顔パスで国際線に搭乗できる!?Face Express(フェイスエクスプレス)を試した感想

Face Express 空港
記事内に広告が含まれています。

こんばんは。オヤジです。

ゴールデンウィークに出張で台湾に行ったのですが、実に3年4ヶ月振りの海外でした。この3年あまりの間に空港のデジタル化が非常に進んでおり驚きました。

可能な限り新サービスを利用しましたので、空港DXシリーズとして何回かに分けてご紹介します。

空港DXの初回は顔パスで国際線に搭乗できるFace Expressについてです。

Face Express(フェイスエクスプレス)とは

Face Expressとはその名前の通り、顔認証技術を使った新しい搭乗方法です。現在、成田空港と羽田空港でJAL便かANA便を利用する際に使用することができます。

現在のところ、ANA便で羽田空港を利用する場合は、台湾 松山空港行きとパリ行きのみで利用可能です。

最近始まったサービスかと思いきや、サービス開始は2021年7月ということでサービスインから2年近く経っています。その割には知名度は低く、ANAでは利用便が限られている羽田空港ということもあると思いますが、私が利用した時も他に利用者はいませんでした。

Face Express(フェイスエクスプレス)の利用条件

利用にあたっては事前登録などは必要ありません。また、当然ですが無料で利用可能です。利用条件は下記のとおりです。

  • 有効なICパスポートを所持
  • 身長135cm~190cm推奨
  • 13歳以上推奨

下記に当てはまる場合は利用できません。

  • 乳幼児
  • 本サービスに係る端末の操作およびゲートの通過において第三者の介添が必要である。
  • 成田国際空港(NAA)、東京国際(羽田)空港(TIAT)の一営業日において、既に別便でユーザーデータを登録している。
  • 有効なICパスポートを所持していない。
  • マスク、サングラスそのほかの装飾品を付けており顔認証ができない。
  • 航空会社空港内で行う各手続きの利用基準を満たさない。
  • そのほか、本サービスの提供元となる空港会社及び航空会社が本サービスの利用に適さないと判断した場合。

プライバシー等が気になると思いますが、「登録した顔情報は24時間以内に自動で削除されます。」そうです。

また、本サービスは、成田国際空港(NAA)/東京国際空港(TIAT)がそれぞれ提供するシステムを利用しています。利用規約などについては各空港会社HPを参照ください。

Face Expressを利用した搭乗までの流れ

羽田空港と成田空港、ANAとJALで流れが異なる部分がありますが、チェックインから搭乗までの流れは下記のようになります。

  1. チェックイン
  2. Face Express専用機で顔情報を登録
    成田空港の場合、自動チェックイン機でチェックイン時に顔情報を登録することができます。
  3. 手荷物預け
    ANA便を羽田空港で利用する場合、顔認証には対応していません。
  4. 保安検査場を顔認証で通過
  5. 出国審査(Face Express非対応)
    出国審査時に顔認証ゲートを利用できますが、そちらはFace Expressとは別のサービスです。
  6. 搭乗ゲートを顔認証で通過

Face Expressの利用方法

私は羽田空港で台北松山空港行きの便を利用する時にFace Expressを利用しましたので、実際の利用方法をご紹介します。

顔情報の登録

オンラインチェックインを済ませていましたので、空港到着後Face Expressの専用機に直行します。羽田空港のANAの場合、チェックインカウンターEの前に数台専用機が設置されています。

Face Express

専用機では、パスポートの情報を読み取り(上の写真の赤い部分)、顔情報を登録します。

成田空港やJALでは手荷物預けもFace Express対応となっていますが、羽田空港のANA便では手荷物預けカウンターでパスポートを提示します。

保安検査場通過

Face Express専用の入口があります。

Face Express Gate

一般の入口は大変混雑していましたが、Face Express専用の入口は他には誰も利用者がいませんでした。

Face Express Gate2

Face Express専用のゲートのには足跡のマークがありますので、そこで立ち止まり、Face Expressに機械に顔を向けると、認証され、保安検査場に入ることができます。

パスポートも搭乗券も出す必要がないので快適です。

保安検査場はFace Express専用のレーンがあるわけではなく、従来の方法で入場した方と合流します。

搭乗

「搭乗時にFace Expressで」、といったところ、その日はFace Expressの対応をしていないということで、普通の方法で搭乗しました。

本来であれば、足跡マークの部分で、Face Express専用機に顔を読み取らせると、パスポートと搭乗券を出すことなく搭乗が可能です。

Face Expressのまとめ

最後に、Face Expressのすべてを体験したわけではないのですが、実際に利用してみて感じたメリットとデメリットをまとめたいと思います。

Face Expressのメリット

保安検査場の通過が楽になることが最大のメリットだと感じました。保安検査場の通過は、海外旅行に行く際にストレスを感じる場面のひとつですが、専用の入口があることにより、実にスムーズに検査場に入ることができました。

今回はあまり享受できませんでしたが、出国審査時を除き、パスポートと搭乗券を提示しなくてもよい、というのも大きなメリットです。

Face Expressのデメリット

現状では、デメリットと感じることはありませんでしたが、Face Expressがいずれ一般的になった時にもスムーズに保安検査場に入れるのかは分かりません。

また、搭乗時にFace Expressの利用者と非利用者が混在してもスムーズにオペレーションができるのかも興味深いところです。

 

ぜひ、Face Express対応の便をご利用される際には、お試しください。特に保安検査場が混雑している時にはその便利さを体感できると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました