ボロブドゥール寺院観光ガイド|チケット・登頂方法・見どころを実体験で解説

ボロブドゥール寺院
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こんばんは、オヤジです。

インドネシア・ジョグジャカルタ観光で外せない場所のひとつが、世界遺産のボロブドゥール寺院です。

巨大な仏教遺跡として有名なボロブドゥールですが、実際に訪れる際には、事前に知っておきたい注意点がいくつかあります。

特に重要なのが、チケットが「入場券」と「登頂券」に分かれている点です。敷地内に入るだけのチケットでは、寺院の上まで登れません。また、登頂する場合はガイド付きでの見学となり、完全に自由に歩き回れるわけではありません。

この記事では、ボロブドゥールの概要、チケットや行き方の注意点、見どころを紹介します。

ボロブドゥール寺院とは?世界最大級の仏教遺跡

ボロブドゥールは、インドネシア・中部ジャワにある仏教遺跡です。ジョグジャカルタ観光を代表するスポットであり、「ボロブドゥール寺院遺跡群」として世界遺産にも登録されています。

建造されたのは8〜9世紀ごろとされ、シャイレーンドラ朝の時代に築かれたといわれています。現在のインドネシアはイスラム教徒が多い国ですが、かつてこの地域では仏教やヒンドゥー教の文化が栄えていました。ボロブドゥールは、その時代を今に伝える貴重な遺跡です。

一般的には「ボロブドゥール寺院」と呼ばれますが、日本人がイメージするような、本堂の中に入って仏像を拝む寺院とは少し違います。

ボロブドゥールは、外側の回廊を歩きながら上へ登っていく構造になっています。下層から上層へ進むにつれて、レリーフや仏像、空間の印象が変わっていきます。ただ建物を眺めるだけでなく、自分の足で登りながら仏教の世界観を感じる遺跡と考えると分かりやすいと思います。

ボロブドゥール観光で最初に知っておきたい注意点

ボロブドゥール観光の際に注意したいのが、チケットの種類です。

ボロブドゥールのチケットは、「入場券」と「登頂券」があります。入場券は、ボロブドゥールの敷地や庭園エリアに入るためのチケットです。一方、登頂券は、入場に加え、実際に寺院の構造物に登るためのチケットです。

注意したいのは、入場券だけでは寺院の上まで登れないという点です。せっかくボロブドゥールまで行っても、チケットの種類を間違えると、寺院を下から眺めるだけになってしまう可能性があります。

ボロブドゥールの上まで登りたい場合は、寺院の構造物に登れるチケットかどうかを確認してください。

また、1日の登頂人数も決められていますので、個人で行く場合は、あらかじめ予約することをおすすめします。

予約は下記のサイトで可能です。

このサイトで予約できるチケットは登頂券で、大人455,000ルピア(約4,200円)です。

ジョグジャカルタ市内からボロブドゥールへの行き方

ボロブドゥールは、ジョグジャカルタ市内から北西方向に離れた場所にあります。市内中心部からは、車で約1時間半を見ておくとよいでしょう。ただし、道路状況や時間帯によって所要時間は変わります。

旅行者にとって分かりやすい行き方は、チャーター車または現地ツアーの利用です。ホテルから直接移動でき、帰りの交通手段を心配する必要もありません。プランバナン寺院など周辺の観光地と組み合わせる場合にも便利です。

Grabなどの配車アプリで行くこともできますが、注意したいのは帰りです。行きはジョグジャカルタ市内で車を呼びやすくても、ボロブドゥール周辺で帰りの車がすぐにつかまるとは限りません。

Grabを利用する場合は、行きのドライバーに待機してもらえるか交渉する、または帰りの手段をあらかじめ考えておくと安心です。

料金だけを見るとGrabの方が安くなる場合もありますが、時間指定の登頂チケットを予約している場合は、移動の確実性も考えておきたいところです。

公共バスを利用する方法もありますが、運行本数や乗り場の確認が必要で、旅行者には少しハードルが高い印象です。限られた旅行日程で訪れるなら、チャーター車やツアーの方が現実的です。

