に設定し直します。iPhoneでは手動APN設定はできませんが、ネットワーク設定のリセットを試すことが推奨されます。
- データ高速モードの確認: my楽天モバイルアプリのホーム画面で「データ高速モード」がオンになっているか確認します。オフになっていると通信速度が大幅に制限されます。
2GB超過時の賢い対処法
海外での使用方法にもよりますが、Googleマップの使用やSNSのチェック、Googleでの検索という使い方が中心の場合、3泊4日くらいまでは2GBで収まります。
それ以上滞在する場合や、動画を見たい場合は2GBでは不足する可能性が高くなります。
データの使用量が2GBを超過すると通信速度が最大128kbpsに制限されます。しかし、この速度では実用的ではありませんので、楽天モバイルでデータをチャージするか、代替手段に切り替える必要があります。
少しだけデータ通信を追加したい場合は、楽天モバイルでチャージすることをおすすめします。
my 楽天モバイルアプリから1GBあたり500円でデータチャージが可能です。このチャージ容量は購入日を含めて31日間有効です。
長期滞在や動画視聴などでデータ通信をかなり使う場合は、eSIMや現地SIMなどの代替手段を利用するほうがコストパフォーマンスは良くなります。
私は中国に行く時や3泊以上の場合は、楽天モバイルとeSIMを併用しています。
なぜ中国かというと、ホテルなどのフリーWi-FiではGoogleやLINEなどにアクセスできないため、海外ローミングでインターネットを利用しているからです。ちなみに楽天モバイルのローミングでも中国でGoogleやLINEの利用は可能です。
海外での利用体験
私は今まで下記の国・地域で楽天モバイルの海外ローミングを利用しました。
- 中国(深圳、上海、北京、天津、秦皇島)
- マカオ
- 香港
- 韓国(ソウル、清州)
- マレーシア(クアラルンプール、マラッカ)
- タイ(バンコク)
- インド(チェンナイ)
すべての国・地域で問題なく通信することができました。特に2カ国以上周遊するときには、エリア毎の切り替えも不要で本当に便利に利用することができました。

楽天モバイルの海外ローミングは遅延が発生するという声もありますが、私の使用環境では特に気になることはありませんでした。
国内でもお得に使える
楽天カードのプレミアムかブラックをお持ちの場合は、毎月クーポンを貰えるようになりました。プレミアムカードの場合は月5GB、ブラックカードの場合は月10GBのクーポンを受け取ることができます。
これにより、プレミアムカード保有者は月8GBまで、ブラックカード保有者は13GBまで最低料金の月額980円(税抜き)で運用が可能となりました。
正確には、「その月に利用した総データ量から、クーポン分のGB(5GBまたは10GB)が差し引かれ、残ったGB数で料金が決定される」という仕組みです。
楽天市場をよく利用する方や、楽天証券を利用している方は、プレミアムカードを発行して、楽天モバイルを契約すれば、よりお得に利用することができます。
スポンサーリンク楽天ブラックカードは招待制のため、まずは楽天プレミアムカードを作成する必要があります。
楽天モバイルは国内でもエリアが拡大しており、メイン回線としても十分使えるレベルになっていると思います。
まとめ
楽天モバイルのRakuten最強プランは、海外によく行く人こそ使っていただきたいサービスです。
高額なローミング料金を気にせず、毎月確実に無料で2GBのデータ通信と海外からの無料通話(Rakuten Link利用時)を利用できる安心感がある点も非常に魅力的です。
特に楽天経済圏を活用している方にとっては、楽天モバイルを併用することで、より快適で経済的な海外旅行を楽しむことができます。
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