こんばんは、オヤジです。
タイの玄関口、スワンナプーム国際空港に到着したら、まず考えたいのがバンコク市内への移動手段ですよね。タクシーや配車アプリ「Grab」も便利ですが、バンコク名物の交通渋滞を避け、確実かつ経済的に移動したい方には、エアポート・レール・リンク(ARL)が断然おすすめです!
この記事では、ARLの基本情報から、空港での乗り場へのアクセス方法、切符の買い方、そして便利な下車駅まで分かりやすくご紹介します。
エアポート・レール・リンクについて
エアポート・レール・リンク(Airport Rail Link)は、スワンナプーム国際空港とバンコク市内を結ぶ高架鉄道で、2010年に正式運行を開始しました。ARLという略称で親しまれています。
始発駅はスワンナプーム空港駅、終点駅はパヤータイ駅で、その間に全8駅があります。空港から終点のパヤータイ駅までの所要時間は約30分と、非常にスピーディーです。
運行時間は毎日午前5時30分頃から深夜0時頃までで、10分から15分間隔で運行しているため、待ち時間も少ないのが特徴です。運賃は乗車区間によって異なり、15〜45バーツ(約68〜205円)と非常にリーズナブルな価格設定です。
かつては各駅停車の「SAシティ・ライン」と急行の「SAエクスプレス」の2種類が運行していましたが、「SAエクスプレス」は2014年に運行休止となり、現在は「SAシティ・ライン」のみが運行されています。車両に赤いラインが描かれた「SAエクスプレス」の車両も、現在は各駅停車として使用されています。
ARLは、通勤・通学で利用している地元の人々も多く、特にラッシュアワーの時間帯は非常に混雑することもありますが、渋滞を気にせず移動できるため、安心して利用できる交通手段として重宝されています。
スワンナプーム国際空港で乗り場への行き方
スワンナプーム国際空港でARLに乗る場合は、まず空港の地下1階(B FL)を目指しましょう。到着ホールは2階にありますので、頭上にある「Airport Rail Link」の案内板に従ってエスカレーターで地下へ降りていきます。

案内板は空港の至る所にあるため、迷う心配はほとんどありません。

エスカレーターを2フロア分降りて地下1階に到着すると、長い通路が続いています。この通路も案内板に従って進むと、ARLのチケット売り場と改札が見えてきます。

急行乗り場への案内も残っていますが、こちらからでもARLの乗り場に行くことはできます。
切符の買い方
ARLの乗車チケットは、自動券売機と有人のチケット窓口の2つの方法で購入できます。
自動券売機での購入
窓口はいつも混雑していますので、自動券売機の利用をおすすめします。自動券売機はタッチパネル式で操作もシンプルです。


- 画面がタイ語の場合は、右上の「English」をタッチして英語に切り替えます。
- 路線図が表示されるので、目的地の駅名をタッチします。


- 購入するチケットの枚数を選択します(最大5枚まで)。
- 画面右下に「合計金額(Total price)」が表示されるので、その金額分の硬貨または紙幣を投入します。
- 投入金額が足りると画面に「Please wait」と表示され、数秒後にコイン型の乗車チケット「トークン」と(あれば)お釣りが出てきます。
使用できる硬貨は1バーツ、5バーツ、10バーツ、紙幣は20バーツ、50バーツ、100バーツに限られます。また、クレジットカード決済には対応していません。
有人のチケット窓口での購入
500バーツや1000バーツといった高額紙幣しかない場合は、有人のチケット窓口での購入になります。
窓口では、スタッフに目的地の駅名と、大人・子供の人数を伝えればOKです。運賃は目的地によって異なるため、スタッフが口頭で伝えてくる金額を支払います。支払いは現金のみです。
乗降車方法
トークンは水色のプラスチック製です。


改札では読み取り口(赤枠付近)にトークンをかざすとゲートが開きますので、速やかに通過してください。
ゲートが閉まるタイミングが早いので、スーツケースなどの大きな荷物がある場合は注意が必要です。
このトークンは降車時にも必要なので、紛失しないように大切に保管してください。

目的地駅に到着したら、トークンを改札の投入口(上の写真の赤枠辺り)に入れるとゲートが開きます。
便利な下車駅
乗り換えに便利な下車駅についてご紹介します。
マッカサン駅(Makkasan Station)
この駅からはMRT地下鉄のペッチャブリー駅に乗り換えが可能です。私も今回の旅行では、往路はマッカサン駅で乗り換えました。

乗り換えはスカイウォーク(高架通路)を利用します。大きな道路を横断するくらいの距離がありますが、案内表示に従えば迷うことはありません。
MRTペッチャブリー駅から地下鉄に乗れば、1駅でMRTスクンビット駅に到着し、そこからBTSアソーク駅へも乗り換え可能です。スクンビットやアソークエリアへ向かう場合、時間的にはこちらの方が早く到着します。
空港からの所要時間は約22分で運賃は35バーツ(約160円)です。
パヤータイ駅(Phaya Thai Station)
ARLの終点駅です。ここからBTSスカイトレインのパヤータイ駅に乗り換えが可能です。
ARLの改札を出たら、BTS方面へまっすぐ約1~2分歩くと到着します。スーツケースを持った旅行者のほとんどがBTS方面へ向かうため、同じ方向へ進めば迷いません。私は復路でパヤータイ駅を利用しました。

途中には両替所もあります。
バンコク市内のBTS沿線(例:ナナ駅やプロンポン駅)へ向かう場合は、この駅での乗り換えがシンプルで分かりやすいでしょう。
空港からの所要時間は約30分で運賃は45バーツ(約205円)です。
ARLはタイ国鉄東本線とも複数の駅で接続していますが、旅行者が利用する機会は少ないでしょう。
車内の様子
ARLの車内は日本の電車に近く、快適に過ごせます。

ドアの横には開閉ボタンもついていますが、基本的にドアは自動で開閉するため、ボタンを押す必要はほとんどありません。

注意点としては、ARLは通勤・通学客も多く利用するため、「かなり混んでる」と感じるほど混雑することもあります。特にラッシュアワーの時間帯は、座席が空いていないことも覚悟しておきましょう。
まとめ
エアポート・レール・リンクは、スワンナプーム国際空港からバンコク市内への移動において、最も安全で確実、そして分かりやすい交通手段の一つです。手頃な運賃でバンコクの渋滞を回避できるため、特に荷物が少ない旅行者や、タクシーの利用に不安を感じる方には非常におすすめです。
乗車方法やチケットの購入も難しくないため、一度利用すればすぐに慣れるでしょう。空港到着時にARLに乗って電車移動に慣れてしまえば、バンコク市内の観光範囲も格段に広がります。
ただし、早朝や深夜には運行していない点や、MRT/BTSへの乗り換えには別途チケットが必要な点、ARL自体はクレジットカード払いに対応していない点など、いくつかの注意点もあります。
荷物が多い場合や小さなお子様連れの場合、ホテルまで歩かずに移動したい場合は、タクシーやGrab、または空港送迎サービスを検討するのも良いでしょう。
ぜひこの情報を参考に、バンコクでの移動を快適に楽しんでください!
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