こんばんは。オヤジです。
ジョグジャカルタ市内観光で訪れたい場所のひとつが、ジョグジャカルタ王宮「クラトン」です。
ジョグジャカルタといえば、ボロブドゥールやプランバナンの印象が強いかもしれません。どちらも迫力のある世界遺産ですが、クラトンはそれらとは少し違い、今も続くジャワ王宮文化を感じられる場所です。
ただし、実際に訪れてみると、チケット売り場が少し分かりづらかったり、Googleマップの表示だけを頼りにすると迷いやすかったりする点もありました。
今回の記事では、クラトンの基本情報、見どころ、所要時間、注意点などを、実際に訪れた経験をもとにご紹介します。
ジョグジャカルタ王宮クラトンとは
ジョグジャカルタ王宮「クラトン」は、インドネシア・ジョグジャカルタ中心部にある王宮です。
正式名称は「Keraton Yogyakarta」または「Karaton Ngayogyakarta Hadiningrat」とされ、ジョグジャカルタの王家「ハメンクブウォノ家」にゆかりのある重要な場所です。
ジョグジャカルタ王家であるハメンクブウォノ家は、1755年にジャワの大国「マタラム王国」が分裂して誕生したジョグジャカルタ・スルタン国の宗家です。
第二次世界大戦後のインドネシア独立戦争の際、当時のスルタンは、インドネシア共和国への合流を即座に決断しました。自身の宮殿を独立政府の拠点として提供し、私財を投じて独立運動を全面的に支えました。
この多大な貢献への敬意として、ジョグジャカルタは独立後に「特別州」となり、王家は主権を国に譲る代わりに「選挙を経ずに世襲で州知事を務める」という特権を法的に認められました。
現在も当主はスルタンと州知事を兼任し、伝統ある宮殿「クラトン」に居住しながら、現代の政治とジャワの伝統文化を支え続けています。
クラトンの特徴は、単なる歴史的建造物ではないことです。現在もスルタンや王族に関わる場所であり、王宮文化が今も続いています。そのため、観光施設として公開されていながら、どこか厳かな雰囲気があります。
敷地全体は広いですが、観光客が見学できるのは一部のエリアです。王宮のすべてを自由に歩けるわけではありませんが、建物や中庭、展示、伝統芸能などを通して、ジャワ文化の一端に触れることができます。
ボロブドゥールやプランバナンのような大規模遺跡を期待すると、少し地味に感じるかもしれません。一方で、ジョグジャカルタという街の歴史や文化を知るうえでは、訪れておきたいスポットです。
クラトンは、2023年に世界文化遺産に登録された「ジョグジャカルタの宇宙論的枢軸とその歴史的建造物群」を構成する重要な資産のひとつです。
この世界遺産は、クラトンを中心に、ジョグジャカルタの都市構造や周辺の歴史的建造物が、ジャワの宇宙観や王権思想を表している点が評価されたものです。
単なる王宮としてだけでなく、ジョグジャカルタという街の成り立ちや文化を象徴する場所として見ると、クラトン観光がより興味深いものになります。
クラトン観光で知っておきたい基本情報
クラトンの場所
クラトンはジョグジャカルタ市内中心部にあり、マリオボロ通り周辺からもアクセスしやすい場所にあります。
実際に訪れて少し分かりづらかったのが、チケット売り場の位置です。クラトン周辺には複数の施設があり、それぞれにチケット売り場があります。そのため、最初に見つけたチケット売り場がクラトン本体のものとは限りません。
さらにややこしいことに、クラトンは「パゲララン(Pagelaran)」と「クダトン(Kedhaton)」のエリアに分かれており、チケットは別です。
見どころが集まっているのは、クダトンエリアです。
さらに分かりづらいのが、Googleマップ上の表示です。
日本語で「ジョグジャカルタ王宮(クラトン)」と表示されるのは、パゲラランエリア側です。Googleマップを利用する際には、英語の「Yogyakarta Royal Palace」を目指してください。分からない場合は近くのスタッフに確認するのが確実です。
営業時間・休館日
クラトンのクダトンエリアの営業時間は、火曜から日曜の9:00〜14:00で、月曜日は休館日です。
観光するなら、できるだけ午前中の訪問がおすすめです。午後に訪れると見学時間が短くなり、伝統芸能の時間にも合わない可能性があります。
入場料・チケット購入
クラトンの入場チケットは、現地のチケット売り場で購入できます。

