こんばんは、オヤジです。
ジョグジャカルタ旅行で、ボロブドゥールと並んで訪れたい世界遺産が「プランバナン寺院群」です。
プランバナンは、インドネシア・ジャワ島中部にあるヒンドゥー教寺院群です。仏教遺跡であるボロブドゥールとは雰囲気が大きく異なり、空へ向かって鋭く伸びる塔のような建築が印象的です。
今回のジョグジャカルタ旅行では、実際にプランバナン寺院を訪れてきました。ただし、当日はあいにくの大雨。観光自体はかなり大変でしたが、その一方で、レリーフに刻まれた彫刻の口から雨水が流れ出す、非常に貴重な光景を見ることができました。
この記事では、プランバナン寺院群への行き方、チケット、見どころ、食事・休憩場所、そして雨の日に訪れる際の注意点について、実際に訪問した感想を交えながら紹介します。
プランバナン寺院とは?
プランバナン寺院群は、ジョグジャカルタ近郊にあるインドネシアを代表する世界遺産です。
現在、プランバナン寺院遺跡公園として整備されており、中心となるプランバナン寺院のほか、セウ寺院、ルンブン寺院、ブブラ寺院という複数の寺院遺跡をあわせて見学できます。
プランバナン寺院には、シヴァ神殿、ブラフマ神殿、ヴィシュヌ神殿などが並び、ヒンドゥー教の神々を祀る壮大な空間が広がっています。
一方で、セウ寺院、ルンブン寺院、ブブラ寺院は仏教寺院です。
プランバナン寺院群は、上記の4つの寺院に加え、プランバナン寺院遺跡公園の敷地外にあるガナ寺院(アス寺院)が世界遺産に登録されています。
ボロブドゥールとの違い
ジョグジャカルタ旅行では、プランバナンとボロブドゥールの両方を訪れる方も多いと思います。
どちらも世界遺産に登録されており、世界的に有名な遺跡ですが、実際に訪れてみると雰囲気はかなり違います。
ボロブドゥールは仏教遺跡で、巨大な石造りの構造物を下から上へと登っていくような造りです。ストゥーパや仏像が並び、静かで重厚な雰囲気があります。
一方、プランバナン寺院群はヒンドゥー教寺院と仏教寺院で構成されていますが、メインとなるプランバナン寺院はヒンドゥー教寺院です。

細く高く伸びる神殿が並び、見た瞬間のインパクトがあります。建築としての美しさに加え、神話を描いたレリーフの精巧さも魅力です。
ボロブドゥールが「広がり」と「静けさ」を感じる遺跡だとすれば、プランバナンは「高さ」と「迫力」を感じる寺院だと思います。
どちらか一方だけでも見応えはありますが、ジョグジャカルタを訪れたなら、両方を訪れるのがおすすめです。
宗教的な背景や建築様式が異なるため、ジャワ島の歴史や文化の奥深さをより感じられると思います。
プランバナン寺院群への行き方
プランバナン寺院群は、ジョグジャカルタ市内から日帰りで訪問しやすい場所にあります。
アクセス方法としては、Grabやタクシー、チャーター車、現地ツアー、鉄道などがあります。限られた時間で効率よく観光したい方には、Grabやチャーター車がおすすめです。
特に、ボロブドゥールとプランバナンを同じ日に回る場合は、移動距離が長くなるため、チャーター車やツアーを利用した方がスムーズです。
単純に地図上で見るよりも移動に時間がかかることがあるので、スケジュールには余裕を持たせた方が安心です。
私はGetYourGuideで車のチャーターをお願いし、両方の寺院を回りましたが、ボロブドゥールからプランバナンまでの移動は1時間半ほどかかりました。
一方で、費用を抑えたい場合は、近郊列車などの公共交通機関を利用する方法もあります。
ただし、鉄道は乗り場やチケットの購入方法などを事前に確認する必要がありますので、初めてのジョグジャカルタ旅行では少しハードルが高く感じるかもしれません。
ムスコは実際に、ジョグジャカルタ駅から近郊列車でプランバナン駅まで向かい、そこから歩いて寺院まで行きました。プランバナン駅から寺院までは2kmほどあります。
プランバナン寺院群のチケット・営業時間・所要時間
プランバナン寺院群のチケットは、現地のチケットカウンターやオンライン予約で購入できます。入場料は400,000ルピア(約3,600円)です。
営業時間は7:00〜17:30(チケットカウンター:6:30〜17:00、最終入場17:00)です。

