デリーの世界遺産フマユーン廟観光ガイド|見どころ・入場料・行き方を解説

フマユーン廟
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こんばんは、オヤジです。

インドの首都デリーには、ムガル帝国時代の歴史的な建築物が数多く残されています。その中でも、デリー観光でぜひ訪れておきたい世界遺産が「フマユーン廟」です。

赤砂岩と白大理石を組み合わせた左右対称の建物は美しく、後に建設されたタージ・マハルにも大きな影響を与えたといわれています。

ただし、フマユーン廟の見どころは、中央にある大きな墓廟だけではありません。広い敷地内には複数の歴史的建造物が点在しているため、時間に余裕を持って見学するのがおすすめです。

この記事では、フマユーン廟の歴史や見どころ、入場料、行き方、所要時間、実際に訪れて分かった注意点を紹介します。

フマユーン廟とは?タージ・マハルの原型となった世界遺産

「フマユーン廟(フマーユーン廟/Humayun’s Tomb)」は、ムガル帝国第2代皇帝フマユーンのために造られた墓廟です。

1570年頃に完成したとされ、インド亜大陸における初期の本格的な庭園墓として、1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ペルシャ建築とインドの建築様式を組み合わせたデザインは、その後のムガル建築にも大きな影響を与えています。左右対称の建物、高い基壇、中央の大きなドーム、水路で区切られた庭園などは、後に造られたタージ・マハルにも受け継がれました。

そのため、フマユーン廟は「タージ・マハルの原型」と紹介されることがあります。

フマユーン廟への行き方

フマユーン廟の基本情報と地図

  • 基本情報
  • 地図
住所Hazrat Nizamuddin Aulia Dargah, Mathura Rd, Nizamuddin, Nizamuddin East, New Delhi, Delhi 110013
WEBサイトhttps://www.delhitourism.gov.in/tourist_place/humayun_tomb.html
営業時間日の出〜日没(6:00〜18:00頃)
定休日なし

Uberなどの配車アプリを利用する

初めてデリーを訪れる場合は、Uberなどの配車アプリを利用する方法が分かりやすくて便利です。

目的地を「フマユーン廟」に設定すれば、入口付近まで直接移動できます。複数人で利用すれば、1人あたりの負担も抑えられます。

暑い時期や荷物がある場合も、無理に歩く必要がないため、配車アプリでの移動がおすすめです。

注意点として、英語で「Humayun's Tomb」で検索した場合、複数の場所が地図に表示されます。

フマユーン廟地図

赤で囲った部分が、世界遺産のフマユーン廟です。私はUberを利用した際、青で囲った場所を目的地に指定しましたが、そこは一般の墓地でした。

違和感を覚えつつ中に入ろうとしたところ、墓地を管理している方から立ち入らないよう注意されたため、指定場所を間違えないようにご注意ください。

デリーメトロを利用する

少しでも費用を抑えたい場合は、メトロでバイオレットラインのJLNスタジアム駅(Jawaharlal Nehru Stadium)、またはイエローラインのジョール・バーグ駅(Jor Bagh)まで行き、そこからオートリキシャを利用することもできます。

どちらの駅からもフマユーン廟までは少し距離があり、交通量も激しいため、無理に歩かないほうがよいでしょう。

チケットの購入方法と観光の所要時間

入場料とチケットの購入方法

外国人旅行者の入場料は次のようになっています。

購入方法外国人料金
現地窓口で現金購入600ルピー(約991円)
オンライン購入550ルピー(約910円)
15歳未満無料

オンラインチケットのほうが、現地窓口で購入するよりも50ルピー安く設定されています。

チケット売り場の案内

オンラインでチケットを購入する場合は、現地でQRコードを読み取って購入することも可能ですが、パスポート番号の入力などが必要で、やや手間がかかるため、事前に購入しておくことをおすすめします。

インド考古調査局(ASI)のWEBサイトにアクセスし、「City」で「Delhi」を選択し、「Monuments」で「Humayun's Tomb」を選択してください。

窓口でチケットを購入する場合は、現金のみが利用できます。私が朝7時30分頃に訪れた際は、チケット窓口にお釣りが十分に用意されていませんでした。

チケットの裏のお釣り表記

チケットの裏にお釣りの金額を書いてもらい、見学後、再度窓口に行き、お釣りを受け取ることができました。

現地で現金払いを予定している場合は、高額紙幣だけでなく、入場料に近い金額の紙幣を用意しておくとスムーズです。

観光に必要な所要時間

中央のフマユーン廟を中心に見学するだけなら、所要時間は1時間程度が目安です。

入口付近にある「イサ・カーン廟」をはじめ、敷地内に点在するほかの建築物も見て回る場合は、1時間30分〜2時間ほど確保しておくとよいでしょう。

さらに、2024年に開館した「フマユーン廟世界遺産博物館」まで見学するなら、2〜3時間程度を見ておくと、慌てずに回れます。

フマユーン廟世界遺産博物館の営業時間は10:00〜21:00です。

フマユーン廟の歴史

ムガル帝国第2代皇帝フマユーンの墓廟

フマユーンは、ムガル帝国を築いた初代皇帝バーブルの息子です。

一度は戦いに敗れてインドから追放されましたが、ペルシャでの亡命生活を経て勢力を立て直し、1555年にデリーを奪還しました。しかし、復位して間もない1556年に亡くなっています。

