こんばんは、オヤジです。
ジョグジャカルタ市内中心部の観光スポットといえば、ジョグジャカルタ王宮「クラトン」が有名ですが、その近くにある「タマンサリ」も、あわせて訪れたいスポットのひとつです。
タマンサリは、かつて王族の離宮として使われていた場所で、「水の宮殿」とも呼ばれています。白い壁に囲まれた浴場跡や地下通路などが残っており、クラトンとはまた違った形でジョグジャカルタの王宮文化を感じられる場所です。
この記事では、タマンサリの見どころ、行き方、所要時間、観光時の注意点を、これからジョグジャカルタを旅行する方向けに分かりやすく紹介します。
水の宮殿・タマンサリとは
「タマンサリ(Taman Sari)」は、インドネシア語で「花園」を意味する言葉で、クラトンの南西側にある離宮です。
18世紀、スルタン・ハメンクブウォノ1世の時代に造られた施設で、王族の休息の場、沐浴の場、祈りの場、さらには防御施設としての役割も担っていたとされています。
現在は「タマンサリ・ウォーター・キャッスル」や「水の宮殿」として知られ、ジョグジャカルタ市内観光の定番スポットのひとつになっています。
現在、観光客が見学できるのはタマンサリの一部に限られるため、大規模な宮殿を想像して訪れると、こぢんまりと感じるかもしれません。
タマンサリ周辺は観光地でありながら、今も人々の暮らしが息づくエリアです。遺跡を見学するだけでなく、周辺を歩くことでジョグジャカルタらしいローカルな雰囲気も楽しめます。
住宅街の中に王族関連施設の遺構が残っているのは、タマンサリならではの面白さです。
タマン・サリは、2023年に世界文化遺産に登録された「ジョグジャカルタの宇宙論的枢軸とその歴史的建造物群」を構成する重要な資産のひとつです。
この世界遺産は、クラトンを中心に、ジョグジャカルタの都市構造や周辺の歴史的建造物が、ジャワの宇宙観や王権思想を表している点が評価されたものです。
単なる王族の静養所や美しい水の離宮としてだけでなく、当時のスルタンが重んじた精神世界や、街の防衛・治水といった都市計画の一部として見ると、タマン・サリ観光がより興味深いものになります。
タマンサリ観光で知っておきたい基本情報
タマンサリは、クラトン周辺観光とセットで訪れやすい場所です。
タマンサリの場所
市内中心部にあり、クラトンからも徒歩圏内なので、比較的アクセスしやすい場所です。
クラトンから行く場合
クラトンからタマンサリまでは、徒歩で10〜15分ほどです。
タマンサリ周辺は観光地ではあるものの、普通の住宅街のような道を通ることもあります。大通り沿いの分かりやすい観光施設とは少し雰囲気が違うため、Googleマップなどを見ながら歩くと安心です。

距離としてはそれほど遠くありませんが、日中は暑いため、思ったより体力を使います。クラトンを見学した後に向かう場合は、「ベチャ(Becak)」を利用するのもおすすめです。
ベチャは、運転手が後ろで自転車をこぎ、前方の客席に乗客が座るインドネシアの伝統的な乗り物です。観光客の移動手段としてだけではなく、地元の人々の足としても親しまれています。
伝統的な自転車タイプに加え、伝統的な自転車タイプに加え、最近はバイク型のベチャも増えています。
マリオボロ通り周辺から行く場合
マリオボロ通り周辺からタマンサリへ向かう場合は、Grabやタクシーを利用するのが便利です。
ジョグジャカルタ市内は、距離だけ見ると近く感じる場所でも、渋滞や一方通行の影響で時間がかかることがあります。暑い時間帯に無理して歩くより、配車アプリを使うことをおすすめします。
注意点として、タマンサリ周辺は道が細い場所が多いため、車が入口のすぐ近くまで入れない場合もあります。降車場所から少し歩く可能性も考えておきましょう。
営業時間・休館日
タマンサリの営業時間は、9:00〜15:00です。クラトンと違い休館日はなく、月曜日も見学できますが、インドネシアの主要な祝日には休業となることがあります。
15:00閉館のため、午前中か、午後の早い時間帯に訪問することをおすすめします。
クラトンと合わせて観光する場合は、午前中にクラトンを見学し、その後、昼前から午後の早い時間帯にタマンサリへ移動する流れがスムーズです。
入場料・チケット購入
タマンサリの入場料は、外国人旅行者の場合、大人25,000ルピアです。支払いは現金のみです。
また、スマートフォンでの撮影は自由ですが、カメラを持ち込んで撮影する場合は、別途料金が必要になります。