見学の所要時間は、メインのプランバナン寺院だけを見るなら1〜1時間半ほどで回れると思います。
ただし、敷地内にはプランバナン寺院のほかにも仏教寺院であるセウ寺院など必見の寺院がありますので、最低でも3時間ほど見ておくと安心です。
プランバナン寺院群の見どころ
プランバナン寺院
プランバナン寺院群を訪れたら、まずはメインとなるプランバナン寺院へ向かうのがおすすめです。プランバナン寺院は古マタラム王国の時代、9世紀頃に建立されました。

遠くから見ると、鋭く尖った塔が空に向かって伸びており、近づくにつれてその大きさと精巧な装飾に圧倒されます。ボロブドゥールが横に広がる重厚な遺跡だとすれば、プランバナンは縦に伸びる美しさと迫力が魅力です。

中心にあるシヴァ神殿は、プランバナン寺院の中でも特に存在感があります。周囲にはブラフマ神殿やヴィシュヌ神殿も並び、ヒンドゥー教の三大神を祀る構成になっています。
ヒンドゥー教に詳しくない方でも、シヴァは破壊、ブラフマは創造、ヴィシュヌは維持を司る神として簡単に理解しておくと、寺院の見方が少し変わると思います。

また、寺院の壁面には、ラーマーヤナの物語を描いたレリーフが残されています。

人物や動物、神話的な場面が細かく彫られており、近づいて見ると非常に見応えがあります。
正直なところ、すべての物語を理解しながら見学するのは難しいです。それでも、石に刻まれた表情や動き、装飾の細かさを見ているだけでも十分楽しめます。
セウ寺院
セウ寺院は、プランバナン寺院群の北側にある仏教寺院です。プランバナン寺院がヒンドゥー教寺院であるのに対し、セウ寺院は仏教寺院であり、同じエリアに異なる宗教の遺跡が残っている点が大きな特徴です。

「セウ」はジャワ語で「千」を意味しますが、実際に千の寺院があるわけではありません。中心となる主堂の周囲に多くの小祠堂が配置されていたため、かつて人々が「千の寺院」のように見立てたことに由来するとされています。


現在は主堂を中心に修復された部分と、崩れた石材が残る部分が混在しており、プランバナン寺院とはまた異なる、静かな雰囲気があります。
入口付近には巨大な守護神像ドゥワラパーラがあり、寺院へ向かう前から迫力を感じられます。
プランバナン寺院の華やかさに比べると観光客は少なめですが、仏教とヒンドゥー教が共存していた古代ジャワの歴史を感じられる重要な見どころです。
ぜひセウ寺院まで足を延ばしてみてください。
ルンブン寺院
ルンブン寺院は、プランバナン寺院とセウ寺院の間にある仏教寺院です。規模は大きくありませんが、中央の主堂を囲むように小さな祠堂が配置されており、落ち着いた雰囲気の中で見学できます。

「ルンブン」はインドネシア語で米倉を意味し、寺院の形が米を保管する倉に似ていたことから、後世にこの名で呼ばれるようになったとされています。
現在は一部が失われているものの、壁面の装飾や、仏教寺院らしい構造を見られます。
プランバナン寺院やセウ寺院ほど目立つ存在ではありませんが、セウ寺院へ向かう途中に立ち寄れるため、あわせて見学すると遺跡群全体のつながりがより分かりやすくなります。
ブブラ寺院
ブブラ寺院は、ルンブン寺院とセウ寺院の間にある小さな仏教寺院です。「ブブラ」はジャワ語で「壊れた」「崩れた」という意味があり、発見当時に大きく崩れた状態だったことから、この名で呼ばれるようになったとされています。