ムスコはバスで訪れましたが、帰りはバスの乗り場が分からず、Grabのバイクタクシーで帰ってきたそうです。

ボロブドゥール観光の流れ

ボロブドゥールに到着したら、まずチケットの引き換えを行います。

チケットカウンター

私はGetYourGuideのツアーを利用したため、自分でチケットの引き換えはしていませんが、駐車場の近くにあるこちらの建物の「COUNTER A」で引き換え可能です。

チケットを予約していない場合は、こちらで購入することもできます。

チケットを引き換えると、QRコード付きのリストバンドを受け取るので、手首に巻いてください。

入場ゲートを通り、少し歩くと「DEPARTURE SHELTER 1」という建物が見えてきます。

シャトル乗り場

ここから園内シャトルに乗って、ボロブドゥール遺跡方面へ移動します。

登頂待合室

シャトルを降りて少し歩くと「TEMPLE ACCESS - WAITING AREA」という建物がありますので、そちらで受付をします。

サンダルと水

受付を済ませるとサンダルと水を渡されるので、専用サンダルに履き替えます。

この専用サンダルは「ウパナット(Upanat)」と呼ばれ、、遺跡の石材を保護するために履くものです。遺跡見学後はそのまま持ち帰ることができます。

また、GUIDE NUMBERのカードを受け取るので、自分の番号が呼ばれるまでTEMPLE ACCESS - WAITING AREAで待機します。

ガイド

自分の番号が呼ばれたら、同じ番号の旗を持ったガイドのところに集合します。私のグループは15名ほどで、日本人が半分ほど、残りは欧米人でした。

登頂はガイドの案内に従って進みます。自由に登って自由に見学するスタイルではなく、グループごとにガイドの案内で登る形です。

私たちのガイドは英語と日本語が話せる方で、両方の言語で説明してくれました。ボロブドゥールの構造やレリーフ、仏像について説明を聞きながら見学できるのは大きなメリットです。

見学時間は約1時間で、最上部では15分ほど自由時間がありました。

ボロブドゥールの見どころ

構造

ボロブドゥール寺院は、自然の丘に土を盛り、その周囲を黒い安山岩で覆って造られた仏教遺跡です。一辺約120mの正方形をした基壇の上に、5層の方壇と3層の円壇が重なり、頂上には大ストゥーパが置かれています。

ボロブドゥール寺院

内部空間を持たない構造は、寺院というより巨大な仏塔に近く、ピラミッドを思わせる独特の姿が特徴です。

当初の高さは約42mとされますが、現在は破損により33.5mとされています。石造仏教遺跡としては世界最大級の規模を誇ります。

基壇

正方形をしたボロブドゥール寺院は、東西南北にほぼ正確に合わせて建てられており、参拝者は東側から入場します。

獅子像

入口には、日本の狛犬を思わせる一対の獅子像が置かれています。

ただ、よく見るとライオンというより、どこか猿のようにも見える表情をしているのが印象的です。

これは、当時のジャワの人々が実際のライオンを見たことがなく、想像をもとに造ったためともいわれています。

回廊

ボロブドゥール寺院は、多くの美しいレリーフで飾られています。

レリーフ

しかし、ボロブドゥールは単に美しいレリーフを眺めるだけの場所ではなく、実際に下層から上層へ回廊を歩きながら仏教の物語や教えを少しずつたどっていく場所でもあります。

レリーフ

それぞれの回廊の主な見どころは下記のとおりです。

  • 第一回廊
    • 左右の壁にレリーフがびっしりと刻まれている
    • ブッダの生涯を描いた「仏伝」が見どころ
    • ブッダの前世の物語である「ジャータカ(本生譚)」も描かれている
  • 第二回廊
    • 「華厳経」の一部である「入法界品」を題材にしたレリーフが中心
    • 青年スダナが悟りを求めて旅をする物語が始まる
    • 賢人たちを訪ね、教えを受けながら成長していく流れを感じられる
  • 第三回廊
    • 第二回廊に続き、「入法界品」の物語が描かれている
    • スダナがさらに旅を続け、悟りへの道を深めていく場面が続く
    • 弥勒菩薩に出会う場面が見どころのひとつ
  • 第四回廊
    • 「入法界品」の物語が最終盤に入る回廊
    • スダナが普賢菩薩に出会うラストシーンが見どころ
    • 下層の物語性のある空間から、上層の静かで象徴的な空間へ向かう流れを感じやすい場所

