マラッカ観光 完全ガイド|予算・見どころ・グルメまで徹底解説

マラッカ ガイド マレーシア
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こんばんは、オヤジです。

2025年の年始にマレーシアのマラッカを訪れました。マラッカはユネスコ世界遺産にも登録されており、多様な文化が融合した魅力的な観光地です。

今回の記事では、私の体験をもとに、マラッカの主要観光スポット、グルメ、アクセス方法、さらにはかかった費用まで詳しくご紹介します。

マラッカの基本情報

マラッカは15世紀から16世紀にかけてマラッカ王国の首都として栄え、その後ポルトガル、オランダ、イギリスの支配を経験しました。この複雑な歴史背景が、現在の多文化的な街並みを形成しています。

2008年7月7日にはその歴史的価値が認められ、ペナン島のジョージタウンとともに「マラッカ海峡の歴史的都市群」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。

基本情報
英語表記Malacca、現地ではMelaka(ムラカ)と表記される。
言語マレー語(公用語)、英語、中国語、タミル語
通貨マレーシアリンギット
*1リンギット=約34円(2025年6月現在)
時差日本より1時間遅れ
気候熱帯雨林気候(年間平均気温26-32℃)

マラッカへのアクセス

日本からのアクセス

日本からマラッカへの直行便の運行はありませんので、アラルンプール国際空港(KLIA)を経由するルートが一般的です。

日本からクアラルンプールへの直行便は、関西国際空港、成田空港、羽田空港から就航しており、飛行時間は7時間前後です。

JALやANAのほか、マレーシア航空、エアアジアX、バティック・エア・マレーシア(成田のみ)が直行便を運行しています。

運賃はエアアジアのセールを利用すれば40,000円くらいから予約可能ですが、フルキャリアですと7万円台〜となります。

セール時や経由便を利用するとフルキャリアでも5万円台で予約可能です。

クアラルンプールからマラッカへ

クアラルンプールからマラッカへの移動は、バスが最も一般的で経済的です。

マラッカ行きのバスは、クアラルンプール国際空港かTBSバスターミナルから出ています。料金は、TBSの場合、12〜15リンギットくらい、クアラルンプール国際空港から利用する場合は、20〜25リンギットくらいです。

バス

運行本数はかなり多いのでバスターミナルで直接乗車券を購入しても大丈夫ですが、確実に指定の時間に乗車したい場合は、オンラインでの予約をおすすめします

オンライン予約の詳細は下記のブログにまとめていますので、よろしければご覧ください。

マラッカセントラルについて

クアラルンプールからマラッカにバスで移動した場合、玄関口となるのが、マラッカセントラル(Melaka Central)バスターミナルです。

マラッカセントラル

ターミナル内には両替所、コンビニエンスストア、フードコート、無料WiFiが完備されており、旅行者にとって便利な施設となっています。

マラッカセントラルは、世界遺産に登録されている歴史地区からは離れており、バスやタクシー、Grabなどを使って移動する必要があります。

マラッカの主な見どころ

世界遺産・歴史地区

マラッカ観光のメインになるのが世界遺産に登録されている歴史地区です。

オランダ広場

オランダ広場: マラッカ観光の中心地。赤い建物が印象的なスタダイス(旧オランダ総督邸)とキリスト教会があります。週末には地元アーティストのパフォーマンスも楽しめます。

