こんばんは、オヤジです。
今回の天津旅行のメインの目的は「山海関」巡りでした。山海関は万里の長城の東端にあたり、「長城が海へ続く」という珍しい景観を楽しめるスポットとして知られています。
ただし、実際に行こうとすると「どう行くのか」「どこを回ればいいのか」で迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、天津から山海関へのアクセス方法を中心に、見どころや効率的な回り方まで、実体験をもとに分かりやすく解説します。
山海関とは?万里の長城の東の起点
山海関は、中国河北省・秦皇島市に位置する歴史的な関所で、万里の長城の東端にあたる場所です。明代には北方防衛の最前線として機能し、中国の軍事・歴史の中でも重要な拠点でした。
名前の通り「山と海の間」に築かれており、長城がそのまま海へと続く景観が特徴です。東から数えて最初の関所であったため「天下第一関」と呼ばれています。
北京の長城とは異なり、観光地としての混雑も比較的少なく、より落ち着いて見学できるのも魅力の一つです。
戦時中の日本の「関東軍」は「山海関の東側(関東)を守る軍」という意味です。
天津から山海関への行き方
天津から山海関へは、高速鉄道(高鉄)を利用するのが最もおすすめです。
天津西駅、もしくは天津駅から山海関への直通もありますが、あまり本数が多くなく、私たちは直通列車が予約できなかったため、秦皇島で乗り換えるルートを利用しました。
予約はTrip.comで行いました。
以下、実際に利用した高鉄の詳細です。
天津西⇄秦皇島

- 所要時間:約1.5時間
- 料金:往路2,319円、復路2,886円/人
天津西・天津から秦皇島/山海関間の高鉄の本数は多いのですが、土日はすぐに売り切れてしまいますので、早めに予約してください。
北京から行く場合も同様で、北京駅から高鉄で山海関まで行くことができます。所要時間は最速の高鉄で2時間10〜20分ほどです。
秦皇島⇄山海関

- 所要時間:約15〜20分
- 料金:往路476円、復路475円/人
万が一、高鉄が予約できない場合は、ローカル列車やタクシー、DiDiの利用も可能です。
列車の番号の先頭のアルファベットがGは高鉄、Dは動車、Z・T・Kは夜行や普通列車です。
山海関の主な見どころ
老龍頭
山海関では、長城関連で観光客に公開されているスポットが4ヶ所ありますが、その中でもぜひ訪れていただきたいのが、海に突き出す長城「老龍頭」です。

万里の長城がそのまま海へと続く、他では見ることのできない、非常に珍しい景観が楽しめるスポットです。
写真映えする場所として人気が高く、「山海関といえばここ」という代表的な観光地です。ただし観光地化が進んでいるため、時間帯によっては非常に混雑することがあります。
天下第一関
「天下第一関」は山海関の中心となるスポットで、巨大な城門と城壁が特徴です。

北京を守るための最大の防衛拠点であり、ここを突破されることは王朝の終焉を意味するほど軍事的に重要な拠点でした。
歴史的な雰囲気が強く、「山海関らしさ」を最も感じられるエリアです。
アクセスもしやすく、周辺にはレストランやショップもあるため、山海関に来たら必ず訪れるべき場所と言えます。
角山長城
「角山長城」は実際に長城を登ることができるエリアで、写真などで紹介される万里の長城のイメージに最も近いスポットです。

登るには体力が必要ですが、その分絶景を楽しめます。
北京の長城と比較すると、観光客が比較的少なく、ゆったりとした雰囲気で長城体験ができるのも魅力です。
九門口水上長城
「九門口水上長城」は川の上に築かれた万里の長城で唯一の水上長城です。

橋のような構造が特徴で、水上の城門に9つの水門があることから九門口と呼ばれています。
非常に美しい長城ですが、他のスポットと比べてアクセスが難しく、時間に余裕がある方向けの場所です。
孟姜女廟
孟姜女廟は、万里の長城ではありませんが、万里の長城とも関係のある中国の有名な伝説「孟姜女」の舞台となった場所です。
秦の始皇帝の時代、孟姜女は長城建設に徴用された夫へ防寒着を届けるため、険しい道のりを経て現地へ辿り着きます。しかし、夫は過酷な労働で既に亡くなっていました。彼女が悲しみ、長城の下で幾日も泣き続けると、突如として長城が崩壊し、中から夫の遺骨が現れたという伝説です。権力の犠牲となった人々の悲哀と深い愛を伝える物語です。
観光地としての派手さはありませんが、山海関の文化的背景を知るうえで興味深いスポットです。
山海関のおすすめ観光モデルコース
半日プラン
半日プランの場合は、天下第一関と老龍頭を優先して訪れてください。どちらも山海関を代表する観光スポットです。
おすすめは、まず老龍頭を訪れ、その後天下第一関の観光後、時間の許す限り周りのレストランでの食事やお土産屋でのショッピングを楽しんでください。
1日プラン
1日あれば、天下第一関と老龍頭に加え、角山長城で、いわゆる「長城体験」を楽しむことができます。
角山長城→老龍頭→天下第一関の順で回るのがおすすめです。ランチは老龍頭でとり、最後に天下第一関でカフェやお土産探しを楽しみます。
時間に余裕がある場合
1日プランでも少し時間に余裕があれば、九門口水上長城か孟姜女廟を追加することも可能です。私たちは、九門口水上長城を加えました。回る順番としては、九門口水上長城か孟姜女廟を最初に訪れ、その後は角山長城→老龍頭→天下第一関の順で回るのが良いと思います。
ただ、時間的にはかなりタイトになります。私たちはランチをとる時間がありませんでした。
観光時の注意点
山海関観光ではいくつか注意点があります。
まず、老龍頭と天下第一関以外は観光地同士の距離が離れており、移動に時間がかかります。
老龍頭と天下第一関はタクシーが待機していますが、他の場所に関しては、行きは良いのですが、帰りはタクシーが待機しておらず、DiDiでも配車しづらいので、車をチャーターする必要があります。

山海関の駅前には、多くのドライバーが待機していますので、車のチャーター自体は難しくはありません。ただし、ドライバーは基本英語ができませんので、翻訳ソフトなどを使い中国語でルートと運賃を交渉する必要があります。
どうしても不安がある場合は、DiDiを時間単位で貸し切り予約することもできます。
私たちは、8時間のチャーターで料金は400元(約8,000円)でした。こちらはDiDiの貸し切りとほぼ同様の金額です。ただし、ドライバーはすぐに了承してくれましたので、相場はもう少し安い可能性があります。支払いは現金のほか、AlipayやWeChat Payで可能です。
また、各スポットはチケットが分かれているため、一つ一つのスポットの入場料は40元〜60元とリーズナブルですが、すべて回ると意外と費用がかさみます。
さらに、中国では珍しく九門口水上長城は現金しか受け付けておらず、他のスポットではAlipayとWeChat Payが使えるのですが、外国発行ののクレジットカードを紐づけた場合は支払いができないことがあるため、現金を少し多めに持っておくと安心です。
AlipayやWeChat Payがエラーになった場合でも、係員の方が代わりに支払ってくれて、その方のアカウントにAlipayやWeChat Payで支払うことで、入場券を購入することができました。
まとめ
山海関は、万里の長城の中でも歴史的な重要性や海へ続く長城という特別な景観を楽しめる貴重なエリアです。中でも天下第一関と老龍頭は外せない見どころで、初めての方でも満足度の高い観光が可能です。
北京や天津からも高速鉄道を利用すればアクセスしやすく、日帰りでも十分訪れることができますので、ぜひ山海関まで足を伸ばしてください。



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