こんばんは、オヤジです。
中国でのタクシーの利用は、言葉の壁や料金の不安など、旅行者にとって高いハードルに感じることがあります。そんなときに非常に役立つのが、配車アプリ「DiDi(滴滴出行)」です。
この記事では、中国でDiDiをスムーズに使う方法、特に中国旅行に必須のアプリであるAlipayを使った配車手順について詳しく解説します。
DiDiについて
DiDiは、タクシーを利用したい人とドライバーをマッチングさせる配車サービスアプリです。AIによる高度な分析と予測技術を活用し、タクシー配車を最適化しており、平均5分で配車が可能とされています。
DiDiは中国発祥のサービスであり、「滴滴出行」という企業が手がけています。
2023年には中国の配車市場で70%以上のシェアを占める業界リーダーです。世界1000以上の都市で5.5億人のユーザーが利用しています。
なぜDiDiが便利なのか?主なメリットは以下の通りです:
- タクシーより安くなる可能性がある: 車種を選ぶことができますので、車種や時間帯によっては通常のタクシーよりも料金を抑えられる場合があります。
- 安心して乗れる: アプリでドライバー情報(名前、評価、配車回数など)や車両情報(ナンバー、車種、色など)を確認できます。
- 配車がスムーズ: アプリで行き先を設定できるため、中国語でのやり取りが不要でスムーズに移動できます。また、自動で最適な乗車位置を提案する機能もあります。
- ぼったくりを防げる: アプリで事前に料金の目安を確認できます。
中国でDiDiを利用する場合、「滴滴出行」アプリが必要ですが、中国の決済アプリであるWeChat(微信)やAlipay(支付宝)のミニプログラムから利用することも可能です。
別途アプリをインストールする必要もありませんし、アプリには翻訳機能も搭載されているため、AlipayやWeChatのミニプログラムを利用することをおすすめします。
この記事では、中国旅行のマストアプリであるAlipayのミニアプリを使ったDiDiの使い方に焦点を絞り解説します。
AlipayでのDiDiの使い方
AlipayアプリからのDiDiの利用方法ですが、Alipayをまだお持ちでない場合は、あらかじめインストールして初期設定を済ませてください。
Alipayの登録方法に関しては下記の記事をご参照ください。
言語と翻訳ツール設定
iPhoneの場合、Alipayの言語設定は設定からではなくアプリから実施する必要があります。

- Alipayアプリを開き、下部メニューの「Account」をタップ、右上の「設定(歯車アイコン)」をタップする。
- 「General」をタップする。
- 「language」をタップする。

- 「日本語」を選択し、右上の「Save」をタップする。
- 「一般(General)」に戻るので、「翻訳」をタップする。
- 「翻訳」をONにし、翻訳したい言語で日本語を選ぶ。
この方法を使えば、Alipayアプリ内で日本語表示でDiDiの配車を進めることができます。
配車方法と支払い
DiDiアプリ、またはWeChatのミニプログラムからの配車手順も基本的に同じです。

- Alipayを起動し、「DiDi Travel」をタップします。
- 初回利用時は、電話番号へのアクセスの承認が求められますので「Agree」をタップします。
- GPSで現在地(乗車地点)が自動入力されているのを確認します。必要に応じて、地図上の緑のピンを移動させて微調整します。
- 「Where to?」に行きたい場所(目的地)を入力します。入力すると候補が表示されるので選択します。具体的な目印がない場所の場合は、分かりやすい交差点などを入力すると良いでしょう。目的地入力は基本的に英語か日本の漢字で大丈夫です。どうしても目的地が出ない場合は、Google 検索等で中国語表記を検索し、コピペで貼り付けてください。

- 車種を選択し「Consent Agreement And Confirm Request」をタップします。基本的には「DiscouNt Express」か「Express」で問題ないと思います。
- 料金の前に「Approx.」とついている車種は見積価格になっており、実際の価格と変わる可能性があります。「Flat Rate」の車種は確定の運賃です。
- 会話が録音されていることや、データー処理に関する注意書きが表示されますので「AGREE & AUTHORIZE」をタップします。
- 料金が前払いの場合と後払いの場合があります。前払いの場合は金額が表示されますので、「PAY XXXX CNY」をタップします。

- ドライバーが手配できると、何分後に到着するかが表示されます。一部中国語になっているため、「Translate」を押すと選択した言語に翻訳されます。
- ドライバーが到着しましたら、登録電話番号の下4桁を伝えるのが一般的だそうですが、中国語ができない場合、アプリの画面を見せれば問題ありません。
- 乗車中、アプリには目的地までの距離、所要時間、金額などがリアルタイムで表示されます。また、緊急連絡等も可能になっていますので、セキュリティ面でも安心です。
- 目的地に到着したら、そのまま車から降ります。先払いで差額が生じた場合は、差額を決済します。後払いの場合は、運賃合計を決済します。金額を確認し「PAY XXXX 元」をタップします。

- 料金の詳細やActivationの条件が表示されますので、「Pay and Activate」をタップします。
- 支払い完了画面が表示され、レーティングがポップアップで表示されますので、顔文字でレーティングを選択し、必要に応じて理由を選択肢、「Rate Anonymously」をタップします。
- UberやGrabのようにチップを入力するメニューはありません。
- 完了画面が表示されます。
乗車しての感想
私が利用した限りでは、DiDiで配車される車はすべて電気自動車でした。とても静かなことと、ダッシュボードが非常にハイテクで驚きました。
非常に満足度の高いサービスですが、UberやGrabとの違いもいくつかありましたので、まとめておきます。
- 料金は乗車後に確定される:配車時に見積もり金額が提示されますが、実際の金額は乗車後に確定されます。
- 初回利用時と高額利用時には、配車時に決済される:初回の利用時と長距離の利用時に配車時に決済され、到着後、差額のみが決済されました。いくら以上だと配車時に決済されるのかはわかりませんが、このようなことがあることは頭に入れておいてください。
- 決済用のパスワードが必要:Alipayでの支払いですので、決済するときにパスワードが必要となります。到着後に決済される場合、忘れそうになるのでご注意ください。
- チップはない:アプリからドライバーにチップを渡す機能はないようです。
まとめ
DiDi(滴滴出行)は、中国国内での移動を格段にスムーズにしてくれる非常に便利な配車アプリです。とくに言葉に不安のある旅行者や出張者にとって、行き先をアプリで簡単に指定でき、キャッシュレスで支払いが完了する点は大きな安心材料と言えるでしょう。
さらに、DiDiはAlipayのミニプログラムからも利用可能で、アプリを個別にインストールする手間もなく、利便性がより一層高まっています。
中国を訪れる際は、DiDiを賢く活用して、快適でストレスのない移動をぜひ体験してみてください。
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