セントポール教会: 丘の上に建つ廃墟となった教会。フランシスコ・ザビエルが布教活動の拠点としたとされる場所で、マラッカ海峡を一望できる絶景スポットです。

サンチャゴ砦: 1511年にポルトガル人によって建設された要塞の遺跡。現在はサンチャゴ門のみが残っており、マラッカの象徴的存在です。

ジョンカーストリート: 週末夜市で有名な中華系の雰囲気が漂う古い街並みです。アンティークショップ、カフェ、レストランが軒を連ね、ニョニャ文化を感じられます。

マラッカ歴史地区の見どころは下記の記事も参考にしてください。

博物館

マラッカは博物館の宝庫でもあります。多くの博物館が点在しています。

ババ・ニョニャ・ヘリテージミュージアム

ババ・ニョニャ・ヘリテージミュージアム:19世紀のペラナカン(中国系移民)の生活様式を再現した博物館。豪華な内装と独特の文化に触れることができます。

スタダイス:オランダ広場にあるかつてオランダ統治時代に総督官邸や行政を行う役場として使われていた歴史的建造物ですが、現在は博物館として一般公開されています。マラッカの激動の歴史を学ぶことができます。

マラッカ海洋博物館:マラッカ海峡で沈没したポルトガル船「フロール・デ・ラ・マール号」を復元したもの帆船の形をした博物館。展示物を通じて、マラッカが海洋交易でいかに栄えていたかを理解することができます。

マラッカリバークルーズ

マラッカ観光のハイライトとしておすすめなのが、マラッカリバークルーズです。マラッカの異国情緒あふれる独特の街並みをボートから体験することができます。

マラッカリバークルーズ

川沿い一帯がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれるナイトクルーズが一押しです。

マラッカ海峡モスク

歴史地区からは離れた場所にありますが、海に浮かんでいるかのような美しいモスク、「マラッカ海峡モスク」も必見スポットです。

マラッカ海峡モスク

特に夕暮れ時には、その美しさが一層引き立ちます。茜色に染まる空と海、そしてライトアップされたモスクのコントラストが、まさに息をのむような美しさを醸し出します。

マラッカグルメの魅力

チキンライスボール

マラッカ名物の鶏肉料理。ご飯をボール状に丸めたのが特徴で、ジョンカーストリート周辺に有名店が集中しています。

チキンライスボール

マラッカを訪れた際には絶対に食べておきたい、ご当地グルメの一つです。

ラクサ

マラッカ風ラクサは「ニョニャラクサ」と呼ばれます。ニョニャラクサはプラナカン文化の象徴とも言える料理です。

ココナッツミルクのまろやかさと香辛料の辛味、ハーブの香りが溶け合い、マレー料理のスパイスと中華料理の調理法が見事に融合しています。

フルーツ

マラッカの至る所にカットフルーツやスムージーを売っている屋台があります。特にマンゴー、スターフルーツ、グァバ、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、スイカ、パイナップルなどがおすすめです。

マンゴースムージー

暑いマラッカで飲む冷たいスムージーは最高に美味です!

宿泊エリアについて

マラッカは比較的コンパクトな歴史都市であるため、大規模な国際ホテルチェーンの展開は限られています。代わりにブティックタイプのホテルやドミトリー、ゲストハウスが数多くあります。

宿泊価格はリーズナブルで、ドミトリーやゲストハウスで30-80リンギット/泊(約1,000-2,700円)、3つ星ホテルで80-200リンギット/泊(約2,700-6,800円)、4つ星ホテルで200-400リンギット/泊(約6,800-13,600円)が目安となります。

エリアとしては、ジョンカーストリート周辺、マラッカリバーサイド周辺がおすすめです。

今回、私はリトル・インディアに位置するイビス マラッカに宿泊しました。歴史地区から近く、観光には最適なロケーションでした。

参考までに大手ホテルチェーンの位置をまとめた地図を共有します。

マラッカのお土産

おすすめのお土産

お菓子:マラッカの名物菓子「パイナップルタルト」は必買アイテムで、バターたっぷりの生地にパイナップルジャムが入った伝統菓子です。「ババ・ニョニャクッキー」も人気で、プラナカン文化を代表する色鮮やかな焼き菓子。現地のコーヒー豆やナッツ類、ドライフルーツも手軽で喜ばれます。

