こんばんは、オヤジです。
広州というと、広州塔のような近代的なランドマークや、北京路のようなにぎやかな繁華街を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし、広州の旧市街を歩いてみると、長い歴史を感じられる寺院やモスク、教会が今も数多く残っています。
今回紹介するのは、仏教寺院の「六榕寺(りくようじ)」、イスラム教の「懐聖寺(かいせいじ)」の「光塔(こうとう)」、そしてカトリックの「石室聖心大聖堂」です。
宗教も建築様式もまったく異なる3か所ですが、いずれも広州中心部にあり、街歩きをしながら巡ることができます。
この記事では、六榕寺・懐聖寺光塔・石室聖心大聖堂の歴史や見どころ、アクセス、訪問時の注意点について紹介します。
広州で3つの宗教建築を巡る
今回紹介する3か所は、それぞれ異なる宗教の施設です。
六榕寺は仏教、懐聖寺はイスラム教、石室聖心大聖堂はカトリックの宗教施設です。
一見すると関連がないようにも思えますが、この組み合わせから見えてくるのが、古くから海外との交易によって発展してきた広州の歴史です。
特に懐聖寺の光塔は、かつて航行する船の目印としても利用され、広州と海上シルクロードとの関係を伝える重要な建築物です。
観光地を1つずつ見るだけでなく、こうした背景を知ってから歩くと、広州の旧市街が少し違って見えてきます。
六榕寺
六榕寺とは
六榕寺は、広州を代表する仏教寺院の一つです。
創建は南朝・梁の537年とされ、1500年近い歴史があります。
現在の「六榕寺」という名前は、北宋時代の詩人・蘇軾(そしょく、号は蘇東坡)が寺を訪れ、境内にあった6本の榕樹(ガジュマル)を見て「六榕」と書いたことに由来するとされています。

広州の中心部にありながら、門をくぐると繁華街とは少し違った落ち着いた雰囲気があります。
境内には大雄宝殿や観音殿、六祖堂などがあり、その中央でひときわ目立つのが「花塔(六榕花塔)」です。
六榕寺最大の見どころ「花塔」
六榕寺を訪れたら、まず見ておきたいのが花塔です。

高さは約57mで、八角形の塔です。外から見ると9層ですが、内部は17層になっています。
広州に現存する歴史的な塔の中でもひときわ目を引く建物で、六榕寺の象徴です。中国寺院らしい屋根が幾重にも重なり、下から見上げると想像していた以上に高さを感じます。

境内にはほかにも大雄宝殿や六祖慧能の銅像、宋代以降の碑石を保存する碑廊などがあります。
花塔だけを見て帰るのではなく、時間に余裕があれば境内をゆっくり歩いてみるのがおすすめです。
六榕寺の基本情報
六榕寺は広州中心部にあります。地下鉄を利用する場合、1号線・2号線の「公園前駅(公园前站)」から徒歩約10分です。
| 中国語表記 | 六榕寺 |
| 英語表記 | Temple of the Six Banyan Trees |
| 中国語住所 | 广东省广州市越秀区六榕路87号 |
| 英語住所 | 87 Liurong Rd, Yuexiu District, Guangzhou, Guangdong |
| 電話番号 | +862083357754 |
| 営業時間 | 8:00~16:30 |
| 定休日 | なし |
| 入場料 | 無料 |
懐聖寺と光塔
懐聖寺とは
六榕寺から旧市街を南へ歩いていくと、次に訪れたいのが「懐聖寺」です。

懐聖寺は中国でも非常に古い歴史を持つモスクで、中国にイスラム教が伝わった初期に建てられた清真寺の一つとされています。
「清真寺」は、中国語でモスクを意味する言葉です。
広州は唐代から海外との交易が盛んな港町でした。
アラブやペルシャ方面から多くの商人が訪れ、その交流の中でイスラム教も広州へ伝わったと考えられています。

大都市の中心部にこれほど古いイスラム教施設が残っていること自体が、広州の国際都市としての歴史を感じさせます。
海上シルクロードの歴史を伝える光塔
懐聖寺で特に注目したいのが「光塔」です。
イスラム教の礼拝を呼びかける宣礼塔としての役割に加え、かつては珠江を航行する船の目印や、風向きを知るためにも利用されていたとされています。
六榕寺の華やかな花塔を見た後に訪れると、装飾を抑えた光塔の姿がより対照的に感じられます。
現在は保護のため、光塔に登ることはできません。
懐聖寺の基本情報
懐聖寺は現在も使われている宗教施設です。金曜日はイスラム教の集団礼拝が行われるため、観光目的で訪れる場合は避けたほうがよいでしょう。
| 中国語表記 | 怀圣寺光塔 |
| 英語表記 | Huaisheng Mosque |
| 中国語住所 | 广东省广州市越秀区光塔路56号 |
| 英語住所 | 56 Guangta Road, Yuexiu District, Guangzhou, Guangdong |
| 電話番号 | +862083333593 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 定休日 | なし、金曜日は一般見学を避ける |
| 入場料 | 無料 |
石室聖心大聖堂
石室聖心大聖堂とは
3か所目は「石室聖心大聖堂」です。

カトリック広州教区の司教座聖堂で、1863年に建設が始まり、25年をかけて1888年に完成しました。
建物の壁や柱などに花崗岩が使われていることから、中国語では「石室」と呼ばれています。
高さは塔の先端まで58.5mあり、中国にいることを忘れてしまいそうな本格的なゴシック様式の建築です。
花崗岩で造られたゴシック建築
正面に立つと、まず目に入るのが左右にそびえる2本の尖塔です。

尖頭アーチや大きなバラ窓、細かな装飾など、ヨーロッパの大聖堂で見られるゴシック建築の特徴を見ることができます。

内部を見学できる場合は、ステンドグラスや高い天井にも注目です。

一方、大聖堂の周辺には昔ながらの広州らしい街並みも残っています。
ヨーロッパ風の巨大な大聖堂と、中国らしい商店や住宅が同じ風景の中に収まっているところも、この場所の面白さだと思いました。
石室聖心大聖堂の基本情報
| 中国語表記 | 石室圣心大教堂(广州圣心大教堂) |
| 英語表記 | Sacred Heart Cathedral |
| 中国語住所 | 广东省广州市越秀区一德路旧部前56号 |
| 英語住所 | 56 Jiubuqian, Yide Road, Yuexiu District, Guangzhou, Guangdong, China |
| 電話番号 | +862083392860 |
| 営業時間 | 火〜金曜 9:00〜11:00/15:00〜17:00 土曜 9:00〜11:30/13:00〜14:30 日曜 13:00〜14:30 ※開放時間は宗教行事などで変更される場合があります。 |
| 定休日 | 月曜日、毎月第3日曜日も一般見学不可 |
| 入場料 | 無料 |
Googleマップで「石室聖心大聖堂」と検索すると間違った場所が表示されます。Googleマップを利用する際には、「広州聖心大教堂」で検索してください。
3つの宗教建築を巡るおすすめルート
六榕寺、懐聖寺、石室聖心大聖堂は、すべて広州旧市街にあります。
そのため、地下鉄で1か所ずつ移動するよりも、六榕寺から懐聖寺、さらに石室聖心大聖堂へと街を歩きながら巡るのがおすすめです。
六榕寺から懐聖寺は徒歩10分程度、懐聖寺から石室聖心大聖堂は徒歩15分程度です。

移動途中には地元の住宅街や商店もあり、有名観光地だけを巡るのとは違った広州を見ることができます。
ただし、広州は暑い時期が長いため、無理をせず途中で休憩を入れながら巡りましょう。
まとめ
今回は、広州旧市街にある六榕寺、懐聖寺光塔、石室聖心大聖堂を巡りました。
六榕寺では華やかな花塔、懐聖寺では海上シルクロードの歴史を伝える光塔、石室聖心大聖堂では花崗岩造りのゴシック建築が特に印象に残りました。
宗教も建築様式もまったく異なりますが、3か所を歩いて巡ってみると、広州が古くからさまざまな文化を受け入れてきた国際都市であることが分かります。
広州塔や北京路とはひと味違った観光を楽しみたい方は、旧市街の歴史的な建物を巡ってみてはいかがでしょうか。






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