こんばんは。おやじです。空港DXの第2弾は指紋認証による自動化ゲートについてです。
指紋認証の自動化ゲートは2018年から導入されていますので、新しいサービスではないのですが、今回羽田空港で新たに登録し、帰国時にそのメリットを享受することができましたので、登録方法からそのメリットまでご紹介します。
自動化ゲートとは
自動化ゲートとは文字通り、出入国の際に審査官による対面審査を経由せず、ゲートに設置された機械により出入国者を指紋により認証するシステムです。これにより出国および入国の手続を簡素化・迅速化し、利便性が高まっています。
最近普及してきている顔認証ゲートとは別物で、事前登録が必要です。
現在、指紋認証による自動化ゲートは、成田空港第1ターミナル・第2ターミナル、羽田空港第23ターミナル、関西国際空港、中部国際空港 セントレアに設置されています。
登録方法と登録場所
登録方法
登録は簡単で、申請書に必要事項を記入し、パスポートと一緒に提出し、指紋を登録するだけです。
登録申請書は登録カウンターの近くに用意されていますが、事前にWEBサイトからダウンロードすることもできます。
ただ、WEBからダウンロードできるフォームはカウンターにあるものとは微妙に違っており、自動化ゲートの登録が初めてかどうかを書き足す必要がありました。
申請書のダウンロードはこちらから。
私はカウンターに置いてある申込書を利用しました。
指紋認証による自動化ゲートは、一度手続きをするとパスポートの有効期間中利用可能です。
登録場所
登録できる場所は、上記の4空港に加えて、東京・大阪・名古屋の入国在留管理局で登録することができます。
私は羽田空港第3ターミナルで登録しました。セキュリティチェックを過ぎて、イミグレーションの右側に自動化ゲートがあるのですが、更にその右に自動化ゲートの受付カウンターがあります。
カウンターには誰もいなかったので、更にその右手にある窓口の係員に声をかける必要がありました。対応していただいた係員の方も最初、「顔認証できますよ!」という感じで指紋認証はあまりおすすめしている様子ではありませんでした。
登録自体は簡単で、書類の内容を係員が登録した後、指紋を専用機械で読み取るだけです。所要時間は3分ほどでした。
各空港での受付場所は下記の政府広報オンラインサイトでご確認ください。
使用方法
まずはパスポートの写真のページを読み取り、その後指紋を読み取らせます。
指紋の読み取りは、両手の人差し指で行います。指を置く位置が指定されていて、慣れるまでちょっと読み取りに手こずる可能性はあります。
実際の使い方は下記の出入国在留管理庁の広報用のビデオを御覧ください。
個人的には、顔認証ゲートの方がスピーディで使いやすいと思います。
メリットとデメリット
メリット
- 利用者が少ないので、繁忙期でもあまり並ばずに出入国手続きが可能。
- 入出国のスタンプを押されないので、査証ページの節約になる。これは、海外に行く頻度の高い人にはメリットです。
デメリット
- 指紋を登録する必要がある。人にもよると思いますが、嫌な人は嫌だと思います。
- メリットで書きました入出国のスタンプを押してもらえないことはデメリットになる可能性があります。保険等で証明書が必要になる時に、他の書類が必要となることがあります。また、外国に入国する際に、スタンプがないことにより、色々質問される可能性があります。現在では、他国でも自動化ゲートが普及してきていますので、可能性は低くなっていると思いますが。
私は古いパスポートでも自動化ゲートの登録をしていましたが、スタンプがないことにより困ったことは一度もありませんでした。
結論
顔認証ゲートが普及してきているので、指紋認証の自動化ゲートは不要では!と思われるかもしれません。しかし、帰国時に指紋認証ゲートのメリットを体験することができました。
帰国時は到着便が集中したこともあり、顔認証ゲートは長蛇の列でしたが、指紋認証ゲートは他に利用している人は誰もおらず、待ち時間ゼロで入国することができました。空いている時は顔認証ゲートの利用で問題ないと思いますが、繁忙期こそ指紋認証ゲートのメリットを享受することができます。
顔認証ゲートが普及し、指紋認証の自動化ゲートは利用者は以前より少なくなっている印象を受けましたが、その分繁忙期には威力を発揮することを今回改めて認識しました。
海外に行く機会が多い方は、登録されることを強くおすすめします。
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