現在のブブラ寺院は修復が進められており、コンパクトながら、整った姿を見られます。
規模は大きくありませんが、プランバナン寺院群の中で仏教寺院がどのように配置されていたのかを知るうえで、見逃せない存在です。
観光のメインになる寺院ではありませんが、ルンブン寺院、ブブラ寺院、セウ寺院を順番に歩くと、プランバナン寺院群の奥行きをより感じられます。
大雨の日に見た、レリーフから水が流れ出す光景
今回のプランバナン観光で特に印象に残っているのが、大雨の日ならではの光景です。
訪問当日は、かなり強い雨が降っていました。傘を差していても濡れてしまうほどで、寺院の敷地内を歩くのも大変でした。足元は滑りやすく、写真を撮るのもひと苦労でした。
正直なところ、観光しやすい天気ではありませんでした。
一方で、その大雨のおかげで、普段はなかなか見られない光景を見ることができました。

特に印象的だったのが、寺院のレリーフに刻まれた彫刻の口から、雨水が勢いよく流れ出していたことです。
晴れた日に訪れていれば、きっと気づかなかったと思います。雨水が石の表面を伝い、レリーフの口の部分から勢いよく流れ出す様子は、単なる装飾ではなく、寺院が自然と一体になっているようにも感じられました。
もちろん、雨の日の観光は大変です。服も靴も濡れますし、足元にも注意が必要です。それでも、この光景を見られたのは、今回のプランバナン観光の中でも特に貴重な体験でした。
プランバナン観光での注意点
熱中症・日焼け対策
遺跡公園内はかなり広く、プランバナン寺院からセウ寺院までは約1kmあります。歩く距離も長くなるため、体力に余裕を持って見学するのがおすすめです。
水分補給用の飲み物は持っておいた方が安心です。特に雨季は涼しく感じても湿度が高く、歩いていると疲れます。
敷地内では、有料のレンタサイクルや観光用のプチトレインを利用できますので、体力に不安がある方は、これらの利用を検討するとよいでしょう。
また、晴れている日は日差しが強く、敷地内は日陰も少ないため、帽子や日傘、サングラス、日焼け止めは必須です。
服装と歩きやすい靴
プランバナンは現在も神聖な場所ですので、タンクトップ、キャミソール、ショートパンツやミニスカートなど露出の多い服装は避けた方が安心です。
また、祠堂(塔)の内部に入るために急で狭い石造りの階段を上り下りしたり、敷地内を数キロ歩くことになりますので、スニーカーなど歩きやすい靴が必須です。
食事
プランバナン寺院群を観光する際に、意外と大切なのが食事のタイミングです。
寺院内で食事ができる場所は限られており、私が見かけたのはカフェ1か所だけでした。
観光エリアの中で途中休憩をしながら昼食をとる、というよりは、寺院を見学して出口に向かった後で食事をする流れになります。午後に訪問する場合は、先に食事を済ませてから見学するのがおすすめです。
まとめ
プランバナン寺院群は、ジョグジャカルタ旅行でぜひ訪れたい世界遺産のひとつです。
ボロブドゥールとは異なる、ヒンドゥー教寺院ならではの迫力があり、空へ向かって伸びる神殿群は、実際に目の前で見るとかなり印象に残ります。シヴァ神殿を中心とした寺院群、ラーマーヤナのレリーフ、周辺寺院など、見どころも多いスポットです。
ジョグジャカルタを訪れるなら、ボロブドゥールとあわせて、プランバナン寺院群にもぜひ足を運んでみてください。


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