円壇とストゥーパ

ボロブドゥールの上層部に到着すると、雰囲気は大きく変わります。

この寺院の構造は仏教の三界を表しているともいわれ、基壇部分が煩悩に満ちた「欲界」、方壇部分が欲望を断ったものの、まだ肉体が存在する「色界」、最上部が精神的要素のみとなった「無色界」となっています。

そのため、最上層では、レリーフがなくなり、開けた円壇にストゥーパが並ぶシンプルな空間になっています。

ストゥーパ

円壇は3重になっており、下層から32基、24基、16基の合計72基の小ストゥーパが規則的に並んでいます。ストゥーパの中には1体ずつ仏坐像が安置されています。

ストゥーパと仏像

東側と西側に1基ずつ、仏像が露出しているストゥーパがありますが、これは見学用に、あえて仏像が見えるようにしているそうです。

大ストゥーパ

そして、最上部には大ストゥーパがあります。ここはボロブドゥールの頂点にあたる場所です。大ストゥーパの中には何も入っていません。

ガイドによると、円壇を3周して祈るのが作法だそうです。

下層では、レリーフや仏像によって多くの情報が目に入ってきます。しかし、上層へ進むにつれて装飾が少なくなり、最後には大きなストゥーパだけが残ります。

この「何もない」ように見える空間こそ、ボロブドゥールの大きな見どころだと思います。形あるものをたどりながら登ってきて、最後にたどり着くのが「無」の世界だという流れです。

仏像と印相

ボロブドゥール寺院には合計504体の仏像があります。また、仏像の印相(手の形)も方角や場所によって異なります。

印相

それぞれの仏像の印相とその意味は以下のとおりです。

  • 方壇東側:阿閦如来/降魔印
    • 指先で地に触れる姿で、悪魔の誘惑を退けたブッダの姿を表しています。
    • 煩悩に屈しない強い意思を象徴しています。
  • 方壇南側:宝生如来/与願印
    • 手のひらを上に向け、願いをかなえる印を結んでいます。
    • すべての存在には価値があるという考えを表しています。
  • 方壇北側:不空成就如来/施無畏印
    • 手のひらを前に向け、人々の恐れを取り除く姿です。
    • 迷わず行動し、実践する力を象徴しています。
  • 方壇西側:阿弥陀如来/禅定印
    • 両手を重ねた瞑想の姿で表されています。
    • 西方極楽浄土と関わりの深い仏として知られ、無限の光を象徴します。
  • 方壇5段:毘蘆遮那如来/説法印
    • 方壇最上部には、全方向に同じ毘蘆遮那如来が配置されています。
    • 宇宙の根本原理を表す仏で、日本では大日如来として知られています。
    • 右手の親指と人差し指で輪を作る説法印を結んでいます。
  • 円壇:釈迦如来/転法輪印
    • 円壇に並ぶ72体は、すべて釈迦如来です。
    • 両手で輪を作る転法輪印を結び、全方向に真理を説く姿を表しています。
転法輪印

難しいことはひとまず置いておき、下から上に登るにつれて、仏像の印相が変わることに注目するだけでもボロブドゥールをより深く楽しめると思います。

まとめ

ボロブドゥールは、ジョグジャカルタ旅行でぜひ訪れたい世界遺産です。

ただし、現在のボロブドゥール観光では、チケットの種類や登頂ルールを事前に理解しておくことがとても大切です。入場券だけでは寺院の上まで登れず、登頂するには専用のチケットとガイド付き見学が必要になります。

また、ボロブドゥールの魅力は、単に巨大な遺跡を見ることだけではありません。下層から中層にかけてのレリーフ、階層ごとに変わる仏像の印相、上層部のストゥーパ、そして最上部の「無」を感じさせる空間まで、登ることで印象が変わっていきます。

事前にチケットや行き方を確認し、レリーフや仏像に込められた意味を少し知ってから訪れると、現地での体験がより深いものになると思います。

ジョグジャカルタを訪れるなら、ぜひボロブドゥールの壮大な世界観を体験してください。

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