チケット売り場ではクレジットカードが使えないため、現金を用意しておきましょう。
以下に、クラトンの基本情報をまとめます。
- 基本情報
- 地図
| 住所 | Blok No. 1, Jl. Rotowijayan, Panembahan, Kecamatan Kraton, Kota Yogyakarta, Daerah Istimewa Yogyakarta 55131 |
| TEL | +62274373721 |
| WEBサイト | https://aksara.kratonjogja.id/ (インドネシア語のみ) |
| 営業時間 | 火曜日〜日曜日:9:00〜14:00 |
| 休館日 | 月曜日 |
| 入場料 | 25,000ルピア(約230円) |
クラトン観光の注意点
クラトンは観光地であると同時に、王宮文化が今も息づく場所です。そのため、服装やマナーには注意が必要です。
チケット売り場に掲示されている案内板では、ショートパンツやミニスカート、帽子、サングラス、傘の使用が禁止されていました。
また、王宮に関係する特定のバティック柄も避ける必要があります。
クラトンでは、観光地の寺院などにあるような、ストールなどの貸し出しはないため、ジョグジャカルタは暑いですが、クラトンを訪れる日は、膝が隠れるズボンやスカート、袖のあるトップスを選ぶようにしてください。
実際、私の前でチケットを購入しようとしていた方は、ショートパンツだったため、チケットの販売を断られていました。
また、王宮内では大声で話したり、展示物に触れたりしないようにしましょう。撮影禁止エリアでの写真撮影にも注意が必要です。
クラトンの見どころ
スリマンガンティ宮
チケットを購入して中に入るとすぐに「スリマンガンティ宮(Bangsal Sri Manganti)」があります。

スリマンガンティ宮では、午前中(9:00〜11:00)にガムラン演奏や舞踊などの伝統芸能が公演されています。
公演内容は曜日によって異なります。
- 火曜:ガムラン演奏
- 水曜:人形劇
- 木曜:影絵
- 金曜:詩の朗読
- 土曜:舞踊劇
- 日曜:舞踊劇
ガムランは、インドネシアの伝統的な打楽器を中心とした音楽です。柔らかく響く音色は、王宮の雰囲気とよく合います。
王宮建築や展示だけでなく、音楽や舞踊を通してジャワ文化を体験できるのは、クラトンならではの魅力です。
断食月期間中は休演になりますのでご注意ください。
ドノプラトポ門
スリマンガンティ宮の奥には「ドノプラトポ門(Regol Donopratopo)」があります。

門の両脇には「ドヴァーラパーラ像」が守護神として安置されています。
ドヴァーラパーラ像は、インドに起源をもつ守護神像ですが、ジョグジャカルタ周辺のジャワ美術においては、少しふくよかで、お腹がぽっこりと出たユーモラスながらも威圧感のある体型で描かれることが多いです。
王宮建築と中庭
ドノプラトポ門を過ぎると中庭と、それを取り囲むように建てられた王宮建築が集まるエリアに出ます。

建物は、派手な装飾で圧倒するというより、落ち着いた雰囲気があります。

広い中庭、柱の並ぶ建物、屋根の形、色使いなどから、ジャワ王宮らしい空気を感じられます。

クラトンでは、建物の細部や空間の使い方をゆっくり見て回るのがおすすめです。
王族ゆかりの展示
クラトン内ではいくつかの建物が博物館として公開されており、王族ゆかりの品や写真、衣装、調度品などを見学できます。


展示を通して、ジョグジャカルタ王室の歴史や文化に触れることができます。

王宮という場所を建物だけで見るのではなく、そこで使われてきた品々を見ることで、より具体的に歴史を感じられるのが魅力です。
ただし、展示説明に日本語はなく、英語とインドネシア語が中心です。事前にジョグジャカルタ王宮の概要を少し予習しておくと、より楽しめると思います。
クラトン観光の所要時間
クラトン観光の所要時間は、見学だけなら1時間ほどを目安にするとよいでしょう。
建物や展示をひと通り見るだけであれば、それほど長い時間はかかりません。ただし、写真を撮ったり、伝統芸能を見たりする場合は、1時間半から2時間ほど確保しておくと安心です。
個人的には、午前中にクラトンを訪れ、その後に周辺エリアを散策する行程が組みやすいと感じました。
午後に訪れると閉館までの時間が短く、慌ただしい観光になってしまう可能性があります。クラトンをしっかり見たい場合は、午前中の時間帯に予定を入れるのがおすすめです。
まとめ
ジョグジャカルタ王宮クラトンは、市内中心部でジャワ王宮文化を感じられる観光スポットです。現在も続く王宮文化や、落ち着いた建築、王族ゆかりの展示、伝統芸能などを通して、ジョグジャカルタらしさを感じることができます。
一方で、実際に訪れる際には、チケット売り場が分かりづらい点や、Googleマップの表示が分かりづらい点には注意が必要です。
また、見学できるのは王宮の一部で、服装ルールもあります。閉館時間が早いので、午後ではなく、午前中に時間の余裕を持って訪れるのがおすすめです。
ジョグジャカルタの歴史や文化に触れたい方にとって、クラトンはぜひ訪れておきたい場所です。

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