こんばんは、ムスコです。
前回ルクソール東側を紹介しましたが、今回は西側を紹介します。
ナイル川を境にして東側が「生者の街」、西側が「死者の街」と言われています。これは太陽が東から昇り西に沈むことに由来していると言わてれます。
そのため西側には「死者」を象徴するような、見どころある建築物が多く残っています。
ルクソール西側の見どころ
ルクソール西側は見どころが多いですが、絶対に訪れるべき場所は4ヶ所です。
- メムノンの巨像
- メディネット・ハブ
- ハトシェプスト女王葬祭殿
- 王家の谷
この4つのうち特に、ハトシェプスト女王葬祭殿と王家の谷はルクソールに来たことがない人でも知っているよな目玉観光地です。
個人的には意外とメディネット・ハブがおすすめです。あまり混雑していない割にはとても見どころある神殿だったからです。
チケットの買い方&料金一覧
西側の観光地は少々特殊で、遺跡で直接チケットを購入する場所と、チケットオフィスであらかじめチケットを購入しておく必要がある遺跡があります。
遺跡 | 事前購入の必要性 | 価格 |
メムノンの巨像 | ☓ | 無料 |
メディネット・ハブ | ◯ | 100EGP |
ハトシェプスト女王葬祭殿 | ☓ | 140EGP |
王家の谷 | ☓ | 240EGP |
RAMESSU TEMPLE(ラメシアム) | ◯ | 80EGP |
SETI TEMPLE(セティ1世葬祭殿) | ◯ | 60EGP |
今回紹介する遺跡以外のものもいくつか載せました。
この図を表を簡単に説明すれば、「ハトシェプスト女王葬祭殿」と「王家の谷」以外の遺跡を回る場合はあらかじめチケットを購入しなけらばならないということです。
チケット売り場のロケーションは以下のようになります。
また、チケットと価格の一覧は以下のとおりです。
*写真は学生用なので×2倍の料金で計算してください。
正直ぱっと見て、どの観光地のことを指している私は全くわかりませんでした。あらかじめ行きたい観光地を把握しておくべきだと個人的には思いました。
メムノンの巨像
一番最初にご紹介するのはメムノンの巨像です。
個人で回る人も、ツアーの人もほとんど必ず訪れます。理由は簡単で、無料でかつルクソール西側の中の数少ない大通りにあるからです。偶然出会ってしまうのです(笑)
メムノンの巨像はただ巨像が2体あるだけですが、迫力満点です。約18mの高さがあるそうで、写真に写っている人と比べるとその大きさをわかっていただけると思います。
ちなみに巨像がここにあるのは、元々巨像の後ろには葬祭殿があったからです。その葬祭殿はメルエンプタハという後のファラオが自分の葬祭殿を造るために資材として取り壊してしまったそうです。なんとももったいないことですね。
台座にはレリーフが彫られています。長居するような場所ではありませんが、王家の谷やハトシェプスト女王葬祭殿の前菜にはぴったりです。
メディネット・ハブ(ラムセス三世葬祭殿)
個人的にかなり好きだと感じた遺跡です。
メディネット・ハブは、ラムセス三世葬の葬祭殿であると同時に行政機関としても利用されたそうです。ちなみにラムセス三世はメディネット・ハブで妻の一人に殺されました。自身の葬祭殿で殺されるとは・・・。なんとも悲しいことですね。
私がメディネット・ハブを気に入っている理由の一つは保存状態の良さです。一見ボロボロに見えますが、遺跡の中に入ってびっくり。
とても保存状態の良い石柱が何本もあります。特筆すべきはレリーフの保存状態の良さ。
ルクソール神殿やカルナック神殿と比べるとレリーフの保存状態の良さがよくわかります。
さらに奥に進むともっと驚く光景が待ち受けていました。
色彩の残っている壁画もところどころあるんです。
レリーフがこれだけしっかり残っているだけでも感動モノですが、それ以上に当時の色彩を見ることができるというのはほとんどできないのではないのでしょうか。
遺跡自体も見応えがあり、さらにこれだけ立派な遺跡ですがあまり観光客もいません。ゆったりと素晴らしい遺跡を回ることができます。
ハトシェプスト女王葬祭殿
次にハトシェプスト女王葬祭殿です。
ハトシェプスト女王葬祭殿と聞くとルクソール事件を連想される人も多いのではないでしょうか。イスラム過激派がハトシェプスト女王葬祭殿で観光客を無差別に攻撃したテロが1997年に起こり、日本人も10名亡くなったそうです。
ハトシェプスト女王葬祭殿が他の遺跡に比べると比較的新し組み得る理由はこのテロが原因です。
もちろん全てが破壊されたわけではなく一部の遺跡は以前のままです。
さて、簡単にハトシェプスト女王葬祭殿について説明すると、この葬祭殿は女性で唯一のファラオであったハトシェプストが造ったものです。
建物は3階建てで、各階にテラスが設けられています。
そこまで見どころは多くありませんが、非常に見応えがあります。岩山の麓に建てられ、岩山一体化したこの景色に、この場所に立ち入った瞬間とても感動しました。ぜひとも訪れたい観光地の一つです。
王家の谷
最後に一番の目玉の王家の谷です。
王家の谷は山中にあるため行くのに一苦労かかります。
このような道をひたすら進むわけですが、道中には集落を見かけることがあります。これはクルナ村という村です。
一見ただの集落に見えますが、実はこの村「墓泥棒の村」と呼ばれています。ここら一帯は古代のファラオたちの墓が多くあるのですが、それを盗掘して生計を立てていたことに由来するそうです。
もちろん現在ではそのようなことは行っていないそうですが、なんとも面白いエピソードを持つ村ですよね。
さて王家の谷の説明に戻ります。
ご覧の通り、王家の墓が一部分に集中しています。これが「王家の谷」と呼ばれる所以だそうです。
さて、はじめに王家の墓を観光する際のシステムを簡単にご紹介します。
王家の墓に入るにはチケットが必要ですが、これを持っているからといって全ての墓に入れるわけではなく、3つの墓までしか入れません。そのため自分が見たい墓をあらかじめ決めておくのが最善だと思います。
私は行きませんでしたが、やはり王家の谷の目玉の一つといえば「ツタンカーメンの墓」です。ただしツタンカーメンの墓は別途300EGPかかるそうです。
他にも別途料金のかかる墓としてセティ1世の墓があります。この墓に関しては1000EGPと他の墓に比べるとかなり高額で、かつ一日150人という入場制限もあります。
通常公開されている墓としてはラムセス3世や4世の墓がおすすめだそうです。私はどの墓がおすすめか全くわからなかったので人だかりが多いところえを選んだのですが結果的に正解でした。
こちらが王家の谷のハイライトです。
一言で言うのであればどの墓も壁画がとても凄いということです。別途有料公開されている墓はもっと凄いそうなので金銭的に余裕のある方は別料金を支払ってでも見る価値はあると思います。
最後に
色々と紹介してきましたが、ルクソール西側にはラメシアムや王妃の谷といった今回紹介しきれなかった遺跡がまだまだたくさんあります。
ツアーだと回らないような場所も多くあるので、ツアーと同時に個人でも回ることをおすすめします。
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