マラッカ土産 お菓子

私はジョンカーストリートにあるお土産店でパイナップルタルトとココナッツクッキー、ミルクティーを購入しました。

工芸品・雑貨:プラナカン文化の影響を受けた「ニョニャ食器」は色鮮やかな絵付けが特徴で、小皿やカップは実用的かつ装飾品としても魅力的です。木彫りの置物や装飾品、バティック製品(スカーフやポーチ)も定番です。ビーズ刺繍の小物入れやスリッパも軽くてかさばりません。

衣類:お土産の定番である御当地Tシャツもおすすめです。その他、サロン(巻きスカート)やカラフルで装飾的なプラナカン風の衣類もお土産に最適です。

どこで買えばよいか

ジョンカーストリート:雑貨から食品まで多くのお土産を扱っているお店が数多くあります。選択肢が多いのでお土産選びでは一番のおすすめスポットです。

ローカル市場:Tシャツ等衣類を安く購入することができます。私は、マラッカ海洋博物館の対面にあるローカル市場でTシャツを購入しました。

マラッカのTシャツ

私の購入価格は20リンギット(680円)でしたが、同じものがマラッカセントラルでは35.5リンギット(約1,200円)で売っていました。

ショッピングモール:マラッカにはいくつかのショッピングモールがあります。歴史地区から近いモールでは、Dataran Pahlawan Melaka Megamallがおすすめです。

マラッカセントラル:バスターミナルであるマラッカセントラルにも多くのショップがありますので、市内でお土産を買う時間が無かった場合でも、バスに乗車する前に購入することが可能です。

マラッカ旅行を快適にするために

持ち物

マラッカは熱帯雨林気候で1年を通して暑いので、日焼け止め、帽子は必須です。また雨季を中心にスコールが降りますので、傘(晴雨兼用がベター)も必要です。また、虫よけやかゆみ止めも必須です。

ローカルレストラン等ではおしぼりが出ないことが普通ですので、ウェットティッシュも忘れずにご持参ください。

必須アプリ

マラッカ旅行の際に特別なアプリをダウンロードする必要はありません。旅行好きの方でしたら、必ずインストールしている下記のアプリがあれば問題ありません。

Grab:東南アジア最大の配車アプリです。マラッカでも使えます。運賃の交渉も必要なく、どこでも車を呼ぶことができますので、マラッカ旅行では必須のアプリです。

Googleマップ:マラッカの歴史地区は徒歩で回るのが普通ですので、Googleマップも必須です。

Google翻訳:マラッカでは比較的英語が通じますが、ローカルレストラン等では通じない場合もあります。また、日本語はほぼ通じないので、英語が苦手な方もGoogle翻訳があれば安心です。

実際にかかった 費用

1泊2日のマラッカ旅行で実際にかっかた費用を公開します。今回の旅行は深圳の経由便を利用しましたが、深圳での滞在費は含まれていません。

明細金額
航空券68,100円
バス代1,664円
ホテル7,325円
SIMカード1,321円
現地交通費(Grab)803円
食費5,199円
入場料・クルーズ代2,763円
お土産2,226円
その他(トイレ等)52円
合計89,435円
*現金は両替時のレート、クレジットカードは実際の請求時のレートで計算しています。

マラッカは物価が安いので10万円以下で十分に楽しむことができました。

まとめ

マラッカは、複雑な歴史背景と多彩な文化が織りなす魅力的な観光地です。世界遺産に登録された歴史的建造物群は、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地時代の面影を色濃く残し、中国系移民の文化と融合した独特の雰囲気を醸し出しています。

旅行スタイルに応じて、バックパッカーから高級リゾート滞在まで幅広いニーズに対応でき、英語が通じやすくインフラも整っているため、東南アジア初心者でも安心して楽しめます。

歴史ファン、グルメ愛好家、文化体験を求める旅行者、どのタイプの方にもおすすめの旅行先です。

東西文化の十字路として栄えたこの街で、マレーシアの豊かな多様性を存分に体感してください。

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