フマユーン廟の建設は皇帝の死後に始まり、ペルシャ出身の建築家ミラーク・ミルザー・ギヤースが設計に携わりました。

ペルシャ式の庭園とインドの建築要素を融合させた建物は、初期のムガル建築を代表する存在となっています。

タージ・マハルとの共通点

フマユーン廟とタージ・マハルには、単に外観が似ているだけでなく、建物と庭園を一体的に設計しているという共通点があります。

フマユーン廟は皇帝の妃が夫のために建てた墓廟です。一方のタージ・マハルは、第5代皇帝シャー・ジャハーンが亡くなった妃のために建てました。

夫を亡くした妃と、妃を亡くした皇帝という違いはありますが、大切な相手を追悼するために造られた壮大な墓廟という点では共通しています。

フマユーン廟の見どころ

庭園への入口となる壮大な西門

フマユーン廟の庭園を囲む壁には、南側と西側に大きな門が設けられています。

西門

そのうち、現在の見学ルートで通るのが西門です。高いアーチを持つ堂々とした造りで、中央の墓廟へ向かう前からムガル建築の壮大さを感じられます。

西門から見えるフマユーン廟

大きな西門を通り抜けると、アーチの向こうにフマユーン廟が姿を現します。

西門からのフマユーン廟

門の暗い空間から明るい庭園と墓廟を眺める構図は、額縁の中に建物が収まっているように見えます。

フマユーン廟の象徴的な写真を撮影できる場所なので、門を抜ける前に一度立ち止まってみてください。

赤砂岩と白大理石のコントラスト

フマユーン廟の外観で印象的なのが、赤砂岩と白大理石の組み合わせです。

フマユーン廟

赤を基調とした大きな建物に、白い大理石の縁取りや中央のドームが加わり、華やかでありながら落ち着いた雰囲気があります。

斜めからのフマユーン廟

建物はほぼ左右対称に設計されているため、正面だけでなく、側面や斜めから眺めても整った姿を楽しめます。

ペルシャ式庭園チャハルバーグ

フマユーン廟を囲む庭園には、「チャハルバーグ」と呼ばれるペルシャ式の設計が採用されています。

フマユーン廟とチャハルバーグ

チャハルバーグは、庭園を水路や通路によって四つに分ける様式です。中央に墓廟を配置することで、建物と庭園がひとつの空間として構成されています。

水路の正面から眺めると、庭園の奥にフマユーン廟がまっすぐ見えるため、左右対称の美しさがよく分かります。

高い基壇から眺める庭園

フマユーン廟は、高さ約7メートルの基壇の上に建てられています。

階段を上って建物の近くまで行くと、地上から眺めたとき以上に、その大きさを感じられます。

チャハルバーグ

基壇の上から庭園を見渡せば、チャハルバーグの整然とした配置も確認できます。ただし、階段は急な場所もあるため、上り下りの際は足元に注意してください。

二重構造のドームと内部装飾

フマユーン廟を象徴する白いドームは高さ42.5メートルあり、二重構造になっています。

外側と内側に別々のドームを設けることで、外観の壮大さと内部から見上げたときのバランスを両立しています。初期ムガル建築を代表する特徴のひとつです。

天井

フマユーン廟の内部に入ったら、ぜひドーム天井を見上げてみてください。

天井に広がる精巧な幾何学模様は、単なる装飾ではありません。規則正しく繰り返される模様には、イスラム文化における宇宙の調和や数学的な秩序が表現されているといわれています。

複数の墓石が置かれた内部

フマユーン廟の中央には、皇帝フマユーンの墓石が置かれています。

フマユーンの墓石

ただし、見学できるのは参拝用の象徴的な墓石で、実際の埋葬場所は建物の地下です。

内部にはフマユーンだけでなく、ムガル帝国の王族に関係する墓石も数多く並んでいます。外観ほど華やかな装飾はありませんが、静かで厳かな雰囲気を感じられる空間です。

フマユーン廟より古いイサ・カーン廟

入口からフマユーン廟へ向かう途中には、「イサ・カーン廟」があります。

イサ・カーンは、フマユーンと対立したスール朝に仕えた有力者です。墓廟は1547〜1548年頃に造られたとされ、フマユーン廟よりも古い建築物です。

イサ・カーン廟

八角形の建物を庭園が囲む構造で、フマユーン廟とは異なる雰囲気を楽しめます。敷地内でも見逃せない建築物のひとつですので、フマユーン廟へ向かう途中か、帰りにぜひ立ち寄ってみてください。

フマユーン廟を訪れる際の注意点

ゲート通過後は食べ物や水以外の飲料を持ち込めない

フマユーン廟では、ゲートを通過した先の見学エリアには、食べ物や水以外の飲料を持ち込むことができないため、ご注意ください。

フマユーン廟の敷地内ではミネラルウォーターが販売されていないため、入場前に購入しておきましょう。

敷地内のトイレは少ない

フマユーン廟の敷地は広い一方で、利用できるトイレは多くありません。

トイレ

私が確認できたトイレは、西門の手前にある1か所だけでした。見学前に利用しておくと安心です。

暑さ対策をして訪れる

フマユーン廟の庭園は広く、日差しを遮る場所がそれほど多くありません。

暑い時期は、帽子や日焼け止め、水を用意し、無理をせず途中で休憩しながら見学しましょう。

歩きやすい靴で訪れる

敷地内には未舗装部分や段差があり、フマユーン廟の基壇へ上がるには階段も利用します。

サンダルでも見学できますが、安全性や歩きやすさを考えると、スニーカーなどの靴がおすすめです。

まとめ

フマユーン廟は、ムガル帝国第2代皇帝フマユーンのために建てられた墓廟です。

赤砂岩と白大理石を組み合わせた建物や、左右対称に整えられた庭園は美しく、「タージ・マハルの原型」と呼ばれる理由も、実際に訪れると理解しやすいと思います。

中央の墓廟だけでなく、イサ・カーン廟や西門、チャハルバーグ、建物内部など、広い敷地全体に見どころがあります。

歩きやすい靴と水を用意し、デリーに残る壮大なムガル建築をゆっくりと楽しんでください。

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