チケットは、入口を入って右手奥のカウンターで購入できます。
- 基本情報
- 地図
| 住所 | Patehan, Kraton, Yogyakarta City, Special Region of Yogyakarta 55133, Indonesia |
| TEL | +62274377904 |
| WEBサイト | https://tourism.kratonjogja.id/en-US/destination/5-kagungan-dalem-tamansari/ |
| 営業時間 | 9:00〜15:00 |
| 休館日 | なし ※インドネシアの主要な祝日には休館になることがあります。 |
| 入場料 | 大人:25,000ルピア(約230円) 子ども(2〜12歳):20,000ルピア(約182円) |
タマンサリ訪問時の注意点
タマンサリは王宮ゆかりの歴史施設のため、服装はあまりラフになりすぎない方がよいでしょう。
クラトンのように厳格なドレスコードはなく、入場を断られることはありませんが、マナーとして露出の多い服装や短すぎるパンツ、ミニスカートは避け、肩や膝が出すぎない服装を心掛けると安心です。
また、敷地内には階段や段差、狭い通路があります。サンダルでも歩けないことはありませんが、できれば歩きやすい靴のほうが安心です。
日中のジョグジャカルタはかなり暑くなります。帽子、飲み物、日焼け止めなども用意してください。
タマンサリの見どころ
タマンサリの見どころは、大きく分けると中庭、王族の沐浴場、地下通路の3つです。
全体としては大規模な遺跡というより、街の中に残る王宮関連施設を歩いて見学するイメージです。
中庭
タマンサリは「水の宮殿」と呼ばれるだけに沐浴場が有名ですが、中庭も非常に印象的でした。

中庭へ続く門はジャワの伝統的な雰囲気に加え、ヨーロッパ風の装飾を感じさせる部分もあります。ジョグジャカルタ王宮クラトンとは少し違う、離宮らしい軽やかな印象があります。

門を抜けると南国らしい中庭があります。今では「タマンサリ=沐浴場」という印象がありますが、名前の由来どおり、庭園としての雰囲気も感じられる場所です。
当時は、中庭に咲く植物を楽しむ場所でもあったのではないかと想像が膨らみました。
王族の沐浴場
中庭を抜けると、タマンサリで最も印象的な王族の沐浴場があります。

白い壁に囲まれた空間に、青みがかった水をたたえたプールがあり、「水の宮殿」と呼ばれる理由を感じられる場所です。
かつては、スルタンや王妃、王女たちが使っていたとされる沐浴場で、現在も当時の雰囲気を想像しながら見学できます。
経年変化で味わいを増した白壁と水面の組み合わせが美しく、フォトジェニックな場所です。
浴場に隣接する3階建ての塔にも登ることができます。

塔からは沐浴場全体を眺めることができます。
地下通路
沐浴場を抜けると広場に出ます。

広場の左側から出ることもできますが、右斜め前にある出口から進むと地下通路方面へ向かえます。

カフェや土産物店が並ぶ狭い路地に出るので、そのまま進みます。


路地は迷路のようになっていて、途中、生活感のある民家もあります。探検しているような感覚があり、こうした路地歩きもタマンサリの楽しみ方のひとつです。
しばらく歩くと地下通路の入口があります。


この地下通路は、かつて施設内を移動するための通路として使われていたとされ、防御施設としての役割も感じられる場所です。
通路はやや暗く、狭い場所もあります。足元に注意しながら歩きましょう。
過去の旅行記などでは地下モスク「Sumur Gumuling」が紹介されていますが、現在は閉鎖されており、見学することはできません。
タマンサリ観光の所要時間
タマンサリ観光の所要時間は、見学する範囲によって変わります。
浴場周辺だけをさっと見るなら、30〜45分程度でも回れます。
周辺を散策したり、地下通路まで行ったりする場合は、60〜90分ほど見ておくと安心です。写真を撮ったり、路地を歩いたりする時間も考えると、余裕を持ったスケジュールがおすすめです。
タマンサリはクラトンと一緒に観光するのがおすすめ
タマンサリは、単独で訪れても楽しめますが、個人的にはクラトンと一緒に観光するのがおすすめです。
クラトンでは、現在も続くジョグジャカルタ王室の文化や建物、王族ゆかりの展示を見ることができます。一方、タマンサリでは、王族の離宮や沐浴場、地下通路といった、少し違った角度から王宮文化を感じられます。
この2つをセットで訪れると、ジョグジャカルタの歴史や王宮文化をより立体的に感じられます。
モデルルートとしては、午前中の早い時間にクラトンを見学し、その後タマンサリへ徒歩またはベチャで移動する流れがおすすめです。
時間に余裕があれば、周辺のカフェなどで休憩しながら回ると、ローカルな雰囲気を楽しむことができます。
まとめ
タマンサリは、ジョグジャカルタ王宮クラトンの近くにある歴史的な観光スポットです。
かつて王族の離宮として使われていた場所で、現在は「水の宮殿」として知られています。白壁に囲まれた沐浴場や地下通路など、クラトンとは違った雰囲気を楽しめる場所です。
クラトンと合わせて観光すれば、ジョグジャカルタの王宮文化をより深く感じられます。
ジョグジャカルタ観光の際には、ぜひタマンサリにも立ち寄ってみてください。


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