カーンチープラム観光完全ガイド|チェンナイから日帰りOK!4大寺院とシルクの街を徹底解説

カーンチーンプラム
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こんばんは、オヤジです。

チェンナイを訪れたら、ぜひ足を延ばしていただきたいのが、「寺院の街」カーンチープラムです。

ここはヒンドゥー教の7大聖地のひとつでありながら、チェンナイから日帰りで訪れることができ、ドラヴィダ建築の傑作が集まる穴場スポットです。さらに、インド女性の憧れ「カーンチープラム・シルク」の産地としても有名です。

この記事はこんな方におすすめです

  • チェンナイ滞在中に日帰りで観光地を訪れたい方
  • 南インド特有の「ドラヴィダ建築」や歴史遺産に浸りたい方
  • ヒンドゥー寺院に興味のある方
  • 本場のインドシルク(サリー)に興味がある方

カーンチープラムについて

カーンチープラム(Kanchipuram)は「千の寺院の街」と呼ばれる南インド屈指の聖地で、かつてはパッラヴァ朝の首都として栄えました。

10〜13世紀にかけてはチョーラ朝、その後はビジャヤナガル王国の庇護のもと寺院建築が大きく発展しました。シヴァやヴィシュヌ、女神を祀る名刹が点在し、ヒンドゥー教7大聖地のひとつとして多くの参拝者が訪れます。

伝統的なカーンチープラム・シルクの産地としても知られ、宗教と歴史、手工芸が融合した魅力あふれる都市です。

チェンナイからのアクセス方法

カーンチープラムはチェンナイの南西約75〜77kmに位置しており、バスやタクシーを使えば1時間半から2時間程度で到着します。

バスでの移動

もっとも安く移動するならローカルバスがおすすめです。

  • 出発地:チェンナイのCMBT(コヤンベドゥ・バススタンド)から直通バスが出ています。
  • 所要時間:約1時間〜1時間半ほどです。
  • 料金:エアコンなしのバスであれば、70インドルピー(約120円)程度と格安です。
  • 注意点:ローカルバスのため、インドに慣れていない方にはハードルが高いです。また、カーンチープラム内の移動は別途、オートリキシャやタクシーを利用する必要があります。

タクシー・配車アプリ

荷物が多い場合や、時間を有効に使いたい場合はタクシーや配車アプリが便利です。

  • 方法:UberやOlaなどの配車アプリ、またはホテルの送迎車を利用しましょう。
  • 所要時間:混雑状況によりますが、約1時間35分〜2時間程度です。
  • 料金:往復で利用する場合は、貸し切りで3,500インドルピー(約6,000円)くらいです。

オプションツアー

カーンチープラムは個人での移動がやや難しいうえに、ヒンドゥー寺院はお昼から夕方まで参拝できませんので、点在する有名寺院を効率よく巡るには工夫が必要なエリアです。

そのため、主要スポットを効率的に訪問できるツアーの利用がおすすめです。移動手段や見学順が整えられているため、限られた滞在時間でも安心して名所を巡ることができます。

チェンナイからの日帰りオプションツアーはGetYourGuideやトリップアドバイザーグループのviatorで予約可能です。

私は1日でカーンチープラムとマハーバリプラムの両方を回りたかったので、チェンナイの地元の旅行会社に車のチャーターを依頼しました。

絶対に見逃せない!カーンチープラムの4大寺院

かつては1000以上の寺院があったとされるこの街ですが、観光で絶対に外せない主要な寺院を厳選してご紹介します。

エーカンバラナータル寺院

エーカンバラナータル寺院(Ekambareswarar Temple)は、カーンチープラム最大の規模を誇るシヴァ派の寺院です。創建はパッラヴァ朝時代に遡りますが、現在の姿になったのは16〜17世紀頃と言われています。

エーカンバラナータル寺院 ゴープラム

高さ約60mで、カーンチープラムで最も高い巨大ゴープラムは、残念ながら修復中でした。

エーカンバラナータル寺院回廊

境内には無数の石柱が並ぶ回廊があり、厳かな雰囲気が漂っています。カラフルな魔法陣のような模様と相まって、非常に神秘的な空間でした。

エーカンバラナータル寺院 マンゴーの木

中庭には樹齢3500年と言われるマンゴーの老木があり、シヴァ神と女神カーマークシ(パールヴァティ)がここで結婚したと伝えられ、この木になるマンゴーの実を食べると子どもを授かると信じられています。

カイラーサナータル寺院

カイラーサナータル寺院(Kailasanathar Temple)は8世紀に建てられた、カーンチープラムに現存する最古の寺院です。

カイラーサナータル寺院

多くの寺院とは異なり、砂岩(サンドストーン)主体で作られています。そのため、精緻な彫刻表現が可能で、全体的に線が柔らかく、優雅で女性的な印象を受けます。

カイラーサナータル寺院彫刻

外壁には神々や神話を描いた細かなレリーフが多数残されています。

カイラーサナータル寺院

カイラーサナータル寺院は、巨大なゴープラムや複雑な回廊が発達する以前のもので、ドラヴィダ寺院建築の発展段階を示す貴重な遺構である点が、他の寺院との大きな違いです。

初期のヒンドゥー寺院は、岩山を削って内部に祠を設ける「石窟寺院」から始まりました。やがてパッラヴァ朝時代になると、切り出した石を積み上げて建物として造る「石積寺院」が登場します。これにより、塔や回廊、彫刻装飾などがより自由に表現できるようになりました。カイラーサナータル寺院は石積寺院の初期段階を示す代表例とされています。

カーマークシ・アンマン寺院

カーマークシ・アンマン寺院(Kamakshi Amman Temple)は、街の中心部に位置する、シヴァ神の妻・女神パールヴァティー(カーマークシ)を祀る寺院です。

南インド有数の女神信仰の中心地として、多くの巡礼者が祈りを捧げに訪れます。

カーマークシ・アンマン寺院 ゴープラム

ゴープラムは他の寺院に比べ、やや控えめです

カーマークシ・アンマン寺院境内

境内には多くの塔がありますが、他の建物が白一色の中でひときわ目立つ金色の建物がヴィマーナ(本殿)です。

カーマークシ・アンマン寺院彫刻

南インドのドラヴィダ様式らしい細密で立体感のあるレリーフも必見です。

女神を祀っているためか、他の寺院より繊細な印象を受けました。

ヴァラダラージャ・ペルマール寺院

ヴァラダラージャ・ペルマール寺院(Varadharaja Perumal Temple)はチョーラ朝時代の11世紀頃に基礎が築かれ、ビジャヤナガル王国時代の16世紀頃に現在の大規模な寺院群の姿になったヴィシュヌ派の寺院です。

ヴィシュヌ神に捧げられた108の聖地「ディヴィヤ・デーサム」の一つに数えられ、ヴィシュヌ派の人々にとって特に重要な巡礼地とされています。

ヴァラダラージャ・ペルマール寺院 ゴープラム

私が訪れた時には、残念ながらゴープラムは修復工事中でした。広大な境内には多くの塔や回廊、彫刻が並び、ドラヴィダ様式建築の傑作として知られます。

ヴァラダラージャ・ペルマール寺院彫刻

石柱や壁面には「ラーマーヤナ」や「マハーバーラタ」の物語が刻まれ、宗教芸術の宝庫となっています。

ヴァラダラージャ・ペルマール寺院 沐浴場

寺院の境内にある聖なる沐浴用の池も神聖な雰囲気を感じられ、印象的でした。

旅の注意点とアドバイス

カーンチープラム観光の際には以下の点に気をつけてください。

  • 「お昼休み」に注意:多くの寺院は、12:00頃から16:00頃まで一旦クローズします。この時間は参拝できないため、チェンナイから日帰りで訪れる際は、朝早く訪問し寺院巡りは午前中に済ませるようにしてください。
  • 裸足での参拝:寺院内は土足厳禁です。入口で靴を預けて裸足で入ります。
  • 本堂は入れない:基本的に本堂は信者以外は入れません。
  • トイレ事情:寺院内は基本トイレがありません。また、公衆トイレも少ないので、観光中は「見つけたら早めに利用」が基本です。紙はありませんので、ポケットティッシュをご持参ください。

寺院のロケーション

今回ご紹介した4つの寺院のロケーションをGoogleマップにまとめました。いずれの寺院も参拝料は無料です。

カーンチープラム・シルク

寺院巡りと並んで外せないのが、シルク製品のショッピングです。

カーンチープラムのシルクは、クワの絹(マルベリーシルク)と、金銀の糸(ザリ)を織り込んだ重厚感と鮮やかなコントラストが特徴です。

シルク工場

街には多くのシルク工房や直売店があり、職人さんが手織り機(ハンドルーム)でカタンカタンと織っている姿を見学できる場所もあります。

私は妻へのお土産でスカーフと小型のストールを購入し、4,500インドルピー(約7,600円)でした。

まとめ

ヒンドゥー寺院はカラフルなものという先入観があった私ですが、カーンチープラムの寺院巡りですっかり認識が変わりました。

砂岩を用いた初期ドラヴィダ建築の傑作カイラーサナータル寺院や、大規模なゴープラムと石造回廊を持つエーカンバラナータル寺院などがあり、などがあり、いずれも石積み技術と宗教美術の高さを体感できるスポットです。

古代から中世にかけての建築様式の変遷を一度に見られるのが、この街の大きな